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2009-11-01[n年前へ]

「住宅購入&通勤ライフ支援」用WEBアプリを書いてみました 

 昨日、WEBアプリをひとつ書いてみました。プロトタイピングをしながら、とりあえず付けてみた名前は、「「楽々通勤」マンションMAP」です。毎日の「暮らし」と「通勤」を楽にしよう、ということを頭に浮かべながら、書いてみたものです。とりあえず、ラクガキ程度に作ってみた「不動産アプリ」ですから、まだまだ修正はしようと思いますが、とりあえず公開しておこうと思います。動作は、Firefox, Safari, Google Chrome IE8などで確認しています。

 このWEBアプリケーションをひとことで言い表すなら、「通勤時間」と「マンション価格相場」と「個別マンション」を繋げてみよう、というものになります。

 「お値ごろ価格のマンション」「毎日の快適な通勤」「街の風景が気持ちよい」「確かな生活設計」・・・そんな大切なことを満たす物件、 毎日暮らす住宅物件を、簡単にわかりやすく探し出すことができる・・・それがこの「楽々通勤」マンションMAPです。

 「楽々通勤」マンションMAPは、住宅選びを「物件価格」「国土計画局が調査している地価分布(つまり物件価格分布)」「(地図上で)通勤先までの通勤経路・時間・混雑具合」を眺めつつ、「色々な路線」の駅にある住宅選びをすることができます。リーズナブルな価格のマンションを、快適な通勤時間・混雑度の範囲で見つけ出すことができるのです。見つけ出したマンションから、もし通勤するとしたならば、果たして自宅から通勤先まで「ドアtoドア」で何分かかるのかも、きちんと個別に表示されます。よくありがちな、「マンションの最寄駅までの時間」だけでなく、「そのマンションからあなたの仕事先へ行くまでの時間」が書き記されているのです。まさに、「あなたのためのマンション選び」をすることができます。

 リーズナブルな物件がある街が「どこにあるか」を見つけるのは簡単です。「国土計画局が調査している地価分布(つまり物件価格分布)」 を表示させれば、一目瞭然に「生活が苦しくなりそうな高い地域」「リーズナブルな暮らしができそうなお手頃な地域」がわかります。 そうしたら、その地域と通勤先を結ぶ交通路線でマンション物件探しをすれば良いのです。

 「色々な交通路線」がどこにあるかを知らなくても構いません。路線名を選べば、地図上でその路線がどこにあるかを表示します。 ですから、地図上で地価分布情報(表示は、赤色=高・青色=安、です)などを参考に物件相場が安そうな地域へ走る路線を(表示を眺めながら)選び、 物件価格が安いと同時に、通勤時間が短く・混雑度が低い、毎日の「暮らし」と「通勤」を楽に物件をクチコミ情報を参考に 探せば良いのです。

 駅を選ぶと、その駅周辺のマンション物件の平均価格を算出し、「この駅は大体このくらいの値段です」という価格相場を、駅周辺にグラフィカルにマッピングしていきます。…ということは、あなたがいくつかの駅を眺めているうちに、どの駅が高くて、どの駅が安いのか?という「マンション駅相場マップ」も目の前に自然にできあがってくるのです。  もちろん、気に入った物件があれば、その物件近くを「(道路を歩くように)散策して町のようす」を眺める」こともできます。 あるいは、その街を空から自由自在に眺め「どこに何がある、どんな街」なのかを自由自在に知ることだってできます。 ・・・そして、さらには住宅ローンのシミュレーションを行うことも、つまり物件を購入した後の生活設計を具体的に考えることもできるのです。

 未来の毎日の生活を考えるために、いつか暮らすマンション物件を、わかりやすく探し出し・見つけることができる・・・それがこの「楽々通勤」マンションMAPです。

 このWEBアプリは、「(鉄道大好きの)鉄っちゃん」ではない人のために書きました。けれど、「鉄っちゃん」でも、多分、楽しめると思います。「色々な交通路線」がどこにあるかを知らない人、あるいは、「色々な交通路線」がどこにあるかを眺めると楽しく感じる人を頭に浮かべつつ作ってみた、そんなWEBアプリケーションです。起動プロセスがまだ少ないので接続できないこともあるとは思いますが、明日にでも適当に調整しようと思います。

「住宅購入&通勤ライフ支援」用アプリを書いてみました






2009-11-02[n年前へ]

「楽々通勤」マンションMAP 始めました 

 昨夜動かし始めた 「楽々通勤」マンションMAP は、

 「お値ごろ価格のマンション」「毎日の快適な通勤」「街の風景が気持ちよい」「確かな生活設計」・・・そんな大切なことを満たす物件、 毎日暮らす住宅物件を、簡単にわかりやすく探し出すことができる・・・それがこの「楽々通勤」マンションMAPです。
ということを主題としたWEBアプリケーションです。動作を確認しているブラウザは、Firefox 3.54,Safari4.03、IE8, Google Chromeです。動作画面は下に張り付けた動画のようになります。



 都会では、賃貸であれ分譲であれマンションを始めとする「住む場所」は高いものです。かといって、住宅費が高い都会から離れた場所に住むと、今度は仕事(求人)が少なくなります。そんなわけで、「通勤時間」と「住宅費」を天秤にかけて、私たちは住む場所を決めます。

 決して短くも楽でもない通勤を選び・安い住宅費を選ぶか、それとも通勤は楽だけれど高い住宅費を選ぶか、私たちはそんな問題を前に悩まなければならないのです。

 そんな、「通勤時間」と「住宅費」を天秤にかけることが簡単にわかりやすくできたなら…「この路線のラッシュはひどいよ」とか「この駅からなら座れるよ」とか「この駅の物件相場はこのくらいだよ」ということを、組み合わせて示してくれるサイトがあったらいいな、と感じたのです。

 そういう気持ちを原動力にして作ってみたのが、「楽々通勤」マンションMAP です。

2009-11-03[n年前へ]

プラ部品と軽量金属の「重さ=コスト」という方程式の意味の違い 

 以前書いた記事「純正A-bike より 8インチ空気タイヤ版 A-bicycle の方が断然イイ!の不思議」では、少し情報が書き足りなかったかもしれませんので、松浦晋也さんが書かれた記事にさらに少し補足しておきます。私が買ったA-bikeモドキは、、記事を書く前に「体重計」で実測した限り5.5kgを少し超える程度でした。というわけで、7.5kgというものではありません。

 プラスチックを使った”大量”生産格安品では、重量=材料費=コスト、という方程式が成り立つことが多いでしょうし(これが、軽量金属を用いることが多い業界では全く別の意味を持ちそうですが)、パッチモノメーカが耐久性にもとづく(長い期間かかって築くであろう)信頼性というものを重要視するかどうかは怪しいような気がしますから、(あくまでプラスチック大量生産業界においては)パッチモノ・メーカが剛性を求めるために、わざわざ重量増加をさせる、ということは少ないのではないか、と想像します。…もちろん、そう想像はしますが、実際に色々買って現物を確かめてみたわけではないので、これはあくまで妄想に過ぎません。

 現物を触って・確かめてナンボ、ということが世の中には多いので、こんな風に想像だけで話をしてみても、間違っている可能性が高そうです。

 ところで、実際のところ「純正A-bike より 8インチ空気タイヤ版 A-bicycle の方が断然イイ」は不思議でも何でもありませんでした。端的なのが、「パッチモンのプラ部品構造」と「純性A-bikeのプラ部品構造」の違いです。材料自体の強度に仮に差があったとしても、純正品の「プラ部品部分の構造・作り」はちょっと今一つだよなぁ・・・と、その場にいた人がみな首を一斉に傾けてしまったからです。

 それに加えて、パッチモンのシートシャフトと全部を繋ぐプラ部品には、内部にリブが形成され剛性を確保しているのに対し、純正品にはそのようなリブはなかった。つまり、単なるU字断面構造の強化プラスチックである。そこで、ためしにその部分を握ってみると、純正品ではグニッと変形するするのに対し、パッチモンの方は変形しない。材料自体の硬さは違うのかもしれないけれども、作りが違うせいか、力をかけたときの変形具合が違う。もちろん、変形が大きいのは純正品の方である。
 材料は重要でしょうが、せめてプラ部品には適切なリブを付けて剛性をアップさせるべきだよなぁ…と、純正品とパッチモノを実際に比べ見ながら、その時何人かで言いあったのでした。

 ところで、私のA-bikeはギアが壊れたままです。一体いつになったら、直すことができるでしょうか…。

2009-11-04[n年前へ]

「地価」を考えるなら「北(北)東に進路をとれ」!? 

 先週作った、「楽々通勤」マンションMAPで関東の地価(やマンション価格)と交通手段(通勤時間)などを眺めていると、嫌になるくらい「交通の便が良い場所は価格も高い」という法則を実感させられます。実に当たり前ですが、実に悲しい現実です。

 とはいえ、やはり、その法則から少しは外れ気味の場所もあるものです。たとえば、逗子辺りは交通の便は悪いですが、マンション価格は高めです。…これは、リゾート地区でもあるから、でしょうか?そして、東京の北北東の方は、交通の便もそれほど悪くない割には、地価もマンション価格も安くなっています。

 「地価」を考えるなら(東京を起点にするなら)「北(北)東に進路をとれ」というのが、「楽々通勤」マンションMAP  ~毎日の「暮らし」と「通勤」を楽にしよう~ からは見えてきます。当たり前の現実も、地図や画像として描き表わし眺めてみると、何だか面白いものです。面白いと同時に「」悲しい現実も見えてくるわけです。自分が作ったWEBアプリの画面を見ながら、そんなその悲しい住みにくい現実社会を眺めているうちに、夏目漱石の「草枕」冒頭文が頭の中に浮かんできたのでした。

 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。
 ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。

夏目漱石 「草枕」

「地価」を考えるなら「北(北)東に進路をとれ」!?






