2010-12-20[n年前へ]
■私たちの頭上では「太陽と雲」が逆に動いてる。
北極や南極にいるわけでない私たちが太陽を見上げる時、太陽はいつも東から西へと動いています。そしてまた、日本列島にいる私たちが空を見上げれば、頭上の雲は偏西風の影響で、ほとんど多くの場合、西から東へと移動して行きます。私たちを上から眺める太陽と雲は、逆方向に動いて行くのです。太陽は東から西へ進み、雲は西から東へ走る、私たちを包む時間はそんな風に動いているのです。
日本の空は偏西風に支配されています。西の空から東の空におよそ時速40km程度の風が吹き、雲もそして天気も、空に浮かぶものたちは、その速度で移ろって行くのです。
「虹のトンネル」を時速40kmで追いかける。
そんなこと、太陽と雲が逆に動くことを確かめたくて、iPhoneを空に向け2時間ばかり微速度動画を撮影してみました(参考:「iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみた」)。それが、下に張り付けた動画です。私たちの頭上にある空の中を、太陽と雲が逆方向にそれぞれ動いて行くようすがわかるかと思います。太陽はゆっくりとゆっくりと東から西へと動いていき、そして、雲は西から東へと素早く走り去っていくのです。
明日の夕暮れには、雲が晴れていれば皆既月食を見ることができる、と聞きます。もしも、明日、晴れない天気になったとしても、その時は頭上の雲をただ眺めてみるのも良いかもしれません。地球の陰に隠されて翳る月、雲の彼方にある月は、その雲とは逆の方向へ、東から西へとゆっくりと動いているのです。そんな月の姿を、西から東へと動く雲の向こうに想像してみる、のも良いかもしれません。
ガンバレ、みんなガンバレ、月は流れて東へ西へ。
ガンバレ、みんなガンバレ、夢の電車は東へ西へ。
井上陽水「東へ西へ」
2011-06-08[n年前へ]
■電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」
先頭電車の一番前、運転席沿いのエリアを鉄っちゃんたちは「かぶりつき」と呼びます。…もしかしたら、「かぶりつき」という名前は一般的ではないかもしれませんが、とにかくその辺りの席には「フェライト100%な人たちが不自然なくらいに密集し、そしてみな前方を眺めているのです。
ホームから列車に乗り込むと、極めて珍しいことに、「かぶりつき」に誰もいませんでした。そんな幸運を享受しつつ「かぶりつき」から車窓にカメラを向けて撮影したのが、電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。
列車の中でカメラやビデオを取り出し・撮影することには躊躇せざるをえない今日この頃です。だから、直に眺めることが多いこんな「車窓から眺める景色」も、映像として眺めることは少ないように思います。
車窓から眺めた20分弱にわたる「車窓の景色」を30秒に縮めてみたのが電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。…撮影者に鉄分が足りていなため、物足りない映像だとは思いますが、そこらここらはご容赦頂ければ幸いです。
2011-09-07[n年前へ]
■「うるさい電車の車内放送」を避けるためのテクニック
電車に乗ると、過剰な音量で流されている車内放送に驚きます。駅と駅が離れている地方の路線では異なると思いますが、首都圏を走る電車ではのべつまくなしに車内放送が流れていて、「あ”〜うるさい〜!」と感じることしきりです。
そんな時、頭上を見上げると頭の真上や正面真上にはいつも車内放送用スピーカーがあり、いつも「このスピーカーさえなかったらなぁ…なんでスピーカーのすぐ近くに座ってしまったのだろう?」と恨めしく間近にあるスピーカーをいつも見上げ続けてきました。
しかし、考えてみれば「自分の真上にいつもスピーカーがある」というのは、少し変なような気がします。そこで、飛び乗った東急東横線 各駅列車車両を隅から隅まで眺め、一体スピーカーがどこにあるのかを確認してみました。確認した結果の図、車両のどこに車内放送用スピーカーがあるかを描いてみたのが下の図です。
この図を描いてみて、「私は列車の中で隅っこの席に好んで座っていたけれど、そんな”隅っこの席”14/16=87.5パーセントの確率で間近にスピーカーがあったのだ!」ということに気づきました。隅っこの席には、(今日、確認した東急東横線の車両では)非常に高い確率で「真上・正面・すぐ横」のいずれかにスピーカーがあったのです。
「鉄道車両内部の音響特性について」という(遠藤氏らによる)研究報告を読むと、スピーカーの近くと(少し)離れた席では、(身長ほどの160cmの高さですら)4dB程度も”車内放送が響く音量”が違います。4dB…されど4dBです。
というわけで、今日見つけ出したのは「うるさい電車の車内放送」を避けるための
- あえて、隅の席には座らず、7人掛け席の真ん中に座る
ちなみに、上の図にも書き入れたように、「車両の隅っこの特定側にある席=隅っこの席かつ静かな席」となっていました。…しかし、その他の路線の車両種によっては、この席の真上にスピーカーがあることも多いのです。…というわけで、その席に座ろうとするならば、席の真上を見上げスピーカーの有無を確認しなければならない・・・という落とし穴があるのです。いやぁ、奥が深いものですねぇ。
2014-01-22[n年前へ]
■横浜線の車内放送が耳障りなのは、1~10kHzの高周波帯が大き過ぎ(歪み過ぎ)!?
JR横浜線の車内放送があまりに耳障りだったので思わず上を見上げると、スピーカーの真下に立っていたことに気づきました。…ところが、次に乗った京浜東北線は、やはりスピーカーの真下になったにも関わらず、車内放送が「耳障り」というほどではありません。これは一体どういうことだ!?と思い、マイクをスピーカーに向けて、車内放送を計ってみました。…なぜかというと、その数分前、JR横浜線の車中で、「このヒドイ車内放送の音量を記録してやるぜ!」と思い、マイクをスピーカーに向けて車内放送の音量・周波数分布を計っていたからです。
というわけで、耳障りのJR横浜線の車内放送と(そうではなかった)JR京浜東北線の音質の違いを、スピーカーの真下で比べてみた結果が下に貼り付けたグラフです。こうして比較してみると、耳障りな横浜線の車内放送は、1~10kHzの高周波帯が大き過ぎ(歪みによる高調波が発生し過ぎ)のような気がします。ハイファイ高音質にする必要は無いにしても、ここまで歪ませなくて良いような気がします。
…しかし、周りにいる人たちの様子を眺めてみると、(私には歪みまくりに思える車内放送にも)平穏・落ち着いた表情をしています。ということは、私の耳がおかしくなっているのかもしれません。他の人たちは、あの車内放送を一体どういう風に感じているのか(逆に言えば、私の耳や感受性がどうアブノーマルなのか)を知りたい今日この頃です。
2月中旬から京浜東北と同型の新車が運転開始し、1年半位で全部置き換わるはずです。ちなみに埼京線で横浜線と同型車両の時は耳障りなノイズを経験してました。
from M さん