2008-05-31[n年前へ]
2008-06-07[n年前へ]
■「あだち充のH2」と「夏の始まり」
あだち充のマンガは読んでいた、けれど、「みゅき」や「タッチ」、もしかしたら「ラフ」くらいを最後に久しく読んでいない、という人もいると思う。R35世代、35-45歳くらいの人たちであれば、きっとそんな人が少なからずいると思う。
「たいていのスポーツは、勝った試合より負けた試合から多くを学ぶもんだろ」
あだち充 「H2 」
そんな人は、特に男性は、あだち充の「H2」を読むといいと思う。「何をいまさら当たり前のことを」と言われそうだが、「H2」は(今の時点での)あだち充の最高傑作だ。特に、コマに描かれる事柄から少し離れ、このマンガに描かれている人々を読み眺めてみると、本当にいい。このマンガに出てくる登場人物は、全員が何らかの敗者で、だからこそ輝いている人物ばかりだ。あだち充は「タッチ」までというR35世代の男性は、ちょっと読んでみるといい、と思う。
「俺たちもう終わっちゃったのかなぁ?」
「まだ始まってもねぇよ」
北野武 「キッズ・リターン」
2010-12-25[n年前へ]
■あだち充の「最終回」
あだち充の「最終回」ばかりを集めた「おあとがよろしいようで 」
「おあとがよろしいようで」は、あだち作品の最終回のみを収録した選集。「ナイン」「陽あたり良好!」「みゆき」「タッチ」「スローステップ」「ラフ」「虹色とうがらし」「じんべえ」「H2」「5×4P」「いつも美空」「KATSU!」「クロスゲーム」と、計13作品の最終回だけがずらり並ぶ。
最終回のページのほとんどが、 恋に敗れた敗者(脇役)たちの「旅立ち」で埋まっています。主役である真人と妹のみゆきは、2コマしか登場しません。
みゆき
「H2」は(今の時点での)あだち充の最高傑作だ。特に、コマに描かれる事柄から少し離れ、このマンガに描かれている人々を読み眺めてみると、本当にいい。最終回まで読んだとき、このマンガに出てくる登場人物は、全員が何らかの敗者で、だからこそ輝いている人物ばかりだ。
「H2」
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