2009-11-05[n年前へ]

無料のMathematica Player + IronRuby でグラフィック出力 

 無料のWolfram Mathematica Playerに付属のMathematicaカーネルではグラフィック出力ができず、グラフ描画や各種グラフィック機能を有効利用するための方法を試行錯誤していました。そんな中、「Mathematica Player+IronPython関連記事」中の、無料のMathematica Playerで画像を出力してみた(IronPythonで)」で実に技術を駆使した方法で、その問題が解決されていました。

 基本的な計算は、Mathematica Playerに付属するMathematicaカーネルにやらせ、その結果を画像にするRasterize部分を、Mathematica Playerにやらせる、そしてその結果を.NET/LINKで「操作スクリプト」に送りつける(スクリプト側はデータを受け取る)という、具合です。こういったスクリプトをさらりと書けるようになりたいものです…。

 さて、というわけで、IronRubyで同様のことをしてみました。まずは、クラスなどは作らず、ただ単に「(ネットワークからの)データ取得→計算・画像作成→Windows上でフォーム上に描画」ということを順を追って行うスクリプトを書いてみました。それが、下になります。

# c.f. http://boxheadroom.com/2009/10/30/mathematica_ipy_image
# c.f. http://d.hatena.ne.jp/arikui/20070918/1190050541

com='ExampleData[{"Geometry3D","Beethoven"}] '
width=1000

include System
require 'System.Windows.Forms'
require 'System.Drawing'
require 'mscorlib'
require 'Wolfram.NETLink'
include Wolfram::NETLink

kernelLink=MathLinkFactory.CreateKernelLink()
kernelLink.WaitAndDiscardAnswer()
kernelLink.EvaluateToInputForm(
   '$ct={{0,0,1},{0,1,0},{1,0,0}};',0)
tmpl='$im=Rasterize['+com+
    ', ImageSize->'+width.to_s+',Background->Black];'
kernelLink.EvaluateToInputForm(tmpl,0)
k=kernelLink.EvaluateToInputForm(
    '$im=ImageData[$im,"Byte"];',0)
k=kernelLink.EvaluateToInputForm(
      '$im2=$ct.#&[#]&/@#&/@$im;',0)
kernelLink.PutFunction(
        "EvaluatePacket",1)
kernelLink.PutSymbol("$im2")
kernelLink.EndPacket()
kernelLink.WaitForAnswer()
ret=kernelLink.GetObject()

height=ret.length/width/3
form=System::Windows::Forms::Form.new()
form.width  = width
form.height = height
graph=System::Windows::Forms::PictureBox.new()
graph.width=width
graph.height=height
graph.top=0
graph.left=0
graph.image=System::Drawing::Bitmap.new(
       width, height)
height.times{|y|
 width.times{|x|
  color=System::Drawing::Color.FromArgb(
             255,ret[y,x,0],
             ret[y,x,1], ret[y,x,2])
  graph.image.SetPixel(x, y, color)    
  }
}
graph.Refresh
form.controls.add(graph)
form.ShowDialog()
 このスクリプトを流すと、まずMathKernel.exeのパス(場所)を尋ねるダイアログが現れ、次にMathematicaPlayer.exeのパスを尋ねるダイアログが現われます。そして、Mathematica Playerが起動した後に、下の画像のような「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの三次元像」が作成され、Windows上にダイアログとして現れます。



 …数式処理ソフトウェアで眺めるベートーベンも(そのデータがネットワーク上から取得できることも合わせて)面白いですが、ここまで色々できてしまうということが、とても楽しいものです。つまりは、結果よりも、過程を楽しんでいるような感じです。

 ところで、Pythonのコードを読むのは初めてだったのですが、何だか知らない言語を読むというのは「違った視点」を感じるような気がして、新鮮なものですね。

無料のMathematica Player + IronRuby でグラフィック出力






2009-11-06[n年前へ]

自転車で山中を走る 

 山中へと自転車を走らせる。少し本を読み、尾根づたいに駆け下りてみる。

自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る自転車で走る 自転車で走る 自転車で走る 自転車で走る

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2009-11-07[n年前へ]

(時系列)RssTimeSeriesでウィンドー・ショッピング 

 時折、hirax.net::RssTimeSeries で、2,3か月分のスラッシュドットの記事を読んだり、あるいは、腕時計やバッグの新着・ベストセラー商品を眺めたりします。

 色んな商品を眺めるときには、ガラスがはまったウィンドー越しに商品を見わけではないですが、PCのウィンドー画面越しに商品を眺めているのですから、これもやはり「ウィンドーショッピング」ということになるのでしょう。「これいいな」と思ったものを覚えておいて、いつか自分用プレゼントとして買ってみようかな、などと考えたりします。

 

 こんな、つらつら散策するだけのウィンドー・ショッピングしか今のところできませんが、ゆったりと時間をかけて、街中の商品棚を眺めて歩くウィンドー・ショッピングも、やはりしてみたいものですね。

2009-11-08[n年前へ]

川面の上をゆっくり歩く 

 通りからは見えない川があった。川を挟む2本の道沿いは家がすべて面していて、そんな家々の下を綺麗な水がゆっくりと滑らかに流れてる。そして、その水面には青空と白雲と、そして、緑の木々が写り込んでいる。水面に映る青空は、頭上の空より遥かに青く、木々の緑も水面を通して眺めると、より強く見える。

 水面はさざめき、それはまるで印象派の絵画を見ているようだ。鮮やかな絵の具を素早く走らせたような、そんなマチエールを感じる。不思議なくらい、印象派絵画を思い起こさせる。

 川面の上には、小路が作られていて、流れる川の上を歩くことができる。時には、その川を見下ろすようなテラスがあって、ランチを食べている人々もいる。日差しを木陰で遮り、その下で飲むワインは、きっととても美味しいに違いない。

 (この町に)実家があるんだ。水がきれいでね。

万城目学 「プリンセス・トヨトミ
 この町に来たら、川面を歩いてみたり、時には川の水に足を少し浸してみる、のがお勧めです。そういう場所が、たくさんあります。

川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く

川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く川面を歩く






2009-11-09[n年前へ]

説明用の図を描くための変な小道具 

 説明用の図を描くための小道具が欲しくなることがある。それは、たとえば「素体」であったり、「Too パース定規 」であったりする。画を滑らかに素早く描ける人たちと違い、犬だか猫だか、はたまた、アメーバだかもよくわからないような絵しか描けない絵心がない種族としては、そんな道具にでも頼りたくなるのである。

 以前は、「ステッドラーの人型定規 」を筆入れに入れて持ち歩いていた。それを使って図を作ることも多かったのだが、次第に関節が折れ、腕や足がいびつな形にしか動かなくなってしまい、いつの間にか持ち歩かなくなってしまった。それと同時に、説明用の図(というより単なる落書き)もあまりしなくなってしまったような気がする。

 今度、ペーパークラフトの素体でも作ってみることにしよう。そんなものを持ち歩いていると、色んなアイデアが湧いてきそうな気がする。それが一体どんなアイデアなのかは、わからないが。

2009-11-10[n年前へ]

"「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」+「ボディ」=デジカメ"という新製品 

 『リコー、近藤社長の本気デジカメ登場、レンズ交換式「RICOH GRX 」発売へ』という記事を読んだ。

 「GXR」は、ボディ内に撮像素子を搭載せず、「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」が一体になった「カメラユニット」をボディ に着脱することで、幅広い撮影シーンに対応できるようにしたユニット交換式カメラシステム。コンパクトデジタルカメラ並みのサイズで、高画質・高機動性や高い拡張性の実現を図っており、レンズ交換ができるデジタルカメラとしては世界最小・最軽量を実現した。ボディには各種操作機構や液晶モニタ、内蔵式フラッシュ、カードスロットなどを搭載。本体のスライド式機構を利用してカメラユニットを取り付けることで撮影を行う。また、ユニットの撮像素子は密閉されているため、交換時にゴミが付着する心配がない。
 「従来の一眼レフでは、レンズは選べたが撮像素子や画像処理エンジンは固定だった。しかし、『GXR』では撮影シーンに合わせ、3つを常にベストマッチの組み合わせで撮ることができる。これは非常に大きなメリット」と語った。
 単なる平面である感光フィルムと違い、立体構造を持つ撮像素子は光学レンズを選ぶ、逆にいえば、単一の撮像素子に対応しようとすると光学レンズに要求される項目が増えることも多い。また、撮像素子へのごみ付着の可能性がないというのも、結構面白い「デザイン・割り切り方」だと思う。

 画像処理エンジンは、陳腐化しやすい。だから、もしも、それは画像処理エンジンの開発期間を短くすることができていて・なおかつ安く製造できるのであれば、画像処理エンジンを入れ替えることができる、というのは魅力的かもしれない。

 もしも、この製品が「カメラユニット」と「ボディ」間のインターフェース規格を公開するようなことがあれば、実に画期的な製品だと思う。自社の複写機の内部構造を教育機関に公開し、アプリケーション作成コンテストを行ったこともあることを考えれば、そういう選択をしてもおかしくはない、と思いたいものである。

ところで、今日書いた「人に何をされたかを数える人生は、さびしい。」中に登場する近藤史郎は、この近藤社長である。そして、愚痴る言葉を発した氏に対して、「人に何をされたかを数える人生は、さびしい。人に何をしてあげられるかを考える人生でないと、楽しくないよ」と呟いたのは、「天才」と呼ばれた、かの社のカメラ設計者である。ニュースというのは繋がっているものである。何事にも繋がり、というものがある。

2009-11-11[n年前へ]

