2010-04-08[n年前へ]
■「神」と「紙」という無関係の連想。
小田光雄の「ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像 」の冒頭に掲げられた、最後の部分から。
ひとは、自分の真の神をよく隠す。一時期、毎週のように、伊豆の各地を訪ね歩いた時、太宰治が景色を眺め過ごした場所に足をのばすこともあった。あるいは、身近な場所にあるそんな場所を眺めて、少し佇み、夕暮れを味わってみたりすることもあった。
太宰治『如是我聞』
話は、「神」から「紙」に飛ぶ。
書籍のようなものを考えるとき、一体どんな考え方でそれを扱うのが、一番みんなの役に立つのだろうか。一番、長く、みんなの役に立つ続けることができるだろうか。
本って、すごく丁寧に読めば、ずっと新品同様のままですよね。それをモノ主体の経済学でどのように扱うかは難しいところがあります。経済学では、本とかも一応「紙が減ってボロボロになる」とかいって、無理やり「使い切るから消費」という理屈をつけていたと思うんです。「紙」というメディアは、これからどうなっていくのだろうか。そして、その紙という「メディア」上に表現されたものごとは、これからどのように変化していくのだろうか。
松原隆一郎
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