2009-11-29[n年前へ]
■MashupAward 5 授賞式「米俵三俵」と「夢の電子レンジ」
MashupAward 5授賞式に参加してきました。頂いた賞はイースト賞、それをわかりやすく言うと、「駅すぱあと」の機能部品をメソッドしたAPIを使った賞なので、簡単に言うと「鉄っちゃん賞」を受賞してきました。だから、今の私は関東沿線の鉄道に関しては、少し詳しいです(が、たいがいすぐ忘れてしまうのですが)。
ちなみに、イースト株式会社から頂いた副賞は、「 米俵三俵紅白縄飾り付」です。米俵で賞を与えるという感覚が(江戸時代が遥か昔になった現代から見ると)実に新鮮で、「えっ?米俵三表?」と内心驚きつつ、思わず笑って楽しくなってしまいました。
受賞式に参加して良かったな、と思えた一番のことは、(意外なことに大賞受賞とはなりませんでしたが)「Youtube APIを使い、電子レンジを改造した素晴らしい作品」を見ることができたこと、そしてその実装について開発者からお話を聞く機会を持てたこと、でした。その「夢の電子レンジ」については、色々なところで情報が出ているでしょうから、ここでは詳しく書きません。しかし、生でその改造電子レンジ、そして、何よりその開発者とお話ができたのは実にワクワクさせられる体験でした。
電子レンジ→マイコン→シリアル通信→TCP/IP→Adobe AIRという流れで、処理を行っているというやり方(特に、この応募作品の基本発想とハードウェア・ソフトウェア実装)にはやはりそういう実装になるよねと思いつつ、そんなものを作り上げてしまう実行力に、(やはり)ひどく感動させられました。
実際に動くものを作ることができる人を、私は尊敬します。そういう人に少しでも近づきたいと思います。そういう人たちを近くで眺める機会というのは、かけがえなく素敵なものです。
2009-11-30[n年前へ]
■NEWS今昔物語「思いこめば見えてくる?」編 (初出2004年05月00日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
昨日、Google Japanの若きエンジニアと話していると「高校生の頃(もしかしたら、中学生の頃と言っていたかもしれません)、JavascriptでBASICインタプリタを実装した」と実に楽しげに思い出話をしてくれました。私自身が中学生の頃を考えてみると、Apple][とCommodore VIC-1001(海外ではVIC-20という型番で売られていました)という「マイコン」を持っていましたが、きちんと動くプログラムを書くことなど全然できていませんでした。しかも、「JavascriptでBASICインタプリタを実装」といったような、アプリケーション思考でなくプログラミング言語志向の発想など、絶対にすることはできませんでした。
どんな発想をすることができるか、どんなものを作ることができるか、という限界の線は、結局のところ自分自身が線引きをするのだろう、と思います。「すごいな」と思える人を見ると、「自分に対する限界線の引き方」を少し変えることができるような気がします。「思い込みパワー」を増大させることができるような気がするのです。たとえば、私は、「ピンポン」芸を見たときに、そんな「思い込みパワー増大感覚」を非常に感じた覚えがあります。「すごいな」と感じさせてくれるものを作る人、そういう人に出会いは、その出会いだけでも「自分ができること」を増やしてくれる、と思うのです。若かった頃には(良くも悪くも)気づきませんでしたが、そういったことを(良くも悪くも)感じるようになりました。いえ、なってしまいました、と書いた方が正確かもしれません。
ところで、「マイコン」という言葉も、当時と今とでは意味合いが違っています。今は、マイクロなコンピュータで、いわゆる制御用の特殊で小さなコンピュータ・チップを指すことが多いと思います。
しかし、かつて私が小中学生だった頃は、大型コンピュータに比べて、「小さな"Micro"」「個人が所有する"My"」コンピュータ、という意味で使われていました。
言葉も時代に連れ変わっていくことを実感させられます。 さて、このNEWS今昔物語シリーズは、初出が何年も前です(今回は2004年5月初出です)。ですから、下記の記事中で「先週」とか「今月」といったものも、5年以上前の「先週」「今月」になります。つまり、語句の意味合いを「少し翻訳しながら」読む必要があります。また、リンク先はなくなっているものがほとんどだとは思いますが、その点もご容赦ください。温故知新(古きを温めて新しきを知る)という言葉を頭に浮かべながら、再読頂ければ幸いです。
不惑を迎えたBASIC
先週の5月1日でプログラミング言語BASICが満40歳になった(ビデオ)。三十代以上であれば、二十年近く前のコンピュータ雑誌に掲載されたBASICプログラムをせっせと入力しながら、プログラミングを覚えた人たちも多いはずだ。
