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2005-02-19[n年前へ]

『○×的センス』と『ことばを「発信」する意義について』 

ちゃろん日記(仮) めにう (ご本人の気持ちはさておき)本にしたいですよね。 そうそう、「理系センス」の話題でななゑさんにファンとしてメールを書いたことがあります。恥ずかしくも、ファン・メールというものを書いたのは、その一通のみ、です。

 そういえば、それは「わしが見てるコレって本物? ☆その人ビヂョン☆」の日記の頃でした。

 『ことばを「発信」する意義について』という言葉で始まる一節が書かれていた、「ファン・メールに対するななゑさんからの返事メール」は私の宝物の一つです。ファンですから、引用したくなるくらい感銘を受ける言葉が詰まっていました(もちろん、宝物ですから引用したりはしませんが)。

  わしが見てるコレって本物?  わしが聞いたコレって本当?わしらはいつもそういったギモンを胸に抱き、できれば見る、何回も見る、そして聞く、何回も聞く、そして自分にいま一度問うてみる、そんな姿勢とミミ掃除が肝要だと思うのである。

ちゃろん日記(仮)2000/1/20
「わしが見てるコレって本物?」

2008-08-21[n年前へ]

「姉を慕い続けた少年ジャック」 

 2008年7月19日(土)の朝日新聞、「うたの旅人」はとても興味を惹かれた。ペギー葉山の「爪」を題材に、演出家・作家の久世光彦のことを書いた記事だ。

 「もう、向田さんのことを言ったり、書いたりするのをやめよう」とつぶやくのを聞いた。06年、急逝した年だった。
 「久世はやはり深爪で、裸足が好きでした。おしゃれで気の利いたお姉さんのような向田さんの影響をいっぱい受けてます。きっと心配りの仕方や好みまでまねていたのだと思います」
 一時期、向田邦子や久世光彦が書いた本、向田邦子や久世光彦に関する本を見つけるたびに読んだ。
 向田さんの、一目会った人を虜にしてしまう人たらしぶりは伝説に近い。…久世さんもまた、接した相手の心をつかむ人だった。かけられた言葉をずっと宝物のように覚えている編集者や書評家も少ないくない。
 「演出家として身に付いた癖なのよね。演出家は、出演者の一人ひとりを、違う言葉で口説き落とす仕事だから」
 「私は、少なくともあの一夜だけは、あの人を愛していたのだと思う」
 「久世ちゃんは、度を超すくらい好きだったんだと思うよ」
 「だからこそいつまでたっても思いきれない人なのかもしれない」



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