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2009-06-01[n年前へ]

表に出すもの、内に秘めるものの割合 

 北村薫の「夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 」から。

 水鳥の脚使いではありませんが、内に何かを秘めない人はいません。何をどれぐらい表にし裏にするかは人によって違います。どんなにしてもいえないことというのは誰にでもあるのです。・・・ある意味では、その割合こそが、動かしようのないその人らしさを作るのでしょう。
「6月の花嫁」

2010-01-23[n年前へ]

へぇ、…夢を見ました。 

 モチーフのひとつとして、「悪意」というものを、後味を決して悪くすることなく描いた北村薫の「夜の蝉 から、落語の「つるつる」を題材にしつつ、「悪意」について語る部分。

 それからゆっくり無量の思いをこめて≪夢を見ました≫というのである。
 まぁ、それは僕の落語の弱点かもしれません。綺麗事にしたがる、というね。
 しかし、あぁいう結末になる噺です。だから、僕はその途中に≪悪意≫らしきものを置きたくないんです。



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