2009-10-21[n年前へ]
■ボケ風味画像を画像処理で作り出すFinePix F70EXR
"> 一眼レフカメラのようなボケのある写真が撮影できる! 富士フイルム「FinePix F70EXR」
ボケが大きくなりやすい一眼レフカメラと比べ、撮像素子の小さなコンパクトデジカメやカメラ付きケータイは大きなボケを得にくい。ボケの大きな写真を撮影するのは、コンパクトデジカメユーザーの憧れだろう。
その課題を画像処理で解決しようという新機能が、富士フイルムの「FinePix F70EXR」(以下、F70EXR)が搭載した「ぼかしコントロール」だ。シーンモード内に新たに加えられた。シャッターを切ると自動的に2枚の写真を連写し、その画像を基にしてメーンの被写体と背景の距離を計算。画像処理によって背景のボケだけを強調する仕組みだ。
2014-07-18[n年前へ]
■肌色絵の具と赤ボールペンで、「赤い血が流れる静脈が青く見える理由を実感してみよう!
「赤い血」が流れてるはずの静脈が「青く」見える理由(納得したい人向け)を実感するために、肌色(かつて「肌色」と呼ばれていた色)絵の具と赤ボールペンで実験をしてみました。
「皮膚下部に静脈がある箇所の色」と「周囲の皮膚部分の色」を比べると、「皮膚下部に静脈がある箇所の色」は(周囲に比べると)青色光の強さは他の部分と同じくらい強く返ってくるのに、赤色の光は周囲よりも少ない量しか返ってこない…というわけで、「(近傍周囲と比較すると)皮膚の上から見た静脈が青色がかる」ということになります。**
「赤い血」が流れてるはずの静脈が「青く」見える理由(納得したい人向け)
水に溶かした肌色絵の具を試験管に注ぎ入れ、その中に赤ボールペンの芯を入れてみます。赤ボールペンの芯は「脱酸素化ヘモグロビン*により暗赤色に見える静脈」を模しています。肌色の腕ならぬ肌色の(おそらく材料的にはミー散乱・レイリー散乱で模せる程度の)光拡散体に、暗赤色の静脈ならぬボールペンの芯を入れてみます。
すると、肌色光拡散体の中に入れた赤ボールペン芯は、試験管表面近くにあると赤く見え、表面から離れて・内部にいくほど薄蒼色に見えてきます。静脈の深さ次第で(近傍周囲の反射スペクトルと比較して)蒼色光が多くなり・蒼色に見えたりすることや、血マメができた箇所が深くなると(皮膚表面からの距離が長くなると)青い血マメに見えてくるんだろうなぁ…と実感できたりします。
…というわけで、100円ショップで買った赤ボールペンと肌色絵の具、トータル200円ナリの体感実験をしてみました。
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*「酸化ヘモグロビン」だと「Feイオンがすべて酸化したメトヘモグロビン」になってしまうので、「酸素と結合しているヘモグロビン」は酸素化ヘモグロビン、酸素と結合してないヘモグロビンは脱酸素化ヘモグロビンが適切だろうと松延先生に教えてもらいました。
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**50年前に「テレビジョン」に掲載された解説論文「肌色(富士写真フィルム研究所 鉅鹿明宏)に、おおよそ解説されています。