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2012-05-14[n年前へ]

1m離れ30μmの「大きさ」が見えたら…視力10と呼ぶのです!? 

 スギ花粉は、およそ直径30μm(マイクロメートル)です。つまり、直径0.5mmのシャーペンの芯の1/10の大きさです。

 そのスギ花粉の「大きさ」を、1m離れたところから見ることができる人はいません(存在を見ることはできます)。何しろ、それを(ランドルト環で計る)「視力」に換算すると、視力「10」というビックリ数値になるくらいです。

 身の回りに視力検査で視力10になったという人がいる…なんてことはありません。「ありえない」ということは、細かな数値を調べるまでもなく、目の大きさや光の波長を思い浮かべるだけで、実に当り前の話です。

 アップルによれば、人間の目の解像度では、1メートル離れた直径30マイクロメートル以下のものを見ることができないという。

日経BPデザイン『実は「だましのテクニック」を利用しているiPhoneのデザイン
 ”アップルによれば…という” …この「という」”という”言葉は便利かもしれません。しかし、そんな便利な頻出語句を使うことで書き手が何の理解も消化もしないままに書かれてしまった記事が積み重なっていくことは、デザイン(設計)というものを考える人たち(そうなるかもしれない可能性がある人たち)にとっては、少し残念なことだと思います。



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