2012-05-27[n年前へ]
■デイリーポータルZ(富士通研究所製)3D写真アダプタを「巨乳ビジョン(for スマートフォン」にしてみよう!?
デイリーポータルZ・プレゼンツの(富士通研究所製)3D写真アダプタを使い始めました。…ステレオ・カメラ/立体カメラを手に入れたならば、まずは(それを)「巨乳ビジョン」にしてみる、というのが鉄板中の鉄板の基本セオリーです。ちなみに、「巨乳ビジョン」というのは、おっぱい形状を瞬時に計測し・映し出すという秘密兵器です。(参考:ライトフィールドカメラを「巨乳ビジョン」にしてみよう!?)
というわけで?「デイリーポータルZ・プレゼンツの(富士通研究所製)3D写真アダプタ」を究極兵器「巨乳ビジョン」にするための準備実験をしてみました。
下の写真は、デイリーポータルZ・プレゼンツの(富士通研究所製)3D写真アダプタをiPhone4に取り付け撮影した、横浜六角橋商店街の写真です。
この写真から、まずは特徴点を抽出します。 抽出した特徴点が(撮影画像中に)どのように配置されていたかを示したのが右の写真です。
さらに、左右視差画像中の特徴点座標から、距離(立体)推定を行ってみたのが下に貼り付けた散布点グラフです。縦と横は画像の縦と横に対応し、色と(奥行き方向)が「推定された距離」を示しています。
周辺部は「距離が近く(表示色は青色系)」、右上から中央にかけては、通りの先の「距離が遠い領域がある(表示色は赤色系)」ことがわかります。
というわけで、今日は「デイリーポータルZ・プレゼンツの(富士通研究所製)3D写真アダプタ」を究極兵器「巨乳ビジョン(for スマートフォン)」にするための準備実験をしてみました。
2013-01-06[n年前へ]
■ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!?
Lytroカメラで作る「透け透けカメラ」
深夜、「ユー・ガット・メール!」とコンピュータが音声アナウンスしました。 確認すると、こんな指令メールが届いています。
目の粗い生地の服を着た人を見かけます。 たとえば、「2方向以上から撮影した画像」とか「(数コマ撮影した)動画」をもとにして、衣服を透けさせることは可能なのでしょうか?この指令メールに答えるために、2013年が始まるこの時期=”年始”の時期に合わせ、「”念視”カメラ(透け透けカメラ)」を作ることができるか?に挑戦してみることにしました。
カメラレンズと被写体の間に(たとえば)レースのカーテンのようなものがあったとしても、大きなレンズ(つまり被写体をさまざまな異なる向から眺めるレンズ)で撮影すると、ピントがあった箇所だけを(強調して)写し取ることができます。 つまり、「繊維の目が粗い衣服」を着ている人がいたとき、口径の大きなレンズで・衣服の内側の体表面にピントを合わせて撮影すれば、衣服を透けさせ・(衣服の)内側を映し出すことができる、というわけです。
しかし、一般的なカメラがピントを合わせることができるのは、ごく単純な平面(単純な曲面)上の領域になりますから、複雑な形状をした(衣服の内側にある)体表面にピントを合わせる、といったことはできません。 そこで、今回は「任意(全て)の点に対してピントを合わせることができるカメラ」を使うことにします。 、
使用するカメラ、繊維の目が粗い服を「透けさせてしまう」カメラとして使うのは、ライトフィールドカメラというジャンルに属するLytroという名前のカメラです(参考:ライトフィールドカメラを「巨乳ビジョン」にしてみよう!?)。 多眼レンズを撮像素子の前に配置させることで、カメラの主レンズに入射する光が来る方向と輝度を撮影することができる特殊カメラです。 このカメラで、「繊維の目が粗い衣服」を着ている人を、(衣服と人の空間ディメンジョンに対して)口径の大きなレンズで撮影=異なる方向から撮影し、写された三次元領域の中にある「(衣服繊維色とは違う)肌色」の部分を抽出すれば、衣服の向こうを透かして見ることができる「妄想カメラ」のできあがり、というわけです。
Lytroカメラで作る「妄想(透け透け)カメラ」のモデル は、右の写真、身長21cmのスタイリッシュな方です。そして、「(お洒落な)目の粗い衣服」はローソン100で「三角コーナー用水切りネット」を切って作りました(右の写真は水切りネットを4枚重ねしていますが、今回の実験ではネット1枚のみで衣服を作りました)。
この(目の粗い衣服を着こなした)モデルさんを、後から任意の位置にピント合わせをすることができるライトフィールドカメラLytroで撮影したのが下の写真です。 この写真の上でマウス操作をしてみれば、後から焦点・視点位置を変えることができることがわかると思います。
Lytroカメラで撮影した写真群(左は1視点からの画像を再構成した例)をもとに、(写された)三次元領域の中にある肌色部分を抽出したのが、右の写真です。 つまりは、異なる視点から(繊維の隙間を通して)透けて見える肌色を選んでレンダリングし(描き)、繊維を消して見せる妄想カメラです。後から違う方向から見ることができて、後から違う任意の場所に焦点を合わせることができるなら(そして何らかの事前情報があるのなら)、こんな妄想カメラ(透け透けカメラ)を作ることもできるだろう、というわけです。
「衣服を透けさせるカメラを作ることができるか?」…その答はYES!です。そういうものを作りたいと思う心、そこにほんの少しの技術をトッピングすれば「作れないものはない」…それが答えです。
2013-12-07[n年前へ]
■2台のUSB WEBカムで作る簡易「ステレオカメラ」をRaspbery Pi に繋ぐ
2台のUSB WEBカムを並べた簡易「ステレオカメラ」を作り、Raspberry Pi に繋ぎ、Mathematica for Raspberry Pi で視差(距離)分布を(ものすごく大雑把に)測定・解析するコードを書いてみました。まだまだ、思ったような動作をしてくれないですが、5000円くらいのコンピュータや機材で、思いついたことを簡単に楽しめるのは、なかなか素敵です。
小中学生男子が、夏休みの宿題の自由研究で「巨乳ビジョン」をチョコチョコッと作り出す日も近いかも…なんて思います。
2014-12-30[n年前へ]
■壊れかけのプロジェクタで(形状推定)巨乳ビジョン
神田無線の激安お得な液晶プロジェクタをいじっていたら…VGAコネクタの差し込みがイマイチ変な感じになって、ついにはそのVGAコネクタが(筐体内部で)取れてしまい、カランコロンと中で音がしてる状態になった。仕方がないので、内部を開けてみると、表面実装のコネクタが取れている。
そんな壊れかけのラジオならぬ壊れかけのプロジェクタを使い、1/10スケールくらいの人形にパターン投影をして、位相シフト法で形状取得をしてみた。ところどころ位相推定に失敗しているところが見受けられるけど、比較的簡単に細かな形状計測ができるのは、なかなかに面白い。
もしも、中2病に掛かる年頃だったなら、絶対ハンディな「巨乳ビジョン」とか作ってみたいかも。