2013-12-28[n年前へ]
■「解けない問題」との付き合い方
Asahi.com に「解けない問題」との付き合い方という記事を書きました。センター試験を間近に控えたこの時期に、センター試験を振り返り考える「Look Back センター試験」という続きもののひとつです。
選択肢をマークシートで選ぶセンター試験を思い出してみたとき、ふと考えたことを書いてみました。私たちは、(正解かもしれない)何人もの容疑者たちを前にいつも悩んだり・迷ったり…戸惑ったりします。そんな自分(たち)に送るエール文を書いてみた…というわけで、試験を受ける年頃の方にも、試験を受けた頃が遙か昔になった方にも、少しだけ眺めてもらえたら嬉しいな…と思います。
センター試験の時期になると「解けない問題ばかりだ……とりあえずマークシートを塗りつぶしておこう!」と運に任せ、マークシートをデタラメに塗りつぶした記憶がよみがえる。「次のうちから正しいものを選べ」という問題文に並べられた選択肢の数が多いと「あまり当たりそうにない」と憂鬱(ゆううつ)になり、その逆に選択肢の数が少なければ「こりゃ当たる確率が高いぜ!」と喜んだものだ。その挙げ句に…
……なんてことを書くと「正攻法で地道に解いた方がいい」と言われそうだ。それは確かにその通りなのだろう。数学知識を活用して選択肢の絞り込みを行うくらいなら、最初から問題を正攻法で解くことに力を費やした方がいいに違いない。たぶん、それがきっと正しいことなのだろう。しかし…
実際のところ、解くことができる問題なんてとても希少な存在で、解けない問題ばかりが行列になって登場するという「やってられない試験」こそ、私たちの毎日なんじゃないかと思う。
そんな時、わからなくても知恵を振り絞って可能性の高い選択肢を選び出す、そして、後は運に任せ進んでいくテクニックは意外に大切なものかもしれない、とも考える。センター試験で「わからない問題に出くわして、それでもあきらめずに未来の運や可能性の存在を信じつつ、自分の選択肢を鉛筆で選んだ」気持ちは、それから後の全ての瞬間にわたって、ずっと有効だったのじゃないか、と思う。
2014-01-24[n年前へ]
■慶長19年10月の大阪冬の陣の真っ最中…大阪城周りの橋を一筆書きで一周できるか!?
今日の「ケーニヒスベルクの橋渡り問題」は、(となりのトトロのモチーフ?)鶴巻温泉旅館「陣屋」で眺めた「慶長19年10月大阪城陣」です。 古地図をつらつら眺めてみると、大阪城はずいぶん海に近くて、その周りの辺りには水路が縦横無尽に走り回っていたんだなぁ…などと感じます。こういった川と橋が数多く存在する地図を見れば、「街を流れる川に架かる橋を、一筆書き状にすべて渡り、(どこでも良いから)スタート地点に戻ってくることができるか?」を考えてみたくなります。
というわけで、今日眺めたケーニヒスベルクの橋渡り問題「慶長19年10月の大阪冬の陣」です。…しかし、当時、大阪城を色んな陣営が取り囲み・睨み合う大阪冬の陣の真っ最中、何の意味もなく「一筆書きウォ≒-キング」をしていたら、あっという間に殺されてしまいそうです。
天才オイラーが解き明かした「バルト海沿いにあるロシアの街ケーニヒスベルクで、街を流れる川に架かる7つの橋を、一筆書き状にすべて渡り、(どこでも良いから)スタート地点に戻ってくることができるか?」という”ケーニヒスベルクの橋渡りの問題”」は、私たちが日々過ごす街にも溢れています。
ケーニヒスベルクの橋渡り問題
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