2008-05-01[n年前へ]
■力積で考える「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押し込む打撃」
「強いパンチを打つ方法」(物理編)を描きながら、「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押す打撃」の違いを示したグラフを思い出した。空手と合気道の打撃の違いだったか、あるいは、ボクシングのパンチ種の違いだったか、とにかく、非常に強い力を素早く一瞬の間に与える「カミソリパンチ」と、さほど強くはなくともある程度の時間にわたり「ググゥーッと押すような打撃」がどのように異なるかを解説したものだった。
頭部を打つような場合には「カミソリパンチ」は効果があるけれど、ボディ(腹部・胸部)などを打つには「カミソリパンチ」ではあまり効果がない、というようなことだったと思う。
つまり、重量の軽い頭部なら一瞬の鋭い力でショックを与えることで(相手の頭部を急激に動かすことで)ダメージを与えることができる。けれど、重量のあるボディ部に対しては、そういった一瞬の力では、力積(力×時間)が小さいため、ダメージを与えることができない、というのである。
だから、ボディ(腹部・胸部)などに打撃を与えるときには、「ググゥーッと押し込む打撃」が良い、というわけだ。
「強いパンチを打つ方法」(物理編)では、一瞬「強い力」を与えることはできそうだが、「ググゥーッと押し込む打撃」を与えることはできそうにない。ということは、「強いパンチを打つ方法」(物理編)は頭部狙いの打撃技術ということになりそうだ。
2010-05-18[n年前へ]
■柔道技にはタイミングが重要だ!?
衆議院内閣委員会での三宅雪子議員の話ですが、遠くから足元を写した動画を見れば、(A)押されて、よろめいた初鹿明博議員の右足が(B)三宅雪子議員の少なくとも右足を後ろから払いのけ、足を後ろから払われた(おそらく(C)押しつ押されつでバランスが不安定になっていただろう)三宅雪子議員が前に転ぶ、という順序だということがわかりやすく納得できるように思います。
これら、(A)(B)(C)のいずれも、結果を生んだ原因と言えば原因ですが、三宅議員の転倒は、それらが組み合わさって生じた偶然が生んだ現象という気もします。また、(A)の遠因もさらにあるわけですから、足元を写した動画を丁寧にテレビで放映し直せば、話が想像話で空回りせず、すぐに話題が収束するだけような気がします。
タイミング次第で、格闘技の技は見事なくらいに決まるのだろうな、とこんな動画を見るとつくづく感じさせられます。大の大人を見事なダイブをさせてしまうことも、呼吸が合えばいともたやすくできるのだろうな、と思わされます。