hirax.net::inside out::11月27日

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2000-11-27[n年前へ]

家族の食卓 パート2 

 確かにHIRAX.NETは私のWEBなので、たまにHIRAXという宛名でメールが来たりするのですけど、私のメールアドレスはjun@hirax.netでhirax@hirax.netではないんですねぇ、これが。(リンク

2001-11-27[n年前へ]

パソコン 

 パソコン達はそれを使う人間達と全く同じだと思います。もしかしたら、鏡といっても良いかも。
 なんと言っても、可能性は無限大だけど、時間は有限ってとこもよく似てるし…。で、「できるかな?」としてはその無限の可能性の方に重きをおきたいわけですけれど、たまに深〜くヘコんでる時には、そんな「できるかな?」も閉じたくなったりする。
 そうだ、ふるさとに帰ろう…。っていっても、社内のサーバーにはもう戻れないしなぁ…。

今日見た景色 薄曇り・パート2 

リンク

2002-11-27[n年前へ]

ピンホールカメラと今日眺めた花 


 まるでピンホールカメラで写したような(ボケボケの)写真。だけどそんな感じも好きなのだ。そして、白い羽毛のような花を眺めて写真を撮ってみる。

ピンホールカメラと今日眺めた花ピンホールカメラと今日眺めた花






画像の二次元ヒストグラムを作るソフト 

画像二次元ヒストグラム・ソフトです。Bitmap画像を読み込んで、Red, Green, BluチャンネルのいずれかをX軸、いずれかをY軸にとります。で、二次元ヒストグラムを作るソフトです。256個以上同じ(x, y)点があればサチります。自分用にここにメモして置いておこ。

興味ある情報の書いてあったサイトのメモ 

リンク)(リンク

2003-11-27[n年前へ]

突発の仕事が多すぎ 

 突発の頼まれ仕事がなんだか色々入ってきて、レギュラーの仕事をする時間が全然とれません。しんどいです。しかも、今週末はシンポジウムの原稿書きと、ペコチャートのデータ二種を作らなくちゃなりません。すみません、まだ全然やってません。ぼーっと休める時間が欲しいです。というわけで、お休みなさい。

2004-11-27[n年前へ]

エニグマ解読者が「失われた聖杯」の暗号を遂に解読 

 エニグマ解読者が「失われた聖杯」の暗号を遂に解読.

ヨンサマ効果 

 ヨンサマ効果

ヨン様効果はいろいろあるらしいんですが.ある主婦は,ヨン様ファンになって以来,心身状態が改善されたとのこと.・更年期障害が軽くなった(半身マヒが治った)・性格が明るくなった・ついでに家庭が明るくなった

組織の加齢 

 「なぜ先取性に富んだ活気ある組織が、時間の経過と共に官僚的で硬直した組織になるのか」という組織の加齢.

Researchers develop digital technique for art authentication 

 Researchers develop digital technique for art authentication. 簡単な説明.

2005-11-27[n年前へ]

「輝度比による文字色と背景色のコントラスト評価」 

 「輝度比による文字色と背景色のコントラスト評価

2007-11-27[n年前へ]

「油絵のフランドル技法」と「フランダースの犬」 

 毛織物生産で経済的に潤っていた15世紀の(現在のオランダの)フランドル地方で油絵が生まれた。その新しい技術、油絵で驚くほど写実的な絵画を描いた ファン・エイク兄弟は、油絵の発明者と呼ばれることもある。エイク兄弟らが完成させた油絵技法、顔料と卵を水や油に溶いた材料で明暗を描き(モデリング層)、その上にさらに油絵で色調を重ね塗り(グレージング層)する絵画技法はフランドル技法と呼ばれている。