BASICなんてすぐに使われなくなる、とその頃からずっと言われ続けてきた。しかし、Windowsの世界ではVisual Basicはまだまだ現役だし、制御用のプログラマブルIC(PIC)にもBASICインタプリタが搭載されて電子工作の世界を支えていたりする。それどころか、計測・制御機器等の中では、今でもPC98(もしくはその互換機)上で動くN88-BASICが現役選手だっりする。実は、私もそんなシステムを使うことがある。システムを入れ替えたいと思いつつ、数千行のGOTO文の迷路を眺めて、ため息をつきつつメンテナンスをあきらめてしまう。
自動着色ソフトウェア「はいから」と思いこみデータベース
平成15年度未踏ソフトウェア創造事業で採択された自動着色ソフトウェア「はいから」の評価版を来月末までの期間限定で使用することができる。これは、カラー情報が少ない写真に対して、似た絵柄のカラー画像を参照することで、自動的に着色を行うソフトだ。「こんな画像はこういう色であるべきだ」という風なデータベースに基づいて、色を決めつけるわけである。
考えてみれば、似たような機能はカメラやプリンタなどでは多く使われている。例えば、(顔は綺麗であるべきと決めつけて)写真中の顔を浮き上がらせ綺麗に見せたり、記憶色を重視し肌色を生き生きとさせたりしている(血色が悪いのは良くないと決めつけ)。色に限らず、人間の「思いこみ」や「先入観・決めつけ」のデータベース構築(つまりは人が望ましいと思うイメージの構築)というのはとても重要になるかもしれない。
仮装大賞「ピンポン」芸がペプシのCMで世界の舞台へ
欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞で視聴者をビックリさせたピンポンという芸がある。仮装した人達(その中には日本の伝統芸能の黒子もいる)により、マンガを映画化した「ピンポン」が忠実に再現され、映画The Matrixのようなカメラワークが何の特殊効果や特別な道具を使わずに表現されている。
この芸が今月下旬からペプシのCMの中に採用され、世界で放映されることになった。これまでにも、彼らの仮装芸はペット・ショップ・ボーイズの新曲"Flamboyant"のプロモーションビデオ(高速回線用、低速回線用)中で採用されていたりもする。手段は限りなくローテクであっても、要はアイデア次第で世界を舞台にすることができる、というなんともワクワクするニュースだ。
電子レンジの爆発タマゴで大ケガ
「電子レンジでゆで卵を作ると、食べようとした瞬間に爆発する爆弾タマゴができあがる」、というのはテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で有名になった面白実験ネタだ。しかし、英国の医学雑誌British Medical Journalの最新号に掲載された爆発タマゴにより角膜が傷ついて重傷を負ったという投稿記事が掲載されニュースとなった。
技術者にとっては当たり前の面白実験料理ネタでも、そうでない人にとっては危険なものになったりする、という点でこのニュースは興味深い。関係ないが、「猫をレンジでチンして裁判が起きたという話」は実は単なる都市伝説だったということを私は最近まで知らず、恥ずかしながら本当の話だと思いこんでいた。
2010-05-26[n年前へ]
■電子レンジでビーズ同士がくっつく!お手軽アクセサリーメーカー発売へ
「電子レンジでビーズ同士がくっつく!お手軽アクセサリーメーカー発売へ」
レンジでチン!して、簡単に“ブレスレット”や“キーチェーン”が作れちゃうビーズアクセサリーメーカーが登場する。5月27日(木)、タカラトミーから発売される「ジュエルビーズ スターターセット」(2940円)だ。
・・・作り方は簡単で、本体に付属の透明プレートを乗せた後、好きなデザインに合わせて凹部にビーズを並べていく。並べ終えたら、水をかけもう1枚の透明プレートを乗せる。上から再び水をかけ、フタを閉めてレンジで加熱。加熱後は、本体ごと水の中に浸けて冷やし、容器から出したら完成だ。
2014-01-05[n年前へ]
■電子レンジ加熱用「具材」の大きさは4~5cm角くらいに抑えたい!?
電子レンジで大きな唐揚げをチンすると、唐揚げの真ん中近くが暖まり足りない感じです。電子レンジで加熱する時には、つまり、2.5GHzのマイクロ波で誘導加熱する時には、電界が減衰することにより、食品の深部が十分に熱せられなくなってしまうからです。…というわけで、2.5GHzのマイクロ波の半減深度グラフを眺めてみました。
よくある食品材料だと半減深度はセンチメータ前後のオーダーです。ということは、具材の大きさが数センチメートルを超えると、真ん中部分はどうしても(周囲部分と差が生まれて)熱くない…ということになりそうです。
コンビニやスーパーに並んでいる食材を眺めれば、きっと、電子レンジで加熱しやすいような大きさ・配置になってるに違いない!などと、大振り唐揚げで電磁加熱の半減深度を考える2014年正月の終わりです。