Rubyシリアル通信用スレッドクラスで簡単なバイナリ受信処理をしてみよう 

 以前、Rubyでシリアルポート通信(いわゆるRS-232C)を楽に行うためのクラス"ComThread"を作りました(ここが関連ファイルの置き場です)。そのcomThread.rbを使えば、たとえば、COM3で受信した内容をコンソールに出力するだけであれば、このようなコードで動く、というようなものです。

require 'comThread'
receiveComThread=ComThread.new({:icomno=>3})
receiveComThread.start({:receive=>true, 
        :receiveMonitor=>true})
sleep 60
receiveComThread.stop
 これは、「シリアルポートを使って簡単に各種機器からの情報を取得したり、あるいは操作したりするためのクラス」です。もうひとつ例を挙げれば、「シリアルポートで受信した内容を最前面アプリにキー送信するアプリケーション」くらいであれば、以前書いたように十行程度のコードを書けば「はい、できあがり」という具合に(少なくとも私が良く見るシチュエーションにおいては)割に使いやすいクラスです。

 ところで、シリアルポートで送受信を行う機器は多いですが、ものによってはASCII(アスキー)コードでなく、バイナリでデータを送ってくるものもあります。小型の計測器などでは、そんな風にシリアルポート(見かけ上はUSB接続で)経由で出力をバイナリ送信するものも多いかもしれません(もちろん、テキスト送信するものも多いです)。そんな場合でも、簡単なものであれば、comThread.rb でも普通に処理を行うことができます(データが頻繁に大量に送られてくるようなものは扱えません)。

 そこで、バイナリデータをシリアルポートに送りつけてくる機器に対応するスクリプトを書いてみましょう。それは、たとえばこんな具合です。

require 'comThread'

class Comport
  
  def receive(size)
    rcv=@com.receive
    ret=nil
    if rcv!=nil
      if rcv.length==size
        aHigh=rcv[0] & 0b00001111
        aLow=rcv[1] 
        re+=(aHigh*255+aLow).to_s       
      end
    end
    ret
  end

end

period=ARGV[0]  # time(seconds)
Waint 10             # waint to activate teraterm
receiveComThread=ComThread.new(
   {:icomno=>4,
    :ibaud=>57600})
receiveComThread.start(
     {:receive=>true,
      :receiveMonitor=>true,
      :delimeter=>4})
sleep period
receiveComThread.stop
 これは「4バイトのデータ列を定期的に出力する機器のデータを(COM4に57600bpsで受信し)パース処理した上で、その結果をテキストに変換しコンソール出力する」というスクリプト例です。

 バイナリデータとしては、1バイト目のがハイバイトで、2バイト目がローバイトからなるデータ構成になっていて、さらに、ハイバイトは下位4ビットのみが使われる、というような処理がなされています。

 サンプル用に書いたので、本来なら書くべき処理をはしょっています。それでも、数バイト程度のデータが、数秒の時間間隔で送信されるような機器のデータ加工程度の用途であれば、(たまにデータを処理しないで無視してしまうこともあるでしょうが)こんなものでも、(プロトタイピング用途としては)十分使うことができることもあるのではないでしょうか。

 ところで、comThread.rbを少し手直ししました。そのため、(今日段階で置いてある)zipファイルは以前作ったものとサンプルソース類となっていて、comThread.rbの方は、今日少し作りなおしたものとなっています。異なるのは、ComThread.start の部分に、delimeter指定が入っていること・メンテナンスがしやすいように内部で使う関数の引数をHash(ハッシュ)で渡すようにした、ということくらいです。とはいえ、そのまま上位互換で使うことができるのではないか、(多分)と思います。動かない場合があれば、メールして頂ければ、時間を作って直しておきます。

 ふと気付くと、最近Perlを触っていないような気がします。来週あたりは、Perlでも使って何かしてみることにしましょうか。

2009-11-12[n年前へ]

「自転車」で「ゆっくり」「立ち寄り温泉」を楽しむための「湯ッくりんぐ」 

 「ゆっくり」「自転車で」「温泉につかりながら」自然の景色や田舎の風景を楽しみたい・・・という人は「湯ッくりんぐ」を眺めてみると良い、と思う。ネーミングそのままに、「レンタサイクルを借りて、伊豆半島の歴史史跡・文学名所・素晴らしい風景を巡り、たまに立ち寄り湯でさっぱり気持ちよく温まる」ための便利な情報が詰まっているからである。

 たとえば、自転車を借りる「レンタサイクル」の場所や使い方などの情報なら、ここから知ることができる。ちなみに、1日500円である。もちろん、自分の自転車で行く、という人も多いだろうが、そんな人でも立ち寄り湯(入浴料はおよそ200~300円程度だ)・レジャースポット情報は役に立つはずだ。そして、(一見、見落としそうな)このページの左下の地図をクリックすると、気持ちよく走ることができる自転車コース地図をいくつも知ることができる。

 川沿い・海沿い・山際を気持ち良く走り続けるということは、知らない場所では結構難しいと思う。いつの間にか迷って袋小路に入ってしまったりする。しかも、知らない町で、小さいけれど気持ちよく入れる立ち寄り湯を見つけたりするなんて、限られた時間の中では不可能に近い。

 気持ちよく晴れた日には、自転車に乗って伊豆に行ってみるのもいいと思う。駅近くからレンタサイクルに乗って、そこに住んでいる気持ちになりながら町を散策してみても良いし、伊豆の大自然の中に自分の自転車で突撃していくのも気持ち良いだろう、と思う。…もちろん、帰りは「立ち寄り湯」に寄ってさっぱりして帰れば、なおさら気持ち良い。何度も何度も繰り返し経験してから書いているので、これはホントのホントである。

2009-11-13[n年前へ]

「特急つばめ」と「見えないもの」 

 「広告批評 最終号(2009/04)」を読んでいると、写真家の藤井保とアートディレクターの副田高行がしていた話が面白かった。話題に上がったのは、コピーライターの仲畑貴志が綴った「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている」という言葉(1992年)と、薄暗闇の空間を突き進む列車の写真とともに有名になったJR九州のシリーズ公告の作成秘話である。

(藤井)僕らが最初に考えたのは、夜汽車って窓の灯りがロマンティックなので、その窓灯りから、乗客のことを想像できる写真が撮れたらいいなと思ってたんですけど、計算値違いだったのは(JR九州から)「特急つばめを撮ってください」と言われたんですよね?その列車は真っ黒の車体でガラスにスモークが貼ってあって、全然光が見えない。
 だから、「窓の灯り」は広告写真には(わかりやすい姿では)写っていない。そして、列車が乗せているはずの「たくさんの愛とか、勇気とか、見えないもの」も、薄暗い写真から直接見ることはできない、・・・ように見える。



 けれど、広告のコピーとして、「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている」という言葉が添えられたなら、目では見えないけれどきっとあるはずのたくさんの乗客の姿を想像することができる。窓の灯りからは見えなくとも、そんな「見えないもの」を、薄暗闇の中を走る列車をなぞる写真の中に想像することができるようになる。たくさん列車が乗せている「目に見えないもの」を、私たちはようやく写真の中に見ることができるようになる。

2009-11-14[n年前へ]

「若さ」は勝つ 

最先端【ロボマニア】という記事を読んだ。この  鉄腕アトムの腕だけなら! 「ロボットアーム」は手軽で最先端【ロボマニア】という記事を読んだ。このロボットアーム は、非力ではあるが確かに楽しい。

 そのMOVE MASTERを思い出させるようなデザインのロボットアームがEK Japanから発売されている「MR-999」です。5つの関節(モーター)で構成されており、専用コントローラーで「ウィ~ン」と動かして物体を持ち上げたり、ピンポン球を移動させる競技などもできるので面白いですね。

 実は、このロボットアームは手動ではなく、パソコンからプログラム制御で動かすこともできるんです。MOVIT-LAB II(IF-100)という専用のロボット制御インターフェイスボードを使い、アイコンを多様した簡単なアプリケーションでプログラム制御できます。このインターフェイスがセットになった商品「MR-999CP」も発売されています。ちょっとお買い得です。それと純正以外の制御ボードもあって、好きなプログラミング言語でのプログラミングも可能です。共立電子から発売されているリレーボードRBIOシリーズです。このボードは、前回ご紹介したプチロボシリーズと同様な方法で、シリアルポートにコマンドを送る方法で制御できる方式を採用しています。
 ドラえもんが好きだという人がいて、その人がこのロボットアームを貴重な小遣いを使い2本買っていた。自分の勉強のために、そして少しの楽しさのためにロボットアームを2本買っていた。その行動力がとてもうらやましく思うと同時に、とても感心したものだった。いつの間にか、彼女がMatLab/Simulinkでそのロボットアームを制御するまでになっていたのには心から驚かされ、感動したものだ。

 よく、「若さ」に勝てるものはないよなぁ・・・と思う。私がVBAを教えたはずの人が、もう私には全然わからない次元のVBAマクロを組んでいたり、Perlを紹介した人が、さまざまなことをPerlを駆使して自動化していたりした時には、「若さ」に勝てるものは(なかなか)ないのだな、と実感した。

 「愛」は勝たないことも多いからこそ「愛は勝つ」が売れた、と誰かが書いていた。けれど、「若さは勝つ」とは誰も言わない。それは、「若さ」が勝つことが多いから、と信じたいものだ。

2009-11-15[n年前へ]

樹の下のテントに暮らす 

 春の終わりに京都大学に行き、夕方過ぎの時計台の下で、カフェの窓際の席に座りワインを飲みつつ食事をした。少し不思議な繋がりを持ち合う3人の人と会い、そして、数時間多岐にわたる話をした後に別れた。たぶん、もう会う機会も時間もないのだろうな…とわかる、そんな不思議で珍しい集まりだった。ある先生がこれまでの研究生活を振り返り、自分が教えた学生のうちある3人を呼び寄せた、というものだった。一人は、理学部を経て経済学部へ転身した人で、一人はカメラマンを経てベンチャー企業の社長へ転身した人で、もう一人は、中途半端を画に描いたようなやつである。

