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2010-05-29[n年前へ]

タブレット・デバイスの未来 

iPadを眺めると、「それを、歴史はどう判断するのだろう」と思う。スティーブ・ジョブスは、タブレット型のコンピュータ・デバイスについて、今とは違うことを、ずいぶん長い間、言っていたはずだ。技術でなく営業戦略が主の発言だろうから、その一貫性を考えることは無駄なこととしても、iPadが出た今とはずいぶん違うことを、かつては語っていたはずだ。

いくつもの新技術・製品の誕生に関わったジョブスの言葉は、その時代背景・立場に応じて、その内容がずいぶんと変わり続けているように思う。ジョブスが語る言葉はあまり頼りにならないけれど、実際に市場に出てきた製品には、言葉とは違う次元の力がある。

タブレット・デバイスの未来は、どのように私たちの生活の中に溶け込んでいるのだろう。私たちは、それを一体どんな風に使っていくのだろう。そして、新しい製品を選ぶ変わりに、どんなものを私たちは捨てていくのだろう?

2011-10-06[n年前へ]

”点と点を結んで行くと浮かびあがる”スティーブ・ジョブス 

 もう、二十数年前、大学生だった頃、こんな言葉を京都市近くに位置するある大学の学園祭で聴きました。

 「数字がバラバラに書いてあって、その数字を順番になぞっていくと最後に絵ができる"Connecting Dots"ってパズルがあるじゃない? バラバラだったりしても、途中で間違っているように思えたりしても、それでも色々と続けていって…いつか最後に何か浮かび上がってきたりしたら、それで良いのかな?って、時々思ったりするの。
 その言葉を聞いて以来、「無数の点を無我夢中に辿る"Connecting Dots"というパズルは、何かのシンボルであるかのように感じられるようになりました。

 今日は、ふとこんな"Connecting The Dots"を作ってみました。数百個の数字をてんでバラバラにばらまくプログラムを書き、そして、それらの数字をただひたすらにエンピツで繋ぎ・線で結び、数限りない数字をつなぐアニメーションを作成してみました。

 そう、「自分の後ろを振り返ってみれば、そこには自分が通過した点がいつの間にか繋がっている」のです。

 It was impossible to connect the dots looking forward when I was in college. You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
 あなたたちには、自分の進む先にある点たちを、前もって結ぶことなんてできません。あなたたちにできるのは、自分が進んできた道の後ろを振り返ってみると、そこに点が結ばれていた…ということだけなのです。だからこそ、通過する点たちがいつか何らかの形で結びついていくということを、あなた方は信じなくてはいけない・信じるべきなのです。

 朝方にapple.com を眺め、感慨深い思いに襲われます。けれど、不思議に「悲しいという気持ち」よりも、「やれることを、やれるうちにやろうじゃないか」という気持ちにもなります。…それは"Stay Hungry. Stay Foolish."という合い言葉を聞いた時のような心地です。

 "Stay Hungry. Stay Foolish." It was their farewell message as they signed off. Stay Hungry. Stay Foolish. And I have always wished that for myself. Stay Hungry. Stay Foolish.


 このアニメーション描画には、 Hongbo Fuらによる線画アニメーション・ビューアが用いられています。



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