2009-12-25[n年前へ]
■NEWS今昔物語「空を見上げる手作りアンテナ」編 (初出2005年04月21日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
何かを手作りするということは、「贅沢さ」「満足感」を与えてくれるような気がします。海で釣りをし、釣りを終えてから、魚をさばき、空を見上げてみたら・・・何だかとても満足できるような気がします。
(記事を書いた時の)ひとこと
10歳の頃まで、長野県の野辺山にある太陽電波観測所の中で暮らしていた。高原に林立する「まるで向日葵のように、いつも空の彼方にある太陽の方向へと、顔を向け続ける巨大パラボラアンテナ(電波望遠鏡)」をふと思い出し、空を見上げるアンテナのニュースを選んでみた。
中華鍋や傘で「USB無線アダプタ」手作り改造大作戦
フライパンや網杓子を材料にパラボラアンテナを手作りし、USBの無線アダプタをパワーアップさせている人たちがいる。もちろん、料理道具だけでなく、傘など「ありとあらゆるもの」を使って無線アンテナをパワーアップさせている。やり方は、料理番組風に言うなら、とっても簡単、鍋や傘を放物面に見立て、その焦点にUSB無線アダプタのアンテナを配置するだけだ。それだけでなく、この人たちはアルミホイルで手作り八木アンテナを作っていたりもする。
何とも面白そうな「手作り」改造大作戦だが、なんと4月15日には、トータル40ドルで手作りしたIEEE802.11gの無線アダプタで10km離れた場所から発信されている電波の受信を確認したそうだ。あなたも、試しに100円ショップへ走り、「自分だけのパラボラアンテナ」を作ってみるのはどうだろうか?ペーパークラフトの「宇宙へ顔を向けるパラボラアンテナ」
「無線アンテナ手作り改造大作戦」は確かに面白そうだ。けれど、作って動かすのがとても難しそう…と躊躇してしまう人も多いことだろう。そんな人は、国立天文台が提供しているパラボラアンテナ(電波望遠鏡)や光学望遠鏡や人工衛星のペーパークラフトを作ってみるのはどうだろう? こちらの電波望遠鏡や光学望遠鏡だって、ちゃんと「動く」スグレモノだ。
あるいは、もし、パラボラアンテナよりパラボラアンテナが向けられている先にある「星や空」の方が好きな人なら…、紙を使って星座早見表やプラネタリウムや「火星」や「金星」を作ってみるのも面白いかもしれない。夢あるものを作る、色んな人たちがいる。
2013-01-01[n年前へ]
■「元旦の朝を連れて歩く」ことができる傘
横浜 みなとみらいに行くと、初日の出を待ち、人がたくさん立っています。ゴドーならぬ赤く染まる夕日のような朝日を待って、人それぞれ立ち続けています。水平線の向こうから太陽が上がるまでの間、ずっと何かを願っているかのように、人たちがたくさん立っています。
下の写真は、そんな2013年の1月1日、朝日が出る瞬間の横浜みなとみらいで撮影したパノラマ写真です(インタラクティブ版はこちら)。
元旦の朝、水平線から昇って来る太陽で染め上げられた空模様、そんな空模様の傘があったなら、太陽が見えない雨の日も、正月も過ぎて時間が経った時にでも、「元旦に願ったこと・一年の初めの気持ちを忘れず、いつでも連れて歩く」こともできるような気がします。
ある場所・ある瞬間に撮ったパノラマ写真を、傘の内側にプリントしたら、ちょっと面白いかも、と思います。広げるだけで、特定の時空間にワープできるミラクルな傘になるかもしれません。