 その時、食事を共にした人たちに対して失礼にあたるくらい、私は窓の外を何度も何度も眺めていた。それは、夕暮れに映える時計台前の樹がとても綺麗だったことと、その夕日に照らされた木の下にテントが張られ・(多分)立て看板が存在感を主張していたからだ。その時は、「あぁ、懐かしい景色・文化だなぁ」とただ感じながら、眺めていたような気がする。あまりに綺麗で、そして懐かしくて、夕暮れの木の下にカメラ向け、シャッターを押したようにも思う。

   水月昭道「アカデミア・サバイバル―「高学歴ワーキングプア」から抜け出す (中公新書ラクレ) 」を読んでいて、それが「首切り職員村」「くびくびアイランド」「くびくびカフェ」というものだったと知った。確かに、東大路通り沿いにも、そんな立て看があったような気もする。

 今は、あのテントはどう姿を変えているのだろうか。一度、あの「竜宮城」(に思える吉田寮)に住んだことのある人たちが過ごしているというあの小屋は、今はどうなっているのだろう。

2009-11-16[n年前へ]

「勝ち・負け」と「別視点」 

 「ユリイカ2009年10月号 特集=福本伸行 『アカギ』『カイジ』『最強伝説 黒沢』…賭けつづけるマンガ家 」が面白かった。西原理恵子特集の時も感じたが、本人が描くテキストとは別の第三者が解説する文章を読むと、色々な深読みの仕方・広がりというものが感じられて良いものだ。

 たとえば、これは「勝ち負けと、その先」という副題がつけられた、大槻ケンヂと福本伸行の対談で福本伸行が語る言葉である。

福本:例えばヨーロッパの紳士たちがカジノをするんですけど、それはギャンブルで負けたときでもいかに平静にふるまえるかという鍛錬でもあるんですね。これはさらに言うと・・・死ぬための練習にもなるんです。つまりん、人間がいずれ生物として必ず死ぬように、カジノでは必ず負ける時がくる。
福本:ギャンブルである以上は勝ち負けというのがあるんだけど、でも、そうしたなかで「勝ち負けは大切」ということと、「勝たなければならない」というのに差異があることは自覚的でないといけないと思いますね。
福本:どんなに力をつくしても負けることってどうしてもあるわけで、そうして生まれた結果だけを見て批難するのは明確におかしい。
 この場合は、マンガ家本人の言葉・解説ではあるが、自分が描くマンガのベースに流れているものを自己解説・批評している文章であり、福本伸行のマンガを読んだ後にこういった文章を読むと、さらに二度三度と繰り返し読み返したくなる。

 次の「未来は僕等の手の中」という題の川島章弘の文章だ。「THE BLUE HEARTS 」(ブルーハーツ)のバンド名そのままのファーストアルバムの冒頭一曲目「未来は僕等の手の中」を通じ、福本伸行のマンガを解説する。

 「賭博黙示録カイジ」第一話冒頭、断ち切りで画面いっぱいに書かれた文字、「未来は僕らの手の中」。カイジの物語はここから始まる。
 ブルーハーツは後に「↑THE HIGH-LOWS↓」に移行するが、カイジは作中でハイロウズのTシャツを着ている。福本がブルーハーツのファンであることは周知の事実である。
 おもにブルーハーツでは、強さ弱さを兼ね備えている場合が多い。
 「カイジ」は読んでいるけれど、こう解説されてみると、それは初めて気付かされることばかりだ。

 解説というものが好きだ。それは、過剰な深読みであることも多いし、解説者という翻訳者を通した「別物」であることもあるかもしれない。けれど、何らかの価値がプラスアルファされる限りにおいて、言い換えれば何らかの別視点・深みを感じさせてくれる限りにおいて、大元のテキストだけでなく、解説を読むことはとても楽しい。

未来は僕らの手の中
僕らは負けるために 生まれてきたわけじゃない

「未来は僕らの手の中」 真島昌利

2009-11-17[n年前へ]

「朝三暮四」と「不確実な将来」 

 「朝三暮四」をYahoo!辞書の大辞泉で眺めると、

(中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという「荘子」斉物論などに見える故事から)
1.目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと。朝四暮三。
2.生計。くらし。
とある。ある時期から、この故事を思い出すたびに、妙にここで書かれている内容が気になるようになった。

 トチの実を「お金」というものに例え直して考え始めると、特にその内容に対する好奇心が強まってきたのである。なぜなら、「朝に三つ、暮れに四つやる」と「朝に四つ、暮れに三つやる」では、将来がどう変わるか次第で、全然内容が違うのではないだろうか。

 もしかしたら、夕暮れ時には朝とはトチの実の価値が全然違うかもしれない。朝の時点ではトチの実に価値があったとしても、その数時間の後には、(宿題ひきうけ株式会社のそろばん技術やカイコと同じように)トチの実のデフレーションが激しく進み、夕暮れ時にもらうトチの実には何の価値もないかもしれない。

 もちろん、その逆のパターンもあるだろう。夕暮れ時のトチの実の価値が非常に高まっている、という場合である。…けれど、私たちは将来のことはわからない。楽観的に将来を眺めることができる人もいれば、そうでない人もいる。将来を悲観的に考えて、トチの実4つをもらうなら、その価値がわかっている朝に先に欲しい、と思うことは自然な感じ方のようにも思われる。単純に「非合理的」と断言できるたとえ話ではないようにも、思われる。

 朝三暮四、生計・くらしを営んでいく中で、私たちは、どういう選択をするものなのだろう。猿である私たちは、一体どういう選択をすべきなのだろうか。そういうことが、よくわからないまま、毎日は続く。

2009-11-18[n年前へ]

携帯どこでもハンモックが欲しい。 

 自転車に乗って、景色が素敵な場所に行く。必ずしも人気のない美しい場所でなくても良く、たとえば、都会の河川沿いの土手でもいい。そして、そこで本を広げ、座って本を読む。ふと睡魔に襲われて、寝ていたりすることもある。

 そんな時、超軽量で携帯用のリライニング・チェアや、土手のような斜面や硬い地面の上でもに設置できるハンモックなどがあると良いな、と思うことがある。そんなものがあったなら、その読書タイムがさらに快適になるだろう。

 こどもの頃、(あるロッククライミングで有名な岩山の近くにある)白樺林の中にハンモックを張り、そのハンモックの上で一日中「鉄腕アトム」のマンガを読みふけっていた記憶がある。思い返してみれば、それがどれほど贅沢な時間と経験だったのか、と今更ながらに気づかされる。

 決して、裕福とは言えなかったと思うけれど、あの時間は確かに「豊か」だったと思う。

携帯どこでもハンモックが欲しい。






2009-11-19[n年前へ]

「無機質なコード」で「色んな人たちの姿や風景」を描く 

 先日作ったWEBアプリケーション、「楽々通勤」マンションMAPがMashup Awards 5 の部門賞を受賞しました。

 「何かものを作り続けてナンボ」だという想いで、(素人プログラマとして)色んなプログラムを作ったりします。もちろん、たまには、WEBアプリケーションも作ります。そして、たまに、力試しを兼ねてコンテストに応募したりするわけです。特に、自分が作るアプリケーションは、その用途が社会の流れに沿っているのか・反映しているのか、ということを何より知りたくて、コンテストに応募しています。

Mashup Awardsは、今回は三回目の応募になります。 2年前に作った、一回目の応募となる「Make Up Awards!」(髪型を自由に替えて画像シミュレーションすることができるWEB&ケータイ・アプリ)では部門賞を受賞しました。2回目の昨年作った「雑誌DE流行マップ」は落選し、3回目の今回作った「楽々通勤」マンションMAPでは、再び部門賞受賞、ということになります。

 1回目の「Make Up Awards!」を作る時には、女性の「美容院選びの悩み」を聞き、女性ファッション雑誌を(恥ずかしさを感じながら)たくさん読んで、髪型・ヘアーサロン選びに悩む人たちの姿を思い浮かべながら、WEBアプリケーションを作ってみました。

 2回目の雑誌DE流行マップ」では、「雑誌は世相を映している」と何処かで飲んでいるときに話したことをきっかけとして、作ってみることにしました。特に、書店に平積みされている女性向けファッション雑誌が「なぜ、みな同じようなのか?」とか「各雑誌がどんな人たち向けに作られているのか」を知りたくて、そういったことがわかるWEBアプリケーションを作ってみました。
 逆にいえば、書店で「(似たような)ファッション雑誌のどれを買うかを悩み・選んでいる」人たちの姿・そんなよく眺める風景を思い浮かべながら、作ってみました。

 今回の「楽々通勤」マンションMAPは、電車に乗って通勤する人たち、混んだ電車に乗って仕事場へ向かい、夜の電車の窓ガラスに夜景と自分を重ね眺めているたくさんの人たちを思い浮かべ、(岡村孝子が東急東横線に乗って通勤していた頃の風景を歌ったという)岡村孝子の「電車 」を聴きながら作ってみました。

混み合う電車に押し込まれ
ガラスに額をつけたまま
大きなため息をついたら
なお気がめいる

 JavascriptとRailsのコードを書きながら、PCの画面に映し出される無機質なコードを眺めながら、「色んな場面の色んな人」を想像しながら、いつもキーボードを叩き続けます。素人プログラマなので難しいことはできませんが、眺めた景色をズームアップしたくて、その姿を心の中で思い浮かべながらキーボードを叩きます。