 この「フランドル」は「フランダースの犬」の「フランダース」だ。フランス語読みすれば、フランドルになるし、英語読みすればフランダースになる。だから、油絵のフランドル技法は、少年ネロと愛犬パトラッシュのフランダース技法だ。そんなことを考えると、油絵の歴史の一こまが、まるで世界名作劇場の一こまに思えてくるから面白い。(「フランダースの犬」の主人公ネロが憧れる画家 ルーベンス はエイク兄弟が亡くなった100年以上後に生まれ、フランドルで活躍した)

THE ARNOLFINI MARRIAGEHet volmaakte rood en Alkmaarピーテル・パウル・ルーベンスヤン・ファン・エイクフランダースの犬フランダースの犬 (アニメ)






2008-11-27[n年前へ]

ビル・アトキンソンの円描画の高速化 

 以前、Andy Heartzfeldの「Revolution in The Valley 」を読んだ。apple Macintoshが生まれる前後の物語であるこの本を読むのにはとても時間がかかった。それを言い換えれば、とても長い時間楽しめた、ということだ。

 たとえば、こんな一節がある。この数行で書かれていることが、どのように使われて、どのように効果を上げたのかを考えながら読んでいかなければならない。つまり、楽しいギミックがたくさん詰まっていて、そんなパズルを解き、読み進めるのに時間がかかるのである。もちろん、それはとても楽しいひとときだ。

「連続した奇数の合計は、常に次の完全平方になる」という事実を使い、Bill AtkinsonはQuick Drawの円描画を早くした。
1=1^1, 1+3=2^2, 1+3+5=3^2, 1+3+5+7=4^2

 「Revolution in The Valley
 さて、ここで問題です。Bill AtkinsonはQuick Drawは円描画のためにどのようなコードを書いて、どのくらいの高速化を実現したのでしょうか。

2009-11-27[n年前へ]

NEWS今昔物語「人と言葉」編 (初出2004年4月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 「人と人と間の理解」は容易に見える時もあれば、不可能に感じる時もあります。そんな人にはできない不可能なことは確かにある。けれど、それでも、「人の可能性」は無限大だと思います。この言葉は「矛盾」してしまっていますが、そんなことを思います。

顧客が本当に必要だったもの

 「顧客が本当に必要だったもの」という数コマの風刺絵がある。誰が最初に描いたのかはわからないが、顧客に依頼されたプロジェクトに誤解や間違いが溢れていく様子が、面白くも的確に描かれている。

 興味深いのが、古そうな版に描かれた内容と新しく描かれただろう版の内容の違いだ。かつて「顧客に納入したもの"AS INSTALLED AT THE USER SITE"」より現在の「実装された運用」の方がなぜか悲惨だったり、「営業」や「サポート」が増えることでさらに誤解が増えていたりもする。一体、どうしたら人は上手く理解し合うことができるのだろうか?

常識外れの人たちに出会いたい

 ラジコンで曲芸飛行をする人たちがいる。どの操縦の腕も人間業とは思えないが、特にAlan Szabo Jr.が操縦するラジコンヘリの動きには目を疑う。何が起こっているのかを最初は理解できないほどだ。

 「人間業とは思えない」といえば、Michael Angelo Batio(http://www.angelo.com/)のギターの速弾きもスゴかった。ギターを弾く(指ではなく!)腕の動きが早すぎて見えないのだから。こんな常識はずれの人たちに出会うと、人間が持つ能力の高さ・可能性を再認識できるはず。

好きな「ことば」でつくる砂時計

 忙しいこの時期、時間に追われたり言葉を並べることに疲れたりしたときには、好きな「ことば」で砂時計を作る「ことばの砂時計 / kotosuna」を眺めてみよう。まるで不思議なカレンダーのように、いろんな人たちが作った新しい砂時計が刻々と並んでいく。 「思いついたことば」や「他の誰かのことば」を、桜の花びらのように砂時計の中で散らせてみよう。長い言葉なら、ことばの山が積み上がる。短いことばなら、思いのとおりに並ぶかもしれない。そして、ときには思ってもみなかったもっと「少し素敵なことば」に変わるかもしれない。

 これを眺めた後は、時間をかけて言葉を並べる作業が、少しだけ楽しくなるような気がする。

2011-11-27[n年前へ]

ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!? 

