hirax.net::Keywords::「あだち充」のブログ



2008-05-31[n年前へ]

「勝った試合」と「負けた試合」から学ぶこと 

 「たいていのスポーツは、勝った試合より負けた試合から多くを学ぶもんだろ」
  H2 あだち充

2008-06-07[n年前へ]

「あだち充のH2」と「夏の始まり」 

 あだち充のマンガは読んでいた、けれど、「みゅき」や「タッチ」、もしかしたら「ラフ」くらいを最後に久しく読んでいない、という人もいると思う。R35世代、35-45歳くらいの人たちであれば、きっとそんな人が少なからずいると思う。

「たいていのスポーツは、勝った試合より負けた試合から多くを学ぶもんだろ」
 あだち充 「H2

 そんな人は、特に男性は、あだち充の「H2」を読むといいと思う。「何をいまさら当たり前のことを」と言われそうだが、「H2」は(今の時点での)あだち充の最高傑作だ。特に、コマに描かれる事柄から少し離れ、このマンガに描かれている人々を読み眺めてみると、本当にいい。このマンガに出てくる登場人物は、全員が何らかの敗者で、だからこそ輝いている人物ばかりだ。あだち充は「タッチ」までというR35世代の男性は、ちょっと読んでみるといい、と思う。

「俺たちもう終わっちゃったのかなぁ?」
「まだ始まってもねぇよ」
  北野武 「キッズ・リターン」


2009-02-03[n年前へ]

「岳~みんなの山」と「クロスゲーム」 

 ドン・キホーテのピアス 702 鴻上尚史

 (小学館漫画大賞の一般部門は)山岳マンガの「岳~みんなの山」(石塚真一)がグランプリを取りました。・・・登場人物が、山岳事故で次々と死ぬのですが、申告にはならないのです。それどころか、物語には、前編、不思議な幸福感さえ漂います。それは、山登りが人生に例えられ、悔いのない人生を送った人が死の瞬間に感じる充実感のようなものなのでしょう。
 マンガですが、人生の絶望と希望をちゃんと描いていいて、かなりの文学的高みに届いています。
 少年マンガ部門は、なんと大御所のあだち充さんがグランプリを取りました。「クロスゲーム 」という野球マンガです。・・・あだちさんは、今、57歳で、少年マンガに落選し、受賞に値する作品を描き続けていられるのです。

2010-12-25[n年前へ]

あだち充の「最終回」 

 あだち充の「最終回」ばかりを集めた「おあとがよろしいようで

 「おあとがよろしいようで」は、あだち作品の最終回のみを収録した選集。「ナイン」「陽あたり良好!」「みゆき」「タッチ」「スローステップ」「ラフ」「虹色とうがらし」「じんべえ」「H2」「5×4P」「いつも美空」「KATSU!」「クロスゲーム」と、計13作品の最終回だけがずらり並ぶ。
 最終回のページのほとんどが、 恋に敗れた敗者(脇役)たちの「旅立ち」で埋まっています。主役である真人と妹のみゆきは、2コマしか登場しません。

みゆき
 「H2」は(今の時点での)あだち充の最高傑作だ。特に、コマに描かれる事柄から少し離れ、このマンガに描かれている人々を読み眺めてみると、本当にいい。最終回まで読んだとき、このマンガに出てくる登場人物は、全員が何らかの敗者で、だからこそ輝いている人物ばかりだ。

H2



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