2013-04-18[n年前へ]
■「○×な視覚で□△を眺めた・出力した結果」を知能検索エンジンWolfram Alphaに訊いてみよう!?
Wolfram Researchが提供する知識検索エンジン Wolfram Alpha で「人間を含む動物の視覚処理(風な)」機能が使えるようになっています。光スペクトルを識別するための光受容体数と空間分解能を非常に大雑把に模した画像処理を、Wolfram Alpha上で行うことができるようになっています。
たとえば、「犬がスーパーマンを見るとどう見えるか?(apply dog vision to image of superman)」を調べてみると、こうなります。左下が元画像で、右下が処理結果です。
ちなみに、「スーパーマンの画像をマンガ風に描いた画像変換を掛ける(=apply dog vision to image of superman)」と右の画像のようになります。これは、フルカラーの階調画像を二値的にハーフトーニング(中間調処理)する、つまり、人間や動物ならぬ機械の出力特性に沿った(非常に大雑把な)変換画像を作る機能です。
「○×な視覚で□△を眺めた・出力した結果」を知能検索エンジンWolfram Alphaに訊いて・眺めてみると、新鮮な世界を眺めることができるかもしれません。
2013-06-17[n年前へ]
■検索エンジン Wolfram Alpha が作り・表示する各種の「曲線」の裏側
検索エンジン Wolfram Alpha が作り・表示する各種の「曲線」の裏側が、 WOLFRAM BLOG で Making Formulas… for Everything—From Pi to the Pink Panther to Sir Isaac Newton として詳しく解説されています。(参考:「初音ミクやアラレちゃんを描く曲線」を作るテクニックの秘密・Wolfram Alphaが「色んな形を描き出す曲線を作る」ためのレシピ)
かなりボリューム満点な記事ですが、実際に動かすこともできるWolfram CDF Player 用ファイル(MakingCurves_blog.cdf)もあるので、フーリエ記述子で描かれた世界を実感しつつ・楽しむことができるかも。
2013-12-15[n年前へ]
■Mathematica搭載Raspberry Piで自分だけのWolfram Alphaを作ってみよう!?
Mathematica が搭載されたRaspberry Piを計算サーバにして、自分だけのWolfram Alphaを作ってみることにしました。手順はとても簡単で、
- Raspberry Pi でMathematicaカーネルを起動し、接続待ち状態にする
- 外部PC上で、入出力フロントエンド&Raspberry Pi に接続を行うWEBサーバをIronRubyで動かす
必要な手順のうち、初めの「Raspberry Pi でMathematicaカーネルを起動し、接続待ち状態にする」のは、Raspberry Pi で /opt/Wolfram/WolframEngine/10.0/Executable/ にある math (もしくは wolfram )を起動し、
link = LinkCreate["1234", LinkProtocol->"TCPIP"]とでもして、適当な空ポート(上の例では1234ポート)で接続待ち状態にします。
その状態で、これまでに何回か書いたMathematicaに接続して計算処理や入出力処理を行う IronRuby のコード(参考:「MathematicaPlayer+IronRubyでMathematica風AJAX WEBアプリ」の動作動画 )から、Raspberry Pi 上で動くMathematica カーネルにリモート接続をさせます。必要なことは、(たとえばこんな)以前のコードでカーネルに接続する箇所(MathLinkFactory.CreateKernelLink)を下記のような引数として動かすだけです。-linkname オプションの後に並べるものは、ポート番号とRaspberry Pi のIPアドレスです。
kernelLink = MathLinkFactory.CreateKernelLink( "-linkmode connect -linkprotocol TCPIP -linkname 1234@192.168.0.1" )
こんな風にすると、Raspberry Pi を計算エンジンにしたWEB サーバなんかを簡単に作ることができます。スマホ等から色んな処理やデータ入出力をさせて遊んでみるのも面白そうですよね。