2008-07-25[n年前へ]
2016-08-12[n年前へ]
■自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?
Maker Faire Tokyo 2016(8/6, 7) では、自作的超巨大ライトフィールドカメラを5000円で作り、その他Ricoh Theta S 用全天周多視点撮影画像用キットなどと一緒に展示してきました。その二日間の夏休み日記はまた後で書くことにして、今日はMaker Faire Tokyo 2016での展示はしなかった(できなかった)自作ライトフィールドカメラ撮影画像からのライトフィールド印刷について書いてみることにします。
カラー印刷をした透明なシートを重ねたり、あるいは、LCDの液晶部分を重ねて立体映像を表現する手法は20年くらい前からありました。そんな手法をより身近に使えるようにするサービスをLUMIIが始めました。具体的には、少し距離が離れた2面のカラー印刷をして、その重ね合わせで所望のライトフィールド画像を近似してやろうというものです。…今日は、超巨大な自作ライトフィールドカメラ(作成費用5000円ナリ)の撮影画像から、Lumii風の3D表示2Dプリントの画像データ作り、どんな風に見えるか軽くシミュレーションした結果を、書いておくことにします。
やってみたことは簡単で、自作ライトフィールドカメラの12×7=84視点の撮影画像から、中央の3x3視点だけを抽出し、そのライトフィールド画像を近似表現するための(少し距離が離れた)2面のカラー画像をちょうどCT撮影による断面推定と同じような処理で推定し、それらをバックライト越しに並べたさまをシミュレーションで眺めてみたというものです。
シミュレーション結果を眺めてみると、立体的に感じられなくもないけれど、本家本元に比べると月とスッポン的な感じです。というわけで、明日以降またがんばってみる…と日記には書いておくことにしましょうか。
2016-08-13[n年前へ]
■続 自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?
今日は、自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?でシミュレーションを使って確認してみた、薄層(多層)的・CT的なテクニックで3Dな世界を通常プリンタで表現するライトフィールド印刷を、実際に試してみました。「ライトフィールド」という言葉は一般的ではありませんが、ここでは「観る方向によってどんな色・明るさが見えるか」という程度の意味だと考えておいて下さい。つまり、「観る方向に応じて、見える景色が変わるさまを撮影したり再現したりする」という程度の意味です。
まずは、上右図のような多視点ライトフィールド撮影をしてみます。この例では、作業の簡単のために(つまりは手を抜くために)、3×3=9位置での撮影を行います。そして、これを試しにCT的に2層に分解処理すると、右図のようになります。それを(少しの距離をおいて)2枚重ねにした上で、方向を変えつつ眺めると下に貼り付けた動画のようになります。プリント物の重ね方が大雑把だったり、ライトフィールド撮影が3x3位置の大雑把なものだったりすることを考えれば、その割には立体感が感じられる面白い効果があるように思えます。
実はこの印刷は、2010年くらい前の研究報告をベースにして、今年ローンチされたサービスを参考に遊んでみたものです。スマホが多視点(ライトフィールド)撮影機能を備え、コンビニプリントがこんな立体プリント機能を備え、あるいは、スマホ画面が立体表示機能を備える…のももう1,2年の間かもしれません。