hirax.net::Keywords::「フランドル」のブログ



2007-11-27[n年前へ]

「油絵のフランドル技法」と「フランダースの犬」  share on Tumblr 

 毛織物生産で経済的に潤っていた15世紀の(現在のオランダの)フランドル地方で油絵が生まれた。その新しい技術、油絵で驚くほど写実的な絵画を描いた ファン・エイク兄弟は、油絵の発明者と呼ばれることもある。エイク兄弟らが完成させた油絵技法、顔料と卵を水や油に溶いた材料で明暗を描き(モデリング層)、その上にさらに油絵で色調を重ね塗り(グレージング層)する絵画技法はフランドル技法と呼ばれている。

 この「フランドル」は「フランダースの犬」の「フランダース」だ。フランス語読みすれば、フランドルになるし、英語読みすればフランダースになる。だから、油絵のフランドル技法は、少年ネロと愛犬パトラッシュのフランダース技法だ。そんなことを考えると、油絵の歴史の一こまが、まるで世界名作劇場の一こまに思えてくるから面白い。(「フランダースの犬」の主人公ネロが憧れる画家 ルーベンス はエイク兄弟が亡くなった100年以上後に生まれ、フランドルで活躍した)

THE ARNOLFINI MARRIAGEHet volmaakte rood en Alkmaarピーテル・パウル・ルーベンスヤン・ファン・エイクフランダースの犬フランダースの犬 (アニメ)






2008-01-03[n年前へ]

「バベル」  share on Tumblr 

 映画「バベル」は、田舎町にある映画館のレイトショーで観た。142分の上映時間がとても短く感じると同時に、坂本龍一の音楽を聞きながら、数え切れないたくさんのことを考えさせられた。伝え合えない"Discommunication"な世界を観ながら、言葉にならないことを感じた。

I just did something stupid.

 同じ世界、少しづつ重なり合う世界で生きているのに、小さなことが大きなズレとなり、そのズレがただひたすらに広がっていく「無常に流れる時間」を描いた映画「バベル」の背後にそびえているのは「バベルの塔」だ。スクリーンに姿を現すわけではないけれど、バベルの塔がいつもスクリーンの向こうに見えている。

Do you want something to eat?

 バベルの塔というと、16世紀のフランドル(今のオランダ・ベルギー・フランスの一部)の画家 ピーテル・ブリューゲルが描いたバベルの塔が有名だ。9月11日にテレビ画面に映った映像は、まさにブリューゲルが描くバベルの塔の一枚に描かれた景色のようだった。そんな、世界の大きなできごと、あるいは、身の回りの小さなできごと、どんなサイズのできごとも、こんな「バベル」なことで満ちている。そんな伝わらない言葉がばかりが溢れてる。

初めに言葉があった。 万物は言葉によって成った。 言葉によらずに成ったものはひとつもなかった。

2008-01-04[n年前へ]

「バベルの塔」と「宗教改革」  share on Tumblr 

 バベルの塔を描いたピーテル・ブリューゲルがネーデルランドに生まれた1525年は、ルターがドイツで宗教革命を始めた7年後だ。ネーデルランドでは新教のカルヴァン派が広まり、ついには旧教国スペインからの弾圧を受ける。そして、ネーデルラントの新教勢力は、旧教の支配から脱するためにオランダ独立戦争を起こす。それが、ブリューゲルが死ぬ一年前だ。そして、その結果ネーデルランドは南北に分裂し、現在に至る。

 そんなことが始まった時代、宗教戦争で一つの地方が二つに分かれていく時代にブリューゲルは生きていた。そんな時代を想像しながら、互いに言葉を交すことができなくなり、人々が離れ離れになっていくさまを描いた「バベルの塔」の絵を眺めると、やはり色々考えてしまう。

The






2012-11-28[n年前へ]

「人が生み出す知恵」と「人が生み出す誤解」とか  share on Tumblr 

 「n年前へ」から。

 15世紀の(現在のオランダの)フランドル地方で油絵が生まれた。…(その)絵画技法はフランドル技法と呼ばれている。
 この「フランドル」は「フランダースの犬」の「フランダース」だ。フランス語読みすれば、フランドルになるし、英語読みすればフランダースになる。

「油絵のフランドル技法」と「フランダースの犬」

 「連続した奇数の合計は、常に次の完全平方になる」という事実を使い、Bill AtkinsonはQuick Drawの円描画を速くした。

ビル・アトキンソンの円描画の高速化 

 興味深いのが、古そうな版に描かれた内容と新しく描かれただろう版の内容の違いだ。かつて「顧客に納入したもの"AS INSTALLED AT THE USER SITE"」より現在の「実装された運用」の方がなぜか悲惨だったり、「営業」や「サポート」が増えることでさらに誤解が増えていたりもする。一体、どうしたら人は上手く理解し合うことができるのだろうか?

NEWS今昔物語「人と言葉」編 (初出2004年4月00日)



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