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2010-05-13[n年前へ]

ブルースから流れる「歌の三段構成」 

グラフィケーション」 2010 No.168 から、赤木昭夫の「失われた道を求めて」より。

(アメリカの黒人たちの)四回もの大移住は、アメリカに大きな文化遺産をもたらした。第一回目には、ドラムに合わせて足踏みで踊るという、リズムという音楽の基本要素がアフリカから伝わった。
 二回目の移住の過程で生まれたのが、ブルースだ。ブルースの歌詞は、
  1. 苦しみをつぶやき
  2. 嘆き
  3. だが耐えるしかない
という三段構成になっている。
 次に三回目の、セントルイス、シカゴ、デトロイトなどの工業都市への移住の中で、リズム&ブルースが生まれたが、
  1. 怒りや苦しみをぶつける
  2. ぶつける
  3. そして解放される
という三段構成になる。
 そこからロックが生まれた。ロックン・ロールの元祖には諸説あるが、セントルイスで育ちシカゴでデビューしたチャック・ベリーもその一人だ。
 もはやロックとなると、もうつぶやいたり、嘆いたり、諦めたりしていない。しかし、ブルース以来の、音楽の運びの基本の三段構成は継承。
 ちなみに、四回目の移住ではレゲエ文化が新たに加わった。

2013-10-02[n年前へ]

写真のジオタグに必須な「撮影方向」 

 シアトルの街並みを、同じ窓から朝と夜にiPhoneで撮影しました。その2枚の写真、朝と夜に景色を、1枚の風景として合成してみました。つまり、東(左)には朝の景色が見えて、西(右)には夜景が拡がっている…という「昼も夜も(Night and Day)」な写真です。

 写真に位置情報、いわゆるジオタグが付けられていることも多いものです。けれど、そこに付けられているのは、単に撮影位置・時間情報だけだったりすることが多いものです。

 しかし、「何かを写す時」には、撮影位置(時空間位置)だけでなく撮影方向、つまりどの視点からどんな風に被写体を眺めたかという相対関係こそが大切なのではないか、と思います。だから、写真のジオタグ情報には、撮影方向情報も標準で付加しておくべきだ、と思うのです。

写真のジオタグに本当は必須な「撮影方向の情報」








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