2008-11-18[n年前へ]
■ペプシコーラ NEX の食玩で「イルミネーション・ライト」を作ってみる
一時期、まるで、どのペットボトル・ジュースにも食玩が着いているように感じました。たとえば、ペプシコーラには、右の写真のような小さなロボットアクセサリがオマケとして着いてきていた時期がありました。
ペットボトルに小さな可愛いロボットが入っていて、捨ててしまうには名残惜しい感じでした。そんなこんなで、ずっと色とりどりのロボットたちが机の上に並んでいたわけです。
ふと、赤く光る発光ダイオードをその小さなペットボトルの中に入れてみました。そして、点滅させてカラフルなロボットたちを照らし出してみたのです。それが下の動画です。名付けて、コカコーラ・ライトならぬ、「ペプシコーラ NEX・ライト」です。20色のロボットが光るイルミネーション・ライトです。
2009-11-30[n年前へ]
■NEWS今昔物語「思いこめば見えてくる?」編 (初出2004年05月00日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
昨日、Google Japanの若きエンジニアと話していると「高校生の頃(もしかしたら、中学生の頃と言っていたかもしれません)、JavascriptでBASICインタプリタを実装した」と実に楽しげに思い出話をしてくれました。私自身が中学生の頃を考えてみると、Apple][とCommodore VIC-1001(海外ではVIC-20という型番で売られていました)という「マイコン」を持っていましたが、きちんと動くプログラムを書くことなど全然できていませんでした。しかも、「JavascriptでBASICインタプリタを実装」といったような、アプリケーション思考でなくプログラミング言語志向の発想など、絶対にすることはできませんでした。
どんな発想をすることができるか、どんなものを作ることができるか、という限界の線は、結局のところ自分自身が線引きをするのだろう、と思います。「すごいな」と思える人を見ると、「自分に対する限界線の引き方」を少し変えることができるような気がします。「思い込みパワー」を増大させることができるような気がするのです。たとえば、私は、「ピンポン」芸を見たときに、そんな「思い込みパワー増大感覚」を非常に感じた覚えがあります。「すごいな」と感じさせてくれるものを作る人、そういう人に出会いは、その出会いだけでも「自分ができること」を増やしてくれる、と思うのです。若かった頃には(良くも悪くも)気づきませんでしたが、そういったことを(良くも悪くも)感じるようになりました。いえ、なってしまいました、と書いた方が正確かもしれません。
ところで、「マイコン」という言葉も、当時と今とでは意味合いが違っています。今は、マイクロなコンピュータで、いわゆる制御用の特殊で小さなコンピュータ・チップを指すことが多いと思います。
しかし、かつて私が小中学生だった頃は、大型コンピュータに比べて、「小さな"Micro"」「個人が所有する"My"」コンピュータ、という意味で使われていました。
言葉も時代に連れ変わっていくことを実感させられます。 さて、このNEWS今昔物語シリーズは、初出が何年も前です(今回は2004年5月初出です)。ですから、下記の記事中で「先週」とか「今月」といったものも、5年以上前の「先週」「今月」になります。つまり、語句の意味合いを「少し翻訳しながら」読む必要があります。また、リンク先はなくなっているものがほとんどだとは思いますが、その点もご容赦ください。温故知新(古きを温めて新しきを知る)という言葉を頭に浮かべながら、再読頂ければ幸いです。
不惑を迎えたBASIC
先週の5月1日でプログラミング言語BASICが満40歳になった(ビデオ)。三十代以上であれば、二十年近く前のコンピュータ雑誌に掲載されたBASICプログラムをせっせと入力しながら、プログラミングを覚えた人たちも多いはずだ。
BASICなんてすぐに使われなくなる、とその頃からずっと言われ続けてきた。しかし、Windowsの世界ではVisual Basicはまだまだ現役だし、制御用のプログラマブルIC(PIC)にもBASICインタプリタが搭載されて電子工作の世界を支えていたりする。それどころか、計測・制御機器等の中では、今でもPC98(もしくはその互換機)上で動くN88-BASICが現役選手だっりする。実は、私もそんなシステムを使うことがある。システムを入れ替えたいと思いつつ、数千行のGOTO文の迷路を眺めて、ため息をつきつつメンテナンスをあきらめてしまう。
自動着色ソフトウェア「はいから」と思いこみデータベース
平成15年度未踏ソフトウェア創造事業で採択された自動着色ソフトウェア「はいから」の評価版を来月末までの期間限定で使用することができる。これは、カラー情報が少ない写真に対して、似た絵柄のカラー画像を参照することで、自動的に着色を行うソフトだ。「こんな画像はこういう色であるべきだ」という風なデータベースに基づいて、色を決めつけるわけである。
