2000-12-02[n年前へ]
■ブランコの中の∞(無限大) その2
mail ぶらんこがこげる理由にwebmaster様は「角運動量の保存」としていましたがこれでは「すわりこぎ」はできないことにはならないでしょうか。(その他二通) < Thank you. jun hirabayashi 足というのは結構重く長さもあるので、足を曲げると重心の移動が生じます。というところで、如何でしょうか。
■ブランコの中の∞(無限大) その3
mail もしブランコの座り台を吊る鎖が一本のパイプで出来ており可動部がないとするとうまく漕げないような気がします。 < Thank you. jun hirabayashi という疑問には、同じく読者の方から頂いた次のメールが参考になるか、と。
■ブランコの中の∞(無限大) その4
mail 実は私は,まじめにブランコの制御を研究していまして,実際にブランコロボットを製作し実験しました.その様子は(リンク)にありますので,ご覧ください. ブランコがなぜこげるかは,数式を使うと簡単に説明できるのですが,直観的に説明しようとするとなかなか難しいものです.物理の教科書にも,これまでなかなかいい説明が載っていなかったので,僕も学生には角運動量の話を使って説明していました.今回,同じ論法で説明されている方を見つけて大変感激しております.次回のパラメータ励振の話も楽しみにしています. < Thank you. jun hirabayashi 「次回のパラメータ励振の話」を読んで失望されていないことを、ただただ願うのみです。ハイ。
■ブランコの中の∞(無限大) その1
mail 子供がブランコをこぐということを「仕事をする」と考えます.仕事とは力に逆らって物体を移動させたりすることです.子供がブランコに乗っているとき、最下点に来た瞬間に速度は最大です.当然そのとき遠心力も最大になります.このタイミングでしゃがんでいる子供が立ち上がるということは遠心力に逆らって自分の体を移動させたと考えることができ、それは仕事をしたと考えられます. < Thank you. jun hirabayashi なるほど、判りやすい説明ですね。ただ、ちょっと気をつけなければならないのが、「 遠心力に逆らって自分の体を移動させた」という部分でしょうか。例えば、ブランコが45度の角度まで、つまり結構高く上昇した後に最下点を通過する時の遠心力を計算してみると、たかだか重力の六割弱に過ぎません。つまり、力あるいは仕事の割合から言えば、「重力に逆らって」という方が近いわけです。なので、結果的には単純に位置エネルギーを運動エネルギーに変換している、ということになるのでしょう。
2001-07-12[n年前へ]
■今日の新明解「大空」
「晴れの日に野外で上を仰ぎ見た時、無限に続いて見える、広い空間。」