2009-11-20[n年前へ]
■誰もが同じように間違える「典型的な間違い」には「原因」がある
以前書いたように、(下に動画として張り付けた)「論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書) 」(ちなみに、「正しい事実+正しい論理=わかりやすい話」というのは、理系にありがちな“正しいけれど”“間違った勘違いだと私は考えています。だから、本書のタイトルは少し誤解を与えるかもしれない、と思っています)を書いた理由は2つあって、ひとつは以前書いた本の適切でない部分を直したかったことです。そして、もうひとつは、あまりにも、誰もが同じように間違える「典型的な間違い」が多いことに驚かされたからです。
そして、そのことを奇妙に感じ、その誰もが同じように間違える「典型的な間違い」を調べてみると、やはり当然のごとく「原因」があるんだ、ということがわかりました。ひとことで言ってしまえば、それらの多くは「ツールのデフォルト設定」でした。わかりにくい資料を作った人が悪いわけではなくて、ツールのデフォルト設定が、自然とそういったわかりにくい資料を生み出す仕組みになっていたわけです。
やはり、誰もが同じように間違える「典型的な間違い」が多い、という「結果」があるからには、それを生み出す当然の「原因」があった、という「わかりやすい自然な因果関係」があったのです。そんな間違いを生み出す「わかりやすい必然性」があったのです。
といっても、これは(これまでに出た)PowerPoint と Excel という道具を調べた限りでの話です。次に出る、PowerPoint2010では、その「同じように間違いを起こさせるツールのデフォルト設定」がどのようになっているか、に興味があります。というわけで、パブリックベータでその辺りを確認してみよう、と思っているところです。