考えてみれば、似たような機能はカメラやプリンタなどでは多く使われている。例えば、(顔は綺麗であるべきと決めつけて)写真中の顔を浮き上がらせ綺麗に見せたり、記憶色を重視し肌色を生き生きとさせたりしている(血色が悪いのは良くないと決めつけ)。色に限らず、人間の「思いこみ」や「先入観・決めつけ」のデータベース構築(つまりは人が望ましいと思うイメージの構築)というのはとても重要になるかもしれない。
仮装大賞「ピンポン」芸がペプシのCMで世界の舞台へ
欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞で視聴者をビックリさせたピンポンという芸がある。仮装した人達(その中には日本の伝統芸能の黒子もいる)により、マンガを映画化した「ピンポン」が忠実に再現され、映画The Matrixのようなカメラワークが何の特殊効果や特別な道具を使わずに表現されている。
この芸が今月下旬からペプシのCMの中に採用され、世界で放映されることになった。これまでにも、彼らの仮装芸はペット・ショップ・ボーイズの新曲"Flamboyant"のプロモーションビデオ(高速回線用、低速回線用)中で採用されていたりもする。手段は限りなくローテクであっても、要はアイデア次第で世界を舞台にすることができる、というなんともワクワクするニュースだ。
電子レンジの爆発タマゴで大ケガ
「電子レンジでゆで卵を作ると、食べようとした瞬間に爆発する爆弾タマゴができあがる」、というのはテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で有名になった面白実験ネタだ。しかし、英国の医学雑誌British Medical Journalの最新号に掲載された爆発タマゴにより角膜が傷ついて重傷を負ったという投稿記事が掲載されニュースとなった。
技術者にとっては当たり前の面白実験料理ネタでも、そうでない人にとっては危険なものになったりする、という点でこのニュースは興味深い。関係ないが、「猫をレンジでチンして裁判が起きたという話」は実は単なる都市伝説だったということを私は最近まで知らず、恥ずかしながら本当の話だと思いこんでいた。
2009-12-30[n年前へ]
■NEWS今昔物語「野球シミュレーションとコーラの秘密」編 (初出2004年09月02日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
野球球団も時代につれ変わっていきます。この後、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、さらに、優勝争いをするに至る・・・という時の流れには、驚かされます。
(記事を書いた時の)ひとこと
日本仮装大賞「ピンポン」芸をもとにした、日本発のアイデアによるペプシのCMを見たので、コーラに関する話題を選んでみた。。
野球チームの勝率シミュレーション
今年のプロ野球はペナントレースの行方よりも、球団合併・1リーグ化の騒動や、livedoorが球団買収の名乗りをあげたりした、といったことの方が騒がしい。騒動の行方がどうなるかはわからないが、ペナントレースの行方に関しては、エンジニアお得意のデータ整理の勉強も兼ねて、回帰分析による野球チームの勝率シミュレーション(リンク先は.pptファイル)でもしてみると面白いかもしれない(自分でプロ野球のデータ分析をしてみようという場合にはプロ野球データ送信所のデータ・分析集が参考になる)。
ちなみに、リンク先の解析結果の結果では、「野球の勝率は打率と防御率によってほぼ決まり、本塁打数にはよらない」ということで「手堅い攻守が何より一番有効」らしい。
「コーラを飲んだ時の脳内反応」と「コーラのトリビア」
7月29日のThe Guardian で、人間の味覚中枢はペプシコーラを飲む時の方がコカコーラを飲む時よりも興奮し、コカコーラという名前を聞くと前頭葉が反応する、つまり、「ブランドイメージとしてコカコーラは強いが、人が美味しく感じるのはペプシコーラだ」ということを裏付けるfMRI(機能的磁気共鳴画像)を用いたMontague博士らによる研究報告が紹介された。かつて、ペプシが行った飲み比べコマーシャルの「ペプシチャレンジ(Pepsi Taste Challenge)を脳医学的に裏付ける話である。
ちなみに、コーラと言えばこんなトリビアもある。人工甘味料は砂糖よりも何百倍も甘く、逆に言えば砂糖で味付けされたコーラと同じ甘さの人工甘味料コーラを作ろうと思えば、ずっと少ない(軽い)量ですむ。その結果、人工甘味料で味付けされたダイエット・コークは普通のコカコーラよりも軽いということになる。
実際にコーラの缶は水に沈み、ダイエットコーラの缶が水に浮く、つまり「液体の中で浮き沈みが逆である画像」を眺めてみれば、きっと一瞬「へぇ~」と思うに違いない。