 だから、「楽々通勤」マンションMAPがMashup Awards 5 の部門賞を受賞したということは、「混んだ電車に乗って仕事場へ向かい、夜の電車の窓ガラスに夜景と自分を重ね眺めているたくさんの人たち」の姿を、コードと言う形で少しは描くことができたのだろうか、そうだったとしたら良いな・嬉しいなと思っています。

2009-11-20[n年前へ]

誰もが同じように間違える「典型的な間違い」には「原因」がある 

 以前書いたように、(下に動画として張り付けた)「論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書) 」(ちなみに、「正しい事実+正しい論理=わかりやすい話」というのは、理系にありがちな“正しいけれど”“間違った勘違いだと私は考えています。だから、本書のタイトルは少し誤解を与えるかもしれない、と思っています)を書いた理由は2つあって、ひとつは以前書いた本の適切でない部分を直したかったことです。そして、もうひとつは、あまりにも、誰もが同じように間違える「典型的な間違い」が多いことに驚かされたからです。

 そして、そのことを奇妙に感じ、その誰もが同じように間違える「典型的な間違い」を調べてみると、やはり当然のごとく「原因」があるんだ、ということがわかりました。ひとことで言ってしまえば、それらの多くは「ツールのデフォルト設定」でした。わかりにくい資料を作った人が悪いわけではなくて、ツールのデフォルト設定が、自然とそういったわかりにくい資料を生み出す仕組みになっていたわけです。



 やはり、誰もが同じように間違える「典型的な間違い」が多い、という「結果」があるからには、それを生み出す当然の「原因」があった、という「わかりやすい自然な因果関係」があったのです。そんな間違いを生み出す「わかりやすい必然性」があったのです。

 といっても、これは(これまでに出た)PowerPoint と Excel という道具を調べた限りでの話です。次に出る、PowerPoint2010では、その「同じように間違いを起こさせるツールのデフォルト設定」がどのようになっているか、に興味があります。というわけで、パブリックベータでその辺りを確認してみよう、と思っているところです。

2009-11-21[n年前へ]

消費者物価指数とポジティブ・フィードバック 

 景気の変化をわかりやすく眺めてみたくなったので、 日本の消費者物価指数(CPI)のグラフを張り付けてみた。このグラフは、右下部にある小さなボタンを押すことで、表示する内容を切り換えることができるものである。

 このグラフには、1ページ目に「主な消費者物価指数(前年同期比)の推移」が、2ページ目に「主な消費者物価指数の推移」が、3ページ目に「消費者物価指数と前年比の推移」が収録されています。

 2ページ目や、3ページ目を眺めると、ここ2,3年は、実に単調に消費者物価指数が低下し続けていることがわかる。この消費者物価指数低下が続くことの要因は、一体どんなものがあるのだろうか。新聞記事をしっかり読んでいれば、その要因分析結果などが解析・解説されているのだろうか。

 ・・・それにしても、と思う。経済社会はどう考えても、制御工学的にはポジティブ・フィードバックの不安定極まりない世界に思えてならない。少しの外乱が、大きな変動を生み、その変動がさらに激しい波を生むようにみえる。もしかしたら、そこには結構長いムダ時間があったりして、意外にセンシティブではないのかもしれないが、やはりポジティブ・フィードバックの不安定な状態に見える。かといって、安定を実現するネガティブ・フィードバックでは、永遠に一定で変わらない世界になってしまう。おそらく、それでは何の発展もなく進化さえしない世界になってしまうかもしれない。

 ポジティブ・フィードバックからは安定な状態は生まれない。上がり続けるか、下がり続けるかで、結局は「発散」してしまうことになる。

 次に平積みされる本が、もしも「節約ライフ」的な本だとしたら、景気にはまさにポジティブ・フィードバックが働いていることになる。それらの書籍は、不況への後押しをするポジティブ・フィードバックである。「ポジティブ」という名前が付けられた、しかし、それは同時に不況への案内図なのかもしれない。

 以前は途中で挫折したが、もう一度、経済学の教科書に書いてあることをMatlab/Simulinkで実装しつつ、学んでみよう。

2009-11-22[n年前へ]

NEWS今昔物語 「 科学の楽しみ」編 (初出2004年10月28日) 

 時間が矢のように過ぎ去る師走が近づいています。というわけで、何かを書くことができなかった日には、ずっと昔に書いた(リンク切れになっている)文章を書き写していくことにします(実際にはWikiで書いた文章を整形するスクレイピング用Rubyコードを書いただけです)。

 過去に書いたものは、今から振り返って見ると的外れなものも多いとは思いますが、意外に今から眺め返してみても新鮮なこと(不思議に現在や未来がわかりやすく見えてくること)もあるかもしれない、と思います。というわけで、シリーズ「今昔物語」を始めてみます。古い文章なので、リンク先は「リンク切れ」になっているものばかりだとは思いますが、ご容赦ください。

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今は、今井功の直筆書き込みがされた本を、お借りして読んでいます。この記事を書いてから、今井功が病の中、病院で点滴されながら、点滴の落ち具合を観察して考察していた話など聞きました。毎日が、「物理の散歩道」だったのだろうかと、感じます。

(記事を書いた時の)ひとこと

 新潟の地震による被害はとても大きく、ネット上でも多くの募金が行われている。気軽に募金ができるのは不幸中の幸いだ。「人助けはまずお金から」、かも。

「ブラジャー・カステラ」と「学研まんが 下着のひみつ」

 これまで数々の奇妙奇天烈なブラジャー(プレスリリース)を発表してきたトリンプが先月22日ブラジャー・カステラを顧客に配布したという。横浜文明堂カステラの表面を「天使のブラ」デザインでデコレーションしたというスグレもの?だ。

 ブラジャー関連を「顧客に配布」と言えば、今年四月に学習研究社企画制作しワコール全面協力で発売された「まんがでよくわかるシリーズ 下着のひみつ」も、今夏にはワコールジュニア商品取り扱い店舗で限定配布されていたという。一般に女性の乳房は左右あわせて360~640mlの容積で500ml 入りのペットボトルを抱いているようなものなんていう役に立つ?知識も得ることができるようだ。これはちょっと読んでみたいかも…。

「国が育てる?サイエンスライター」と「理科大好きシンポジウム」

 先月10日、「国がサイエンスライターを育て、研究の成果を国民に分かりやすく解説し、日本全体の科学のレベルを上げるべき」という文部科学省の科学技術・学術審議会の骨子案がasahi.comの記事を発端として話題になった

 文部科学省は「科学技術離れ」「理科離れ」対策の「科学技術・理科大好きプラン」の一環として、今月6日から大阪・岡山・東京・金沢で理科大好きシンポジウム2004も開催する。「科学技術・理科大好き」な生徒の研究発表もあるというから、興味のある人は(期待を込めて)行ってみると面白いかも?

ロゲルギスト今井功氏が亡くなる

 先月24日、流体物理学者の今井功が亡くなった。今井功は覆面グループ・ロゲルギスト(近角聰信、磯部孝、近藤正夫、木下是雄高橋秀俊、大川章哉、今井功)の一人"I2氏"として、50年代から70年代にかけて科学随筆「物理の散歩道シリーズ」「新物理の散歩道シリーズ」を書き続け、数多くの理科・技術大好き人間を生み出した。

 もし、「物理の散歩道 」「新 物理の散歩道 」シリーズを読んだことがない人がいたならば,ぜひ探して読んでみてもらいたいと思う。きっと「科学技術・理科の楽しみ」に浸ることができるはずだ。ロゲルギストは間違いなく、日本の科学のレベルを上げてきたと思う。

2009-11-23[n年前へ]

NEWS今昔物語「毎日の記録と想い出の写真」編 (初出2004年10月28日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今日も、シリーズ「今昔物語」です(古い文章なので、リンク先は「リンク切れ」になっているものばかりだとは思いますが、ご容赦ください)。たった5年前のものですが、時の流れは早いもの。温故知新の気持ちで、まずは、5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うことから先に書いてみます。

 この後、「食べたものを淡々と記録するよ」は、結婚し食生活記録ログを停止した。この頃読んでいたWEB日記のうち、一体どれだけが今も続いているものだろうか。・・・どんな世界も、少しづつ少しづつ入れ替わりが進み、やがてすべてが入れ替わっていくのだろう。

 携帯電話は、これら過去の記事以降も、ますます高機能化が進んでいる。そのため、この後に、一眼レフデジカメを買ったのだが、今では持ち歩く頻度が減ってしまった。つまりは、持ち歩いている携帯電話のカメラで済ますことが増えてしまった。それどころか、携帯電話、いや、ケータイはもう腕の先にいつもある「体の一部」だという感覚の人も多いかもしれない。

 DVDは耐久性に劣るものも多く、私が持っている初期に記録したデータDVDなどは、すでに読めなくなっているものも多い。「ネガフィルムや写真を詰めた箱」と「想い出いっぱいのDVD」では、実は「ネガフィルムや写真を詰めた箱」の方が長い年月を経ても残るのかもしれない。

(記事を書いた時の)ひとこと

 一眼レフデジカメが欲しいのだが、先立つお金は無い。しょうがないから、カメラ付き携帯電話用のアタッチメントレンズをコンビニで買って、一眼レフ気分に浸ってる。というわけで、携帯電話・写真関連のニュースになった。

毎日続く「食べたものを淡々と記録するよ」

 「食べたものを淡々と記録するよ」というWEBログがある。その名の通り、毎日食べたものをただ淡々と記録(ログ)しているだけである。書き手は二十歳の学生さんで、「おにぎり・ラーメン・カレー」が多い典型的な若者の食生活を続けていた。

 ところが、10月23日の夕飯「ぶどうぱんとウィンナー」以降、彼の食べるものは一変する。その日の午後六時頃に新潟県中越地震が起き、そして彼は新潟県長岡市に住んでいたからだ。同じ「おにぎりラーメン」を食べていても、それ以前のものとはずいぶんと違っていて大変さが伝わってくる。それでも、彼は食べたものを淡々と記録する。そして彼の毎日は続く。

携帯電話は体の一部

 最近、携帯電話を通して何かをみる技術が増えている。例えば、先月およそ一月間にわたって実験が行われていた 携帯電話に音楽を聴かせると曲名を検索してくれるサービス などは「あれっ?この曲なんだっけ?」というような場合にとても重宝しそうだ。また、先月20日に発売開始された"カメラ付き携帯電話で色を識別を手助け"するケータイアプリ「なにいろ」は色識別に苦労していた人の手助けができるかもしれない。こうなってくると、携帯電話はもう私たちの体の一部だ。

 さらに、先月20日にデモされた携帯電話で顔認証を行う技術なんかを使えば、携帯電話をどこかに置き忘れたりしても 悪用されたりすることがないようになるかもししれない 。そして、PCで録画したテレビ番組を携帯電話で再生できるようにする変換ソフトも今月12日から発売されるという。私たちは携帯電話越しに今後どんなものを眺め、どのように助けられていくのだろうか?