 シャーベットアイスの王様「ガリガリ君」のアタリ確率を調べ・追跡していくと、何やら一筋縄ではいかないヒミツが浮かび上がってくる…という「ガリガリ君のアタリは法律上限の2倍近い高確率だった!?」を書きました。「毎日目にするモノ・コトなどにまつわる法律(決まり)と技術・科学」シリーズの第3本目、です。

ガリガリ君のアタリの確率は景表法の2%上限規定に違反してた!?法律上限の2倍近い高確率だった!?

 ちなみに、右上のリンク先は、「赤城乳業 ガリガリ君ソーダ 31本+アタリ分1本入 」です。アタリを確実に手に入れたい人は「これを買うべし」のアイテムです。

2013-11-27[n年前へ]

夕立(スコール)を降らせる雲の微速度撮影動画 

 もうすぐ1・2時間も経つと空が夕暮れで包まれるくらいの時刻、窓の向こう、少し先の山の麓で夕立(スコール)が降り始めたように見えました。雲の下面から地上に向かう黒影がぼんやりと見えています。…そこで、そんな風景を(ベランダのエアコンの上に置いた)iPhoneで微速度撮影してみました。それが、下に貼り付けた動画です。

 撮影した動画を眺めると、夕立(スコール)を降らせた部分の雲は消え去っていて、風に吹かれ移動してくる「雲の隙間」から太陽が微(ほの)かに照らしていることに気づかされます。そんな「雨が降って(地固まる…じゃなかった)雲が消える」なんて風景は普段気づきません。しかし、こんな風に通常比100倍くらいノロマに景色を眺めていると、普段気づかなかった景色を見つけることができたりもします。

 意外に、いつもより「ずっと鈍い目」で景色を眺めてみると、なかなか気づくことができない面白いことを発見することができるのかもしれません。

2014-11-27[n年前へ]

美術館での「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までに必要な作業の解説編 

 今夏、趣味で作った「偏光カメラ」で撮影した画像から、さまざまな「VR表示」を行ってみました。…そこで、特に美術館内で「巨匠の絵画を複製表示する仕組み」の作り方を書き留め・整理しておこうと思います。

 まずは、(たとえばカメラのレンズ前で偏光フィルムを回転させつつ動画撮影を行うなどして)撮影対象の表面で反射する反射光と物体内部で色づく光を区別する仕掛けを作ります。とても単純な仕組みとしては、カメラのレンズ前で偏光フィルムを回転させた際の動画輝度分布から、その際の輝度最小値を「内部拡散光」として、輝度最大値を「内部拡散光(色)+表面反射光(色)」として、内部拡散光(色)や表面反射光(色)を決める方法があります。

 そういった光反射の特性を(たとえばOpenGL Shading Languageなどで表現してやるなどして)、タブレットやスマホで(周りの環境光を感じ取りつつ)リアルな表示をしてみたり、WEBブラウザで周囲の環境光下で見えるさまをインタラクティブに表示させることができます。

 ちなみに、美術館内での撮影は、(三脚使用が禁止されていることが多いので)手持ち動画撮影を行った上で、(偏光フィルムを回転しつつ撮影している動画に対して)手振れ補正を行う必要があります。…というわけで、「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までの手順としては、偏光情報を記録しつつ動画撮影→動画を手振れ補正→(動画中の)画素機度の最小・最大値から内部拡散光(色)+表面反射光(色)の推定→反射特性の推定→お好みに応じてVR表示…という具合になります。また、美術館内の環境光分布は、リコーのThetaなどを利用して撮影しておくのが良いかもしれませんね。

 次は、スマホ等をヘッドマウントディスプレイにするハコスコでも使って、美術館に行ったつもりになれるVRキットでも作ってみようと思います。

美術館での「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までに必要な作業の解説編






2015-11-27[n年前へ]

