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2009-06-17[n年前へ]

月周回衛星「かぐや」の制御落下軌道「立体視動画」 

 月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラ等による 制御落下軌道の立体視動画等の作成の成功について

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成19年9月14日に打上げ、平成21年6月11日に月面に制御落下させた月周回衛星「かぐや」の制御落下直前の地形カメラ(TC)等による立体視画像および動画等の作成に成功いたしました。  今回作成に成功した動画は「かぐや」の制御落下から約12分前に、地形カメラの2つのカメラで観測したデータを用いて作成したものです。従前の立体視画像に比べて、「かぐや」の高度が下がったことで、より分解能の高い立体視画像となっています。超低高度観測により、月面の様子をより詳細に判別することができました。

2010-01-03[n年前へ]

「今」の先にある50億年先の地球 

 宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター「宇宙(そら)のとびら 」の「第4章 太陽」から。

(今から50億年くらいすると)太陽の表面は温度が下がって赤っぽくなってくる。それで、だんだんに大きくなって地球の軌道ぐらいまでふくらんでくる。
 地球は溶けるか飲みこまれるかしてしまう。
 いいかい、何十億年も先の心配をするより、今この瞬間をしっかり生きることが大事だよ。そういう積み重ねで…
第1章 宇宙への飛翔
第2章 人工の星たち
第3章 惑星
第4章 太陽
第5章 星と銀河
第6章 宇宙といのち
第7章 宇宙でくらす

2013-03-04[n年前へ]

「観測がひらく不思議な宇宙」 

 乳が…じゃなかった父が書いた本(ATOKのこの手の誤変換にはいつも困らせされます)「観測がひらく不思議な宇宙 」が手元に届きました。1960年代から2000年過ぎまでの三鷹(東大 三鷹天文台)や長野県 野辺山(太陽電波観測所/宇宙電波観測所)や淵野辺(宇宙科学研究所/JAXA)の話を読むと…登場する人たちの名前索引が欲しい!と心から願うほどに、登場する人たちが何ともエネルギッシュで面白い…と思わされたのです。

 (「はるか」の運用計画に関して)科学者というのは、良く言えば知識欲につき動かされてどこまでもがんばる人たちです。一方、功名心も人一倍です。下手をするとどうにもまとまりません。
 実験屋や観測屋は、自分の使う装置をよく理解していないと、間違った結果にひきずられてしまいます。大事な発見や観測は、装置のギリギリの性能の中から引き出してくる場合が多いのです。装置の性能振る舞いを理解し、癖を適正に補正してこそ始めて使い物になるのです。仮想の装置と言ったコンピュータ・シミュレーションでもまさに同じことが言えるはずです。基本方程式がわかっているなら、あとはコンピュータが計算してくれると簡単に考えたら間違いです。使われる方程式のセットはいいのか、手法・近似・初期(境界)条件はいいのか、空間・時間を適正に刻んでいるか、個々の粒子数は、結果は適正か?理解できるか?…結果に人がしっかり付いていかなければなりません。

「観測がひらく不思議な宇宙」






2014-05-29[n年前へ]

「はやぶさ2と日本の宇宙開発」 

 春頃、JAXAのさまざまな方々にお話を伺う機会がありました。その時に伺ったお話の一部を、眺めることができるようになりました

 たとえば、つくばのJAXA(旧NASDA)で日本のロケット開発に携わり続けた中村参与、長らく日本の固体燃料ロケットであるμロケット(旧ISAS)の開発を行っていた的川先生、次世代赤外線天文衛星スピカの中川先生…そういった先生が話された言葉を、少し眺めてみると、とても興味深いと思います。

 こうした本にしては少し変じゃない?と些細な違和感を感じさせる部分、こうしたムック書籍には全くもって不要に思える部分を、そここそを楽しんで頂ければ幸いです。

 米デルタ・ロケット技術が使われたN-1ロケットから、純国産技術で作られたH-Ⅱロケットを経て、こうのとりを打ち上げる最新のH-ⅡBロケットに至るまで、すべての成功は失敗に支えられている。

JAXA 中村参与
 H-IIBロケットのプロジェクトマネージャだった中村富久氏のお話を伺う機会があった。正直に、とても心動かされ・学ぶことが多かった。氏の手帳の最終頁には、「H−2A6号機失敗の教訓」という調査部会の報告が見返し続けるために貼られてた。

7:29 PM - 14 Apr 2014
 未来の日本のために、未来を作り出していくこどもたちのために、こどもに科学を「教える」ではなく「感じ取らせる」ことがとても大切だと思う。

糸川研究室の最後の大学院生でもあるJAXA的川名誉教授
 中身がわからない「ブラックボックス」が好きでなく、自分でコントロールしたい欲望がある。いかに目的に合い(特化し)・簡単に実現するかを、自分なりに追求している。座右の銘は、千利休の「人の行く、裏に道あり花の山。いずれを行くも、散る前に行け」

次世代赤外線天文衛星スピカの中川教授。

2016-04-24[n年前へ]

「かぐや」が眺めた月の姿を眺めてみよう!? 

 「かぐや」が撮影した画像データを使った月球儀コントローラがとても面白かったので、(国土地理院のドローンヘリが撮影した動画映像から、阿蘇大橋近くの3次元地形図を生成してみたのと同じように)かぐや撮影画像(©JAXA/SELENE)からphotogrammetry的に3次元メッシュ生成して表示してみました。WEBサイト(ソフト)で公開されている3Dレンダリングソフト画像をもとにして、月の表面に刻まれた、過去の月表面への衝突が作り出したクレーターの凹凸地図を今や誰でも描ける…というのは不思議な気分です。

空の声が聞きたくて、風の声に耳すませ、
海の声が知りたくて、君の声を探してる。

「海の声」 篠原誠

「かぐや」が眺めた月の姿を眺めてみよう!?「かぐや」が眺めた月の姿を眺めてみよう!?「かぐや」が眺めた月の姿を眺めてみよう!?








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