hirax.net::Keywords::「ニュー・シネマ・パラダイス」のブログ



2004-01-21[n年前へ]

Tema D' Amore 

 二胡によるニュー・シネマ・パラダイス「愛のテーマ」二胡の響きを聞くと、とても哀しくなる。だけど、少しだけ聴いてみる。

2008-11-21[n年前へ]

「ニューシネマパラダイス完全版」と女と男 

 20年前に作られた映画「ニューシネマパラダイス」を、何度目になるのかわからないけれど見ました。見たのは、劇場版でした。エンディング近くでは、完全版で描かれた風景を思い浮かべながら、これも何度目かわからないくらいに泣いてしまいました。

 この映画は本当に男性泣かせの映画だと思っています。どうして、男性泣かせだと感じるかというと、女性にはきっと「当たり前」のことが(特に完全版では)描かれていて、そんな当たり前のことが、私たち男にはわかりづらいからなのかもしれない、と想像しています。だから、その当たり前のことに泣くのかもしれない、とふと思います。

 この映画は手に入れた者の映画ではない。手に入れることができなかった人間の映画だ。

 しかし大多数の人間は何かを失って生きてきた。むしろその離別や喪失の後にその場所に固執せずに、いかに歩みを進めることができるかが、人の成長ではないか。この映画はそれを淡々とつづっているような気がする。

 from ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション [DVD]

 エンディングシーン、エンディングロール、そして、 その間にはさまれる"FINE"の文字は、劇場公開版と完全版では、ずいぶんと違う印象になります。エンディングシーン、エンディングロール、その間の"FINE"の文字、そのどれも強く否定のしようのないものに変わります。

 もしも、20年前に映画館でニューシネマパラダイスを見た人がいたら、20年の時を経て、またもう一つ別の物語を完全版で見ると・・・また違うものが見えてくることと思います。ラストシーンでスクリーンに映し出されるフィルムと、そのフィルムを見る主人公の表情を見ながら、そんなことを考えたりします。



■Powered by yagm.net