家族の想い出が蘇る「フォトマイニングサービス」

 先月12日、富士写真フィルムは「ネガフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで想い出いっぱいのDVDを作成してくれるフォトマイニングサービス」を始めた。撮影したフィルムや写真を箱に詰めて送るだけで「フィルム製造情報・写真の裏印字・撮影者が書いたコメント」などを手がかりに撮影年代を分類した上でDVDスライドショーにする」という。

 そういえば、1977年にヒットしたドラマ「岸辺のアルバム」のラストは洪水で流されていく家から「家族のアルバム」を持ち出そうとするシーンだった。未来の家族のアルバムはDVDディスクになるのかも。

SPAMを生み出す「女性の理想!?」

 SPAMには誰しも悩まされている(前回の「SPAMメールの震源地」参照)が、私のところに届くSPAMはほとんどがアメリカ発「バイアグラ・増毛・ペニス増大法」の広告である。そんなにアメリカ人はナニがナニで困っているのか??と思い、「平均ペニスサイズ」を調べると…「平均長は15.64 cm、平均周囲長は12.28 cm。最近のカリフォルニア大学サンフランシスコ校での調査では、平均長は13cmで周囲長は12.5cm。ブラジル人の調査では平均長は14.5cm 平均周囲長は11.9cm」だという。ホントに困っているのか?

 と思ったら,男性の「長さと太さ」と女性の「満足度」のグラフなんていうものがあった。「完璧・理想的」なのは長さ8.5インチ(21cm)で周長7インチ(18cm)って…。それじゃぁ、増大させたくもなるかもね。

2009-11-24[n年前へ]

「デバッグ用出力コードを書く」と自動的に「パーサー・スクリプト」を生成するツール 

 記憶容量が少ないハードウェアでのデバッグを目的として、外部に対して各種変数の内容を出力するプログラムを書く。そんな作業が行われている一方で、ログに出力された内容を解析するスクリプトを書く。…そんな超原始的デバッグ作業をしていると、「各種変数の内容を出力するプログラム」を書くと同時に、そのフォーマットに準じた「ログに出力された内容を解析するスクリプト」を生成するツールがないものだろうか?と思うことがある。

 もちろん、このprintfを多用する「出力ログ頼りの超原始的デバッグ」を行う、というところにおそらく根本的な問題があるのだろうとは思うが、色々な制約がある中ではそんな状況に出会ったりする。そんなこんなで、「デバッグ出力」用コード」を書くと、自動的に「パーサー・スクリプト」が生成されるツールがあれば良いな、と思う。

 といっても、それが開発環境に組み込まれているような何だかエライ(ここは関西弁の「えらい」で、東京弁の「偉い」ではない)・システムを使え、という答えでは何だか今一つ面白くない。もっと、気軽に・汎用的に使える、原始的な道具が欲しいのである。

 そんな、「デバッグ用出力コードを書く」と自動的に「パーサー・スクリプト」を生成するシステムというものが、どこかに転がっていないものだろうか。

2009-11-25[n年前へ]

NEWS今昔物語「浮かぶ・伝える・蘇る」編 (初出2004年09月30日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 ハードウェア・・・というより、(それがソフトウェアであったとしても)できあがっていくようすが見た目にわかるモノを作るというのは、その作業過程との辛さと楽しさがわかりやすいだろう、と思います。こうしたものの「わかりやすさ」、あるいは、そうでないものの「わかりにくさ」というのは、(想像力を備えた人でなければ)両方を体験・実感しないとわからないのではないか、と思うこともあります。どちらが優れているとか、どちらが劣っている、という話ではありません。ただ、どちらも、世の中には在り・必要とされている、というだけの話です。

 昔、ヘリウムネオンレーザと表面鏡と分解したスピーカ2つを組み合わせて、レーザースキャナを自作したことがあります。その時は、出力5mWのレーザでした。後に、出力15Wの切削用レーザを使う機会があった時、これで、レーザースキャナを動かしたら、夜空にレーザ・アニメーションを描けるのではないか、と楽しく想像した記憶があります。

 「手を繋ぐ」というインターフェースはとても大切だ、と思ってしまうのは、20世紀の感覚かもしれません。けれど、他の部を使うコネクションに比べても、「手を繋ぐ」というI/Fは重要に思えてしまう、のが不思議なくらい「近く」「繋がる」ように感じてしまうのが不思議なところです。人によっても、世代によっても、さまざまなことによって、この感覚はきっと違うことでしょう。

(記事を書いた時の)ひとこと

 最近ハードウェアをいじることが少なくなってしまったせいか、ピカピカ光ったり、グルグル回ったりする電子オモチャを作ってみたい今日この頃。そこで、電子工作関連のニュースを今回は集めてみた。

空に浮かぶ「イメージ」や「ゲーム」

 

 今年の夏休みの課題としてレーザープロジェクタを自作した人がいる近所のビル外壁にギコ猫をこっそり投射したりしていて、何だかとても楽しそうだ。

 光で走査してイメージを描くと言えば「LEDなどを空中で走査し、視覚の残像現象を利用して空中に画像や文字を描く装置」を「バーサライタ」というが、そんなバーサライタをレゴとプログラマブルICのPIC 16C84で作った人もいる。これも十分楽しげな電子工作だが、さらにスゴイのが「バーサライタで画面を空中に表示するバーチャル・ビデオゲーム(テトリステニスゲーム)」を作った人だ。空中にメッセージを浮かべてみたり、ゲームを浮かべてみたり、あなたの心にも何か面白い「イメージ」が浮かんでくるかもしれない。

FPGAで蘇る懐かしの「マイコン」

 先月の28日、NEC PC-8001が発売された1979年9月28日(NECパソコン博物館も参考になる)からちょうど25年経った。PC-8001が初めての「マイコン」だった人も多いと思うが、それをFPGA(Field Programmable Gate Array=プログラマブル集積回路)で作りあげてしまった人がいる。ちなみに、私の最初のマイコン(1981年発売のCOMMODOREのVIC-1001)もFPGAで再現されているしアーケード・ゲーム(スペースインベーダーパックマン)などもFPGA上で動いていて、古くからのコンピュータ・ファンならば思わず涙を流してしまうはずだ。

 ちなみに、10月29日(東京)と11月5日(大阪)に開催されるAltera PLD WORLD 2004ではアスキーらにより報告 FPGAを使ってMSX1レベルの機能を再現する試作機も報告される。FPGAユーザーはもちろん、懐かしの「マイコン」を振り返りたい人ならば要チェックだ。

触れて伝える「メッセージ」

 先月、USB接続のRFID開発キットが市販されるようになり、一般の人でも無線ICタグの開発を楽しむことができるようになった。そんな無線通信で遊ぶのも楽しそうだが、さらに楽しそうな「究極」の有線通信技術が実用化された。

 なんと、先月13日に松下電工が「人体を通信ケーブルの代わりに利用し、データ通信をおこなう」という「人体通信」技術を製品搭載したと発表した。指先を情報端末の電極に触れたり、あるいは手を触れあうだけで、その指や指を通してデータを転送するものである。通信速度もこれまで発表されていた1200bpsから3700bpsに高速化しており、人体経由の割には高速であることもビックリだ。触れて伝える「メッセージ」なんて、ちょっとドキドキしてきませんか?

「歌うハードディスク」や「歌う花」

 先月22日、活けた花をスピーカーにしてしまう「花スピーカー」を利用した「花に話しかけると花が答えてくれる-花とおしゃべり-」とハンズフリー電話「花・糸電話」が発表された。花が歌い出したり、花と語り合うのは何だか気持ち良さそうだ。しかし、花ならぬハードディスクがもしも耳慣れない音(Oliver@「スラッシュドット ジャパン」さんのHDDが壊れる直前、壊れる瞬間の音が参考になる)を奏で始めたら、冷汗ダラダラだろうか? 

