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2006-08-05[n年前へ]

グラフで眺める「亀田興毅v.s.ランダエタ戦」 

Title 「亀田2—1で判定勝ち、王座獲得…WBA世界ライトフライ級王座決定戦」に掲載されていた採点表を元にグラフを作って、亀田興毅 v.s. ファン・ランダエタ戦を眺めてみました。まず、右側が「ラウンド毎の各審判の採点を棒グラフにしてみたもの」です。数値は「亀田ポイント - ランダエタ・ポイント」なので、0を境に上が亀田優勢で、0より下がランダエタ優勢です。特に何の傾向もないように見えます。

Title そこで、次のグラフは「各ラウンドまでの、それぞれの審判のポイントを積算したもの」です。つまり、右上のグラフを順次積算していったものです。このグラフも、0を境に上が亀田優勢で、0より下がランダエタ優勢となります。(ボクシングのルールはよくわからないのですが)最終的には、12ラウンド時点で、0より上にいる各審判がの数と、0より下にいる審判の数で勝敗が決まるわけですね。で、このグラフを見ると、何やら審判の「動き」に傾向があるように見えてきます。例えば、金光洙・タロン組とパディージャ組に分かれてる?とか…いえ、もちろん、単なる先入観なんでしょうけれど…。それにしても、最終ラウンドで「金光洙の黄色ライン」は下に下がってしまったら、0になって引き分けになっていたんですね。

2008-05-01[n年前へ]

力積で考える「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押し込む打撃」 

 「強いパンチを打つ方法」(物理編)を描きながら、「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押す打撃」の違いを示したグラフを思い出した。空手と合気道の打撃の違いだったか、あるいは、ボクシングのパンチ種の違いだったか、とにかく、非常に強い力を素早く一瞬の間に与える「カミソリパンチ」と、さほど強くはなくともある程度の時間にわたり「ググゥーッと押すような打撃」がどのように異なるかを解説したものだった。

 頭部を打つような場合には「カミソリパンチ」は効果があるけれど、ボディ(腹部・胸部)などを打つには「カミソリパンチ」ではあまり効果がない、というようなことだったと思う。
 つまり、重量の軽い頭部なら一瞬の鋭い力でショックを与えることで(相手の頭部を急激に動かすことで)ダメージを与えることができる。けれど、重量のあるボディ部に対しては、そういった一瞬の力では、力積(力×時間)が小さいため、ダメージを与えることができない、というのである。
 だから、ボディ(腹部・胸部)などに打撃を与えるときには、「ググゥーッと押し込む打撃」が良い、というわけだ。

 「強いパンチを打つ方法」(物理編)では、一瞬「強い力」を与えることはできそうだが、「ググゥーッと押し込む打撃」を与えることはできそうにない。ということは、「強いパンチを打つ方法」(物理編)は頭部狙いの打撃技術ということになりそうだ。

「カミソリパンチ」と「ググゥーッと押す打撃」








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