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2009-05-08[n年前へ]

Take Me Out to the Ball Game~私を野球に連れてって~ 

朝日新聞「観衆直撃、球場やきもき」から。

 野球というスポーツは球を激しく打つことで成り立つ。これを見るためにファンは球場にやってくる。どこに球が行くかなんて、誰も責任は持てない。
 「視界を遮るものはいらない」
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack,
I don't care if I never get back.

Take Me Out to the Ball Game
(私を野球に連れてって)

2009-10-07[n年前へ]

「細切れの知識」や「あるあるネタ」と「腹持ちのする豊かな知恵」の違い 

 無料の「ネット記事」を読むなら、無料の「GRAPHICATION」も読みませんか? の続きです。

 「GRAPHICATION」の良さは、時代を映す内容を(時には時代に先駆けて)、限りなく豊かな知恵を伝えながら、それでいて実に新鮮に面白く読むことができるところにあります。今月の執筆者を見ても、その充実度がわかると思います。しかも、驚くべきことに、エッセイ連載陣すら、特集テーマのもとに文章を書き下ろしているのです。

 わたしがGRAPHICATIONが好きなのは、そこに詰まっているものが「細切れの知識」ではないからです。細切れの断片だけをクローズアップした知識であれば、週刊誌やテレビの「あるあるネタ」、あるいは、短いネット記事でも見れば十分です。

 けれど、分厚く、食べる(消化する)のに時間がかかり、逆に言えばとても腹持ちのする「知恵」は、週刊誌やテレビ・ネット記事では提供できません。「細切れの知識」や「あるあるネタ」は次の日の会話や、その瞬間の疑似知識欲を満たすにはとても役立つように見えます。…けれど、長い時間を考えてみると、少しつまらないな、と感じられてしまいます。雑誌が、「知る喜び」という言葉の対象を、(一時の人気が出がちな)「細切れの知識」や「あるあるネタ」にフォーカスしてしまうなら、それなら、そんなことは「テレビ・ネット記事」で流し見すれば良いのではないか、と私は思います。「知識欲」と「知恵欲」は違うと思います。本当に長く役立つものは、断片的な「あるある・知っ得」的知識ではなく、知恵が指し示す先にあるものだと思います。記憶すれば・覚えれば良いであれば、(記憶量が決して多いとは言えない)人間にとって、そこに果たして一体何の価値があるのでしょうか。

GRAPHICATION(グラフィケーション)の良さは、「細切れの知識」を並べただけのものでない、すぐに役に立つかどうかはわからないけれども「確かに豊かな知恵」が詰まっているところにあります。腹持ちのする、胃袋に確かに居続ける、そんな時を経ても確かに残り続ける堅い知恵を、決して重くない言葉として綴っているところにあります。

 さて、GRAPHICATIONの定期購読申し込みはされたでしょうか? 今では稀有といっても過言でない、密度の高い雑誌が無料で送付されてくるのですから、申し込まなければ「決して長くない人生もったいない」と思います。決してあなたに損はないと思います。無料の「ネット記事」を読むのであれば、無料の「GRAPHICATION」も読んでみませんか?損はさせない、と思います。



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