2008-09-01[n年前へ]
■「流行マップ」と「蝸牛考」
雑誌から流行・ファッションをマッピングするα版ネーム「雑誌流行L!ves」は、地図表示もすることができます。たとえば、トップページで「人気分布地図」表示を選ぶと下のような画面になります。「雑誌流行L!ves」では、アクセスした人がどの地域からアクセスし、どんな雑誌・どんなキーワード・どんなモデル…に興味を持ったかを記録することで、そんな「人気分布地図」を作り出そうとしています。
毎日、300kmくらいの移動をし続け、車窓の外を眺めていると、都会と田舎の生活・流行は違うよなぁと感じます。柳田國男の
文化が中心から周辺へと伝播する過程で、周辺にかえって古い文化が残っているという「蝸牛考」ではないですが、流行にはきっと地域ごとの違い、興味の地域分布があるに違いない、と思うのです。そんなことを考えていた時に、そんな地図・分布を眺めてみることができたら少し面白いな、とふと思ったのです。
そこで、こんな風な表示画面・機能をつけてみました。動かし始めたばかりですからデータは全然蓄積していない状態ですが、現代の流行にもきっと「蝸牛考」で描かれたような波の広がりがあるんだろうな、と思います。300kmくらいの距離の間に波の凹凸が一個くらいあったりしたら面白いな、と想像したりします。飛行機なら数十分で通り過ぎる300kmの空間的な距離を、流行はどのくらいの時間をかけて伝わっていくのだろうか?と疑問に思います。テレビや電話が伝える電磁波のような速度で伝わっていくのか、それとももっと遅い速度で伝わっていくのか、そんなことを眺め知ってみたい、とは思いませんか?
もうひとつ、中心と周辺とどちらが「豊か」なのだろうか?ということをその地図の上で眺めてみたい、ともふと思うのです。そして、どんな場所にいたいか、ということをその地図上で想像してみたい、と考えるのです。
2009-02-26[n年前へ]
■「視界の幅」と「視点をずらす」
森達也の「視点をずらす思考術 」の「付けたしのエピローグ」より
世界は広い。でも人の感覚の幅はとても狭い。さらに可視光線の幅は電磁波全体のほんの一部でしかない。つまり、見える光と見えない光がある。認知できる音波の幅もとても短い。聞こえる音と聞こえない音がある。
だからもそも可視光線の幅がほんの数ミリずれたなら、それまで見えていなかったものが眼前に現れる。
だからもずらす。可視光線の幅はコントロールできないけれど、視点くらいはずらすことができる。たったそれだけのことでも、まったく違う世界が眼前に現れる。
2010-03-17[n年前へ]
■電磁波レベルを測定する「iPhone」アプリ
「アップル、電磁波レベルを測定する「iPhone」アプリの掲載を拒否」
このiPhoneアプリは、このiPhoneアプリは、イスラエルのTawkonが1年半をかけて開発し、同ストアを通じて5ドルから10ドルで販売しようとしていた。
Tawkonの特許申請中の技術「RRI(Real-time Radiation Indication)」は、電磁波レベルが一定のしきい値を超えるとユーザーに警告を発し、電磁波を受ける量を減らすよう、通話の邪魔にならない程度のシンプルな指示を与えるというものだ。電磁波レベルを測定している感じを楽しむような、そんなソフトウェアだろうか。
(中略)
さらに、RRIは数値精度を高めるために、ユーザーの携帯電話のSAR(Specific Absorption Rate:比吸収率)値、携帯電話基地局のカバー・エリア、現在位置、各種環境条件、また、通話中かどうかについて情報をリアルタイムに収集/分析するという。
2014-01-05[n年前へ]
■電子レンジ加熱用「具材」の大きさは4~5cm角くらいに抑えたい!?
電子レンジで大きな唐揚げをチンすると、唐揚げの真ん中近くが暖まり足りない感じです。電子レンジで加熱する時には、つまり、2.5GHzのマイクロ波で誘導加熱する時には、電界が減衰することにより、食品の深部が十分に熱せられなくなってしまうからです。…というわけで、2.5GHzのマイクロ波の半減深度グラフを眺めてみました。
よくある食品材料だと半減深度はセンチメータ前後のオーダーです。ということは、具材の大きさが数センチメートルを超えると、真ん中部分はどうしても(周囲部分と差が生まれて)熱くない…ということになりそうです。
コンビニやスーパーに並んでいる食材を眺めれば、きっと、電子レンジで加熱しやすいような大きさ・配置になってるに違いない!などと、大振り唐揚げで電磁加熱の半減深度を考える2014年正月の終わりです。