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2013-03-04[n年前へ]

「観測がひらく不思議な宇宙」 

 乳が…じゃなかった父が書いた本(ATOKのこの手の誤変換にはいつも困らせされます)「観測がひらく不思議な宇宙 」が手元に届きました。1960年代から2000年過ぎまでの三鷹(東大 三鷹天文台)や長野県 野辺山(太陽電波観測所/宇宙電波観測所)や淵野辺(宇宙科学研究所/JAXA)の話を読むと…登場する人たちの名前索引が欲しい!と心から願うほどに、登場する人たちが何ともエネルギッシュで面白い…と思わされたのです。

 (「はるか」の運用計画に関して)科学者というのは、良く言えば知識欲につき動かされてどこまでもがんばる人たちです。一方、功名心も人一倍です。下手をするとどうにもまとまりません。
 実験屋や観測屋は、自分の使う装置をよく理解していないと、間違った結果にひきずられてしまいます。大事な発見や観測は、装置のギリギリの性能の中から引き出してくる場合が多いのです。装置の性能振る舞いを理解し、癖を適正に補正してこそ始めて使い物になるのです。仮想の装置と言ったコンピュータ・シミュレーションでもまさに同じことが言えるはずです。基本方程式がわかっているなら、あとはコンピュータが計算してくれると簡単に考えたら間違いです。使われる方程式のセットはいいのか、手法・近似・初期(境界)条件はいいのか、空間・時間を適正に刻んでいるか、個々の粒子数は、結果は適正か?理解できるか?…結果に人がしっかり付いていかなければなりません。

「観測がひらく不思議な宇宙」








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