 そんなクラッシュしてしまったハードディスクに音楽を奏でさせてしまった人がいる。「音楽アンプの出力をハードディスクのヘッド制御コイルに繋ぎ強制ドライブしまう」という「耳から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」というヤクザもビックリの強引な方法である。その音色を聴いてみると(例えばSTAR WARSのテーマ)、これがそれほど悪くない音質であることにもビックリするハズだ。

2009-11-26[n年前へ]

NEWS今昔物語「男と女と世界が動く」編 (初出2004年09月30日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 今年の(検索エンジンから本サイトへ辿りついた際に用いられた)検索ワード・トップ3を今眺めてみると、「スクール水着」「直江喜一」「モザイク」だ。「スクール水着」は、ここ十年近く不動の一位である。ちなみに、4位は「スク水」だ…。

 SPAMの世界も色々変わっていそうだが、最近はGmailのSPAM判定にすべてをまかせてしまっている。多分、きちんとしたメールなのにSPAMメールだと誤判定されてしまっているメールもあるだろうが、SPAMフォルダをチェックするのも面倒で、多分読んでいない連絡メールなどもあるに違いない。

(記事を書いた時の)ひとこと

 私のサイトは「水着 赤外線 透ける」で検索したりすると何故か上位に来てしまう。そのせいで、今年の夏はそんなキーワードを携えて検索エンジン経由で私のサイトに訪れる人々が多かった。困ったものだ。

「透けない?ごみ袋」と「透けない?水着」

 最近は、中身を確認することができる指定の半透明ゴミ袋でなければ使ってはいけない自治体が多くなった。それに伴って、中身が透けたゴミ袋がカラスに突き破かれ問題になっているという。そこで、先日15日、大倉工業が「黄色いゴミ袋」を開発した。今回開発された「ゴミ袋」は、人間には普通に中身が透けてみるためゴミ分別状況を確認できるが、カラスの色覚では袋の中身が見えないため、カラスに荒らされることが少ないという。

 今夏にはデサントが赤外線カメラの水着透過撮影による盗撮防止の素材を開発したというニュースが流れた。 従来の水着が「(人間には見えない)赤外線では透けて見えてしまっていた」ものを、(赤外線でも)透けないようにしたものだ。「ゴミ分別問題」と「盗撮問題」という全く別の問題に対する解決策が少し似ているのが、何だか面白い。

「男と女」のプログラミング・スタイルと100m走記録

  以前、視覚・感性・プログラミング・スタイルで眺めた「男と女のニュース」を書いたが、先月は「男と女の性的行動の違い」をプログラミングの例外処理で例えた「性的(≠静的)型付け言語(例外処理編)」という面白い解説が公開された。プログラマなら、男性でも女性もきっと楽しめると思う。

 ところで、「オリンピックの100m走の記録解析によれば西暦2056年には女性の記録(8秒079)が男性記録(8秒098)を越える」というビックリ研究結果Natureの先月30日号に掲載された。100mを8秒08で走る女性アスリートが出現する時代には、「男と女の違い」はどんなものになっているのだろうか?

フォント解析で政治が動く

 以前、「米国防省のイラクに関する文書から「検閲により消されてしまった文字」が、技術的に復元された」という記事を書いた。フォント解析が機密文書の秘密を暴露した、という話だ。

 今度は、米国大統領選の行方をまたもやフォント解析が握っているという。先月、ブッシュ大統領の徴兵回避工作の証拠としてCBSで公開された文書('70年台にIBMのタイプライターで作成されたものだという)が、フォント解析の結果によると、Microsoft WordでTimes New Romanというフォントで用いて作成されたものだ(日本語による記事)という。つまり、ブッシュ大統領に対するその疑惑文書は真っ赤なニセモノだったというわけだ。昔の文書は、電子文書化されていないが故に偽造が難しい…のである。

SPAMメールの震源地

 インターネット上でメールアドレスを公開していると、SPAM(迷惑)メールやウィルス・メールの大津波に日々襲われてしまう。そんな迷惑なメール津波の発信源を刻々描く世界地図がSPAM対策サービス会社のPostiniにより作成されている。

 その迷惑メール世界地図(Mapsタブから見ることができる)を見れば、中国・日本・韓国をはじめとする大震源地を知ることができる。知ってもどうにもならないかもしれない…けれど。

2009-11-27[n年前へ]

NEWS今昔物語「人と言葉」編 (初出2004年4月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 「人と人と間の理解」は容易に見える時もあれば、不可能に感じる時もあります。そんな人にはできない不可能なことは確かにある。けれど、それでも、「人の可能性」は無限大だと思います。この言葉は「矛盾」してしまっていますが、そんなことを思います。

顧客が本当に必要だったもの

 「顧客が本当に必要だったもの」という数コマの風刺絵がある。誰が最初に描いたのかはわからないが、顧客に依頼されたプロジェクトに誤解や間違いが溢れていく様子が、面白くも的確に描かれている。

 興味深いのが、古そうな版に描かれた内容と新しく描かれただろう版の内容の違いだ。かつて「顧客に納入したもの"AS INSTALLED AT THE USER SITE"」より現在の「実装された運用」の方がなぜか悲惨だったり、「営業」や「サポート」が増えることでさらに誤解が増えていたりもする。一体、どうしたら人は上手く理解し合うことができるのだろうか?

常識外れの人たちに出会いたい

 ラジコンで曲芸飛行をする人たちがいる。どの操縦の腕も人間業とは思えないが、特にAlan Szabo Jr.が操縦するラジコンヘリの動きには目を疑う。何が起こっているのかを最初は理解できないほどだ。

 「人間業とは思えない」といえば、Michael Angelo Batio(http://www.angelo.com/)のギターの速弾きもスゴかった。ギターを弾く(指ではなく!)腕の動きが早すぎて見えないのだから。こんな常識はずれの人たちに出会うと、人間が持つ能力の高さ・可能性を再認識できるはず。

好きな「ことば」でつくる砂時計

 忙しいこの時期、時間に追われたり言葉を並べることに疲れたりしたときには、好きな「ことば」で砂時計を作る「ことばの砂時計 / kotosuna」を眺めてみよう。まるで不思議なカレンダーのように、いろんな人たちが作った新しい砂時計が刻々と並んでいく。 「思いついたことば」や「他の誰かのことば」を、桜の花びらのように砂時計の中で散らせてみよう。長い言葉なら、ことばの山が積み上がる。短いことばなら、思いのとおりに並ぶかもしれない。そして、ときには思ってもみなかったもっと「少し素敵なことば」に変わるかもしれない。

 これを眺めた後は、時間をかけて言葉を並べる作業が、少しだけ楽しくなるような気がする。

2009-11-28[n年前へ]

NEWS今昔物語「Googleも自分も変わる」編 (初出2004年4月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 この後、まさか自分で「カメラ付き携帯版ヘア”スタイル”シミュレーション」ソフトを作ってみたりすることになるとは思わなかったし、まさか、直接「Googleが赤ちゃんだった頃」のサーバを眺めに行くとは思いませんでした。

 ところで、「Googleが赤ちゃんだった頃」のリンク先は、結局、これからしばらくしてわかったことですが、偽装ブログでした。こうした、ネットワーク上の偽装行為の照会・対処の仕方については、具体的かつ詳細な(参照可能な)資料をもとにした、参考資料を作成中です。

私だけのGoogle検索

検索する人の嗜好に合わせた検索をしてくれる Google Personalized Searchが3月29日に実験公開された。 Google Personalized Searchに検索キーワードを入れて検索をし、どのくらい自分の嗜好を重視するか(Personalize)をスライダーで変えてみよう。すると、リアルタイムに「一般的な検索結果」から「私的な検索結果」へと入れ替わっていく。

 こんな「アナタ嗜好のGoogle Personalized Search」で何かを探したら、検索結果に映し出されているのは実は「アナタ自身」だ。ヘンな検索結果が出てしまったなら、実はアナタがヘンなのだ。

携帯電話に「違う自分」が写る

 三菱電機は、人工網膜LSIを使って撮影された顔をリアルタイムに似顔絵にする技術を開発している。カメラ付き携帯で撮影した顔が表情豊かで(カッコいい)似顔絵に変身。

 大日本印刷もカメラ付き携帯版ヘアカラーシミュレーションを発表しているし、ヘアスタイル&カラーシミュレーションとか、メガネ&ヘアスタイルシミュレーションといったサービスも始まっている。

 すごいところでは、カメラ付き携帯の写真から、似てる有名人を判定したり、子どもの写真を予想したりする「おかおネット」や、さらにスゴイ「Dr.高須のEYEチェンジ」なんていう整形手術ソフトだって出現している。 携帯電話のカメラで写してみると、今とは違う自分が見えてくるのかも?

Googleが赤ちゃんだった頃

 ほんの数年前、Yahoo!がインターネットの入り口だった時代があった。今は、その入り口は54000台以上のPCで動作する検索サイト、Googleに変わっている。Googleに表示されなければ、そのサイトはインターネット上に存在しないのと同じだ。

 だけど、ほんの5年前に生まれたばかりのGoogleは、かつてはこんなに小さなお手製PCシステムだった。 変わり続けるこの世界で、変わらず同じ位置にいるためには、変わり続けないといけないのだろう。赤ちゃんだったGoogleが1週間に400台近くサーバーを増やすというペースで大きくなり続けているように。 <・p>

2009-11-29[n年前へ]

NEWS今昔物語「現在・過去・未来」編 (初出2004年06月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 かつて、「その時期のニュースを集める」ということをすると決めた時、なるべく「相反するもの」を一緒に出そうと思いました。「未来の夢」のNEWSがあるなら「過去への郷愁」と一緒に出そう、「新技術の光」を見るなら「新技術の影」も見たい、と思いました。だから、この時は「過去と現在と未来」をまとめたのだろう、と思います。

 キーワードを登録しておくと、将来そのキーワードにあてはまるニュースがあった時に知らせてくれるサービス、ライブドアの「未来検索」が今どうなっているのかはわかりません。けれど、この後Googleが始めた同様のサービス「Googleアラート」は愛用しています。

 ただ、こういうキーワードでの「検索」、あるいは、もっと広い意味での「検索」であっても、「探しているものを見つける」ことができても、思考回路が「狭い範囲」に狭められていく可能性(それが危険性なのかどうかは、私にはよくわかりません)があると思っています。

