2009-10-29[n年前へ]
■何かを求めるなら、継続するしかありません。
(数々のアニメを作成してきたアニメーターである)西澤晋「リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座 (漫画の教科書シリーズ) 」のあとがきから。
何かを求めるなら、継続するしかありません。到達するべき目標を決めたら、そこにたどり着くためのビジョンをもち、それを毎日地道に実行していくことです。
本当に求めるものがある人なら、そういう生き方をしてほしいと思います。
ところで、この本、特にChapter.02の「写実的に描くための画面構成」はとても新鮮で素晴らしい。人が画面(画)を見て無意識に感じることを明晰に解説し、具体的な例を通じて「悪い例」を「良くしていくための対策」を説明してくれる。その素晴らしさについては、いつか書きまとめてみたいと思う。書かれている内容を「消化」し、自分の使い方として「昇華」するには、時間がかかりそうだが、いつか自分なりのやり方で、まとめたいと思う。
2010-01-30[n年前へ]
■よく知っている物事からスタートすれば…
リチャード ウィリアムズ「アニメーターズ・サバイバルキット 」の最後の頁から。
よく知っている物事からスタートすれば、知らなかった物事が明らかになってくるものだ。アニメーションを作る、アニメーター向けの本を読んでいると、私たちが認識する「世界」とはどういうものであるか、ということを少しだけわかるような気がする。言いかえれば、私たちにとっての世界というものが、一体どんな姿をしているのかを改めて認識することができるように感じる。
レンブラント、1606-1669年
本書は「教科書」というのはこういうものだ、「教科書」を作るというのはこういうことだ、ということを教えてくれる。
アカデミー賞をトリプル受賞した映画『ロジャー・ラビット(Who Framed Roger Rabbit)』のアニメーション監督が自ら解説する、実用的なアニメーション制作マニュアルの決定版。本書は、アメリカおよびヨーロッパ各国で、ウォルト・ディズニー社、PIXAR社、DreamWorks社、Blue Sky社、Warner Bros社のアニメーターたちが参加した「アニメーション・マスタークラス」に基づく内容だ。ウィリアムズは、初心者からエキスパートまで、あるいは古典的な手描きアニメーターからCGアニメの名手まで、すべてのアニメーターが必要とするアニメーションの基本原則を提供してくれる。
2010-02-13[n年前へ]
■下手な俳優は台詞を言うのと同時に指を指す。
アニメーターであり、『ロジャー・ラビット(Who Framed Roger Rabbit)』のアニメーション監督であるリチャード ウィリアムズによる「アニメーターズ・サバイバルキット 」から。
下手な俳優は、セリフを言うのと同時に指を指す。この言葉が意味しているのは、(動きが非常に遅い場合を除いて)観客は「同時に起こるいくつものこと」を見てくれない。だから、「わかりやすく」伝えるためには、「まず指を指してから、(たとえば)『あいつは向こうに行ったよ!』と言う」とか、その逆に「『あいつは向こうへ行った!』と言ってから、指差す」といったようにした方が良い、ということ。
このような「伝達」をするための基本的なテクニックは、「人というもの自体を知る」ということにも繋がり、とてもためになる。
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