2013-04-26[n年前へ]
■麻雀の科学「白牌と中牌で重いのは白牌だ…は本当か!?」
伏せられた麻雀牌の絵柄を、絵柄を見ることなく知るためにはどんな方法があるでしょう?…そんなことを考えると、たとえば「伏せられた牌を手に持ち、その重量で区別する」なんていう考えが思い浮かびそうです。麻雀牌は直方体形状をしていて、さまざまな絵柄が物理的に彫られているわけですから、絵柄に応じて「重さが変わってるはず」というわけです。
そこで、白牌と中牌、つまり全く絵柄を削りだしていない「重そうな牌」と「文字が大きく彫られている(=重さが減っていそうな)牌」の重量を量ってみました。
白牌と中牌で重いのは白牌か?…を(それぞれ4つの牌で)計ってみると、白牌が平均14.83245グラムで中牌が平均14.9636グラムでした*。なんと、絵柄を削り出してあるはずの中牌の方が(無柄の)白牌より0.28グラムほど重かったのです!
その原因を調べてみると、私の手元にある麻雀牌では、牌の大きさ(厚み)が異なっていることが原因でした。 白牌の厚みは16.35mmであるのに対して、中牌は16.63mm…つまり280ミクロン(μm)ほど白牌の方が厚かったのです。白牌より中牌の方が大きいから、絵柄が彫ってあるにも関わらず重かった、というわけです。
一牌あたり280ミクロン(μm)ということは、4つの牌を重ねると1mmを超えますから、重ねて眺めてみると「見るからに厚みが違う」ということがわかります。右に貼り付けた写真は、白牌と中牌を4つづつ重ね・横から眺めてみたところで、左(白牌)は低く、右(中牌)の方が高いことが明らかに見て取れます。
もしかしたら、麻雀牌の絵柄を(絵柄を見ることなく)識別する方法は数限りなくあるのかもしれません。金型の製造誤差か、あるいはその他の原因か…その理由はともあれ、たとえば麻雀牌の大きさや重さを検知すれば、麻雀牌の絵柄を知ることもできるかもしれません。…というわけで、今日は麻雀牌の重量と大きさを精密に計ってみました。(この続きが、全牌の厚みを測ってみた 麻雀の科学「麻雀牌の厚みは結構違う?」 です。)
*この重量測定は、ミリグラム単位まで再現性がある測定データです。
2013-04-30[n年前へ]
■「麻雀牌の厚み」を知れば盲牌できる!?
麻雀の科学「麻雀牌の厚みは結構違う?」で、最近手に入れた麻雀牌の厚みを精密に測ってみました。その結果を、さらに整理してみたのが下のグラフです。これは、横軸に各牌を並べ、縦軸に牌の厚み(ミリメートル)を記してみたものです。牌の厚みは、四つの牌の平均値を示したものです(四つの牌間のバラツキ量は前回の記事を参照下さい)。
字牌(三元牌 ・風牌)はともかく、気のせいなのか・何なのか、数牌(筒子・萬子・索子)は「山なりカーブ」になっているように見えます。つまり、端っこの1や9は厚みが薄くて、真ん中あたり4〜6あたりの数牌は(心なしか)「厚い」という風に見えます。そして、「端っこ数字」と「真ん中数字」の厚み差は、おおよそ0.5mmほど…。
0.5mmの差…それは大きいのでしょうか・それとも小さいのでしょうか?この「麻雀牌の厚み」の差を知ると、果たして盲牌(牌の図柄を見ずにその牌種を知ること)をすることができるものでしょうか?
参考:麻雀の科学「白牌と中牌で重いのは白牌だ…は本当か!?」