Ricoh ThetaSで全天周/HDR/立体動画の撮影に挑戦してみる その1 

 周囲360度、もう少し正確に言えば立体角にして約4πステララジアンの全天周を撮影することができるRICOH RICOH THETA S の撮影動画を、よりリアルに拡張してみたくなりました。そこで、「HDR(High Dynamic Range)」「立体(奥行き)」という2つの軸、つまり、明るさの幅と階調性および3次元的な距離感を、複数のThetaSを組み合わせて撮影する実験を始めました。

 本来、ThetaSは2台の魚眼撮影を表裏にコンパクトに組み合わせることで、全天周撮影を可能にしているところに特徴(および特長)があります。それに対して、HDR撮影や立体撮影を行いたい場合は、役割が異なる複数のカメラを概略球面状に配置するような構成にしたくなります。そのため、多数のThetaSを組み合わせて全天周/HDR/立体動画を撮影しようとすると、「非常にバランスが悪い」構成になってしまいそうです。そこで、今回は、最小限のRicoh ThetaS2台をコンパクトに使い、全天周/HDR/立体動画の撮影に挑戦してみることにしました。

 使うシステムは、右画像のように2台のThetaSを配置した機材です。ひとつは2台のThetaSを3脚上に鉛直に配置したもので、もうひとつは水平に配置したものです。このような配置にした上で、HDR撮影を行いたい場合には、各ThetaSの露出条件を変えつつ動画撮影を行い、異なる2種の露出による動画を組み合わせてHDR全天周動画を撮影します。また、それぞれのカメラから撮影された画像の「視差」から、奥行き情報(距離マップ)を作成することで、3次元情報も持った全天周動画を作りだそう、という狙いです。

 鉛直配置と水平配置の違いは、次のようになります。

  • 水平配置:正面(前方)および背面(後方)に対しては、各カメラで撮影された映像をそのまま左右の目用の画像として用いれば、自然な立体動画を撮影することができます。ただし、(左右にカメラが配置されているため)左右方向には他カメラが写っていて、全天周撮影が一部阻害されているというデメリットがあります。また、左右カメラから視差(距離)情報を得ることができるのは、正面・上面・下面・背面を”黄道”状にとりまく領域で、左右方向には距離を(理想的な場合ですら)得られない方向があります。また、HDR撮影する時には、左右カメラが担うべき露出役割には、特に必然性はありません。ひとことで言うと、「前後方向には(HDR撮影を行わなければ)安易に立体視ができる」システムです。
  • 鉛直配置:鉛直上下に配置することで、上部カメラには全く「他カメラにより遮蔽される領域(ケラレ)」はありません。また、景色というものは一般的に、上部と下部で明るさが大きく異なっているのが普通です。たとえば、星空と街の夜風景、あるいは、明るく輝く太陽や雲と、木陰に隠れた暗い領域…つまり、この構成では上部カメラと下部カメラの露出条件には必然性が生まれます。また、上下部カメラから直接立体視をすることはできませんが、鉛直方向2台のカメラの視差から距離情報を得ることができる方向は、水平方向360度の領域です。距離情報を知りたいのは、周囲水平方向に近いところにある物体であることも多いですし、「頭上方向には無限遠の距離に空があり、足下には地平線まで続く地面がある」という仮定を用いたりすることができます。こちらの構成をひとことでいうと、「変態的構成だけれども、最小限の構成で最大の効果を得ようとする(けれど頭でっかちの計画っぽい)システム」です。

「水平配置のステレオ撮影例(平行法)」

「鉛直配置のHDR/全天周/3Dキャプチャ例(平行法)」

 というわけで、これらの機材を11月の満月の時期、タイのスコータイ・チェンマイ・バンコクに持ち込んで、遺跡やお祭りや街風景を撮影してみることにしました。(続く)