 「探したい情報」とは「異なる情報」も、そっと添えて差し出す検索サービスがあっても良いのかもしれない、そんな少し奇妙な選択性を持つアンテナがあっても良いのかもしれない、5年前のNEWSを振り返りながら思いました。

 技術の進歩が生み出すものは「新しい何か」だけではないのかもしれない。少なくとも、最新技術を使えばロウ管レコードが美しく響く。

「最新技術でロウ管レコードが美しく響く」

最新技術でロウ管レコードが美しく響く

 最近は、三次元形状計測装置をお手軽に高精度に使うことができるようになった。そんな計測器を用いて古いロウ管レコード音源の形状計測を行い、その形状を辿る針の動きを予測することで再生音を計算したという報告が5月25日に米国の学会で報告された。

 これまでにも、例えば一般に使われている光学フラッドヘッドスキャナを用いて、アナログレコードをスキャンし、画像処理を駆使し「記録されている音」を復元しよう、という遊びの試みもあった。しかし、針で再生した場合の音に比べ、その復元音は…音楽とは言えないようなものだった。しかし、今回は実際に針で再生した音と比べてみても、三次元計測と計算予測により再生された音の方が美しい。技術の進歩が生み出すものは「新しい何か」だけではないのかもしれない。少なくとも、最新技術を使えばロウ管レコードが美しく響く。

「匂い」と「景色」を繋ぐ脳内リンク

 知っている匂いを嗅ぐと、その匂いを嗅いだ時に見た光景・感情を鮮やかに思い出す、ということはよく経験することだと思う。理由はまだ明らかではないけれど、「匂い」と「眺めた景色」は何故か密接に繋がっている。

 そんな風に、私たちの脳の中で「匂い」と「眺めた景色」が密接に繋がっているようすをロンドン大学のGottfriedらがMRI(磁気共鳴画像法)により確認し、5月27日に発表した。論文をめくると、「一度見た景色」を見せると、脳の中の「匂い」を処理する領域で刺激が生じるようすを眺めることができる。もしも、懐かしい匂いを嗅いだ時や懐かしい景色を思い出したときには、自分の脳の何処かでピコピコっと刺激が生じているようすを思い浮かべてみるのも、少し面白いかもしれない。

ビル・アトキンソンの講演

 ビル・アトキンソンと言えば、Macintoshの表示周りをつかさどるQuickDrawを作ったり、テキストやマルチメディアのハイパーリンクを実現をパソコンで実現させたHyperCardを生み出したことで有名である。そのビル・アトキンソンが5月12,14日に東京・大阪で講演を行った

 コンピュータがちょっとでも好きな人であれば、その講演内容の報告を眺めると面白いと思う。「ダイアログの選択肢は当初"Cancel""Do It"だったが、"Do It"では"Dolt"(ドルト=まぬけ)と間違われて、ユーザが怒ってしまうので"OK"になった」なんていう面白いトリビアだって知ることができる。"Whatever I do, I will continue to design and share tools to enpower creative people" - 私が何をしていようとも、これからも創造的な人々に力を与える道具を作り出し続け、そして分かち合い続ける -という彼の言葉も必見だ。

未来アンテナ

 「はてなアンテナ」を代表とするような「アンテナ」と呼ばれるサービスがある。 「WEBページが更新された」という情報をアンテナがキャッチし表示する。 そして、その更新情報の中から、私たちが興味のあることを選んで読む。 つまり、それは「現在の更新情報をキャッチするアンテナ」である。その未来版ともいえる「未来検索livedoor」というサービスが先日開始された。

 「未来検索」では、「知りたいキーワード」を入力・検索しておくと、そのキーワードに関連したことが(いつかの未来に)書かれたという更新情報をアンテナがキャッチした瞬間に、メールでその更新情報を知らせてくれる。つまり、「未来の更新情報をキャッチするアンテナ」である。「知りたいキーワード」で検索をかけておけば、いつかの未来に検索結果が返ってくるのだから、これは名前通りの「未来検索」でもある。通常の検索サイトは「過去に書かれた情報をキャッチするアンテナ」であり「過去検索」である。「過去・現在・未来」に向いた色んなアンテナを広く使いこなしたい。

2009-11-30[n年前へ]

NEWS今昔物語「思いこめば見えてくる?」編 (初出2004年05月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 昨日、Google Japanの若きエンジニアと話していると「高校生の頃(もしかしたら、中学生の頃と言っていたかもしれません)、JavascriptでBASICインタプリタを実装した」と実に楽しげに思い出話をしてくれました。私自身が中学生の頃を考えてみると、Apple][とCommodore VIC-1001(海外ではVIC-20という型番で売られていました)という「マイコン」を持っていましたが、きちんと動くプログラムを書くことなど全然できていませんでした。しかも、「JavascriptでBASICインタプリタを実装」といったような、アプリケーション思考でなくプログラミング言語志向の発想など、絶対にすることはできませんでした。

 どんな発想をすることができるか、どんなものを作ることができるか、という限界の線は、結局のところ自分自身が線引きをするのだろう、と思います。「すごいな」と思える人を見ると、「自分に対する限界線の引き方」を少し変えることができるような気がします。「思い込みパワー」を増大させることができるような気がするのです。たとえば、私は、「ピンポン」芸を見たときに、そんな「思い込みパワー増大感覚」を非常に感じた覚えがあります。「すごいな」と感じさせてくれるものを作る人、そういう人に出会いは、その出会いだけでも「自分ができること」を増やしてくれる、と思うのです。若かった頃には(良くも悪くも)気づきませんでしたが、そういったことを(良くも悪くも)感じるようになりました。いえ、なってしまいました、と書いた方が正確かもしれません。

 ところで、「マイコン」という言葉も、当時と今とでは意味合いが違っています。今は、マイクロなコンピュータで、いわゆる制御用の特殊で小さなコンピュータ・チップを指すことが多いと思います。

 しかし、かつて私が小中学生だった頃は、大型コンピュータに比べて、「小さな"Micro"」「個人が所有する"My"」コンピュータ、という意味で使われていました。

 言葉も時代に連れ変わっていくことを実感させられます。 さて、このNEWS今昔物語シリーズは、初出が何年も前です(今回は2004年5月初出です)。ですから、下記の記事中で「先週」とか「今月」といったものも、5年以上前の「先週」「今月」になります。つまり、語句の意味合いを「少し翻訳しながら」読む必要があります。また、リンク先はなくなっているものがほとんどだとは思いますが、その点もご容赦ください。温故知新(古きを温めて新しきを知る)という言葉を頭に浮かべながら、再読頂ければ幸いです。

不惑を迎えたBASIC

 先週の5月1日でプログラミング言語BASIC満40歳になった(ビデオ)。三十代以上であれば、二十年近く前のコンピュータ雑誌に掲載されたBASICプログラムをせっせと入力しながら、プログラミングを覚えた人たちも多いはずだ。

 BASICなんてすぐに使われなくなる、とその頃からずっと言われ続けてきた。しかし、Windowsの世界ではVisual Basicはまだまだ現役だし、制御用のプログラマブルIC(PIC)にもBASICインタプリタが搭載され電子工作の世界を支えていたりする。それどころか、計測・制御機器等の中では、今でもPC98(もしくはその互換機)上で動くN88-BASICが現役選手だっりする。実は、私もそんなシステムを使うことがある。システムを入れ替えたいと思いつつ、数千行のGOTO文の迷路を眺めて、ため息をつきつつメンテナンスをあきらめてしまう。

自動着色ソフトウェア「はいから」と思いこみデータベース

 平成15年度未踏ソフトウェア創造事業で採択された自動着色ソフトウェア「はいから」の評価版を来月末までの期間限定で使用することができる。これは、カラー情報が少ない写真に対して、似た絵柄のカラー画像を参照することで、自動的に着色を行うソフトだ。「こんな画像はこういう色であるべきだ」という風なデータベースに基づいて、色を決めつけるわけである。

 考えてみれば、似たような機能はカメラやプリンタなどでは多く使われている。例えば、(顔は綺麗であるべきと決めつけて)写真中の顔を浮き上がらせ綺麗に見せたり、記憶色を重視し肌色を生き生きとさせたりしている(血色が悪いのは良くないと決めつけ)。色に限らず、人間の「思いこみ」や「先入観・決めつけ」のデータベース構築(つまりは人が望ましいと思うイメージの構築)というのはとても重要になるかもしれない。

仮装大賞「ピンポン」芸がペプシのCMで世界の舞台へ

 欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞視聴者をビックリさせたピンポンという芸がある。仮装した人達(その中には日本の伝統芸能の黒子もいる)により、マンガ映画化した「ピンポン」が忠実に再現され、映画The Matrixのようなカメラワークが何の特殊効果や特別な道具を使わずに表現されている。

 この芸が今月下旬からペプシのCMの中に採用され、世界で放映されることになった。これまでにも、彼らの仮装芸はペット・ショップ・ボーイズの新曲"Flamboyant"のプロモーションビデオ(高速回線用低速回線用)中で採用されていたりもする。手段は限りなくローテクであっても、要はアイデア次第で世界を舞台にすることができる、というなんともワクワクするニュースだ。

電子レンジの爆発タマゴで大ケガ

 「電子レンジでゆで卵を作ると、食べようとした瞬間に爆発する爆弾タマゴができあがる」、というのはテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で有名になった面白実験ネタだ。しかし、英国の医学雑誌British Medical Journalの最新号に掲載された爆発タマゴにより角膜が傷ついて重傷を負ったという投稿記事が掲載されニュースとなった。

 技術者にとっては当たり前の面白実験料理ネタでも、そうでない人にとっては危険なものになったりする、という点でこのニュースは興味深い。関係ないが、「猫をレンジでチンして裁判が起きたという話」は実は単なる都市伝説だったということを私は最近まで知らず、恥ずかしながら本当の話だと思いこんでいた。