2008-09-19[n年前へ]
■[読者年齢 vs. 購買額]と「着回し」
「雑誌DE流行マップ」を始めたわけですが、この雑誌DE流行マップを作った動機は、「見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい」という気持ちが一番大きいように思います。
たとえば、[読者年齢 vs. 購買額]散布図を使うとこんなことが見えてきます。まず、トップページで[読者年齢 vs. 購買額]散布図を眺めてみたのが右上の図です。大雑把には読者年齢が上昇するにしたがって、購買額が増える・・・という傾向になります。そこにはもちろん、大きなバラツキがあります。
そこで、バックナンバー検索ページから「着回し」を検索した結果が着回し(右図)になります(検索回数が多いキーワードは自動的にタグとして登録されます)。その「着回し」を含む雑誌の[読者年齢 vs. 購買額]を散布図にしたものが次の右の図になります。
「着回し」という言葉を含む雑誌が、右下の方に分布していることが一目でわかると思います。この図を一言で言い表せば、「着回し」を気にする読者はファッション購買額が全体平均より低い・・・という風になるように思えます。逆に家は、ファッション購買額が全体平均より高い読者層の雑誌には、「着回し」の記事など載っていないのです。
たとえば、これが「見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい」ということの示す題材の一つだと思います。
「」という3文字のキーワードから、ライフスタイルの違いが見えてきます。そういった見えにくいけれど実は当たり前のように存在していることを見えるようにしたい・・・そしてそれをどう思うかということを考えてみたい、というのが何よりも「雑誌DE流行マップ」を作った動機です。
2011-03-24[n年前へ]
■サッポロ生ビールを原点にした「ビールの味わい散布図」
「複雑怪奇なものごとを、わかりやすく整理(しようと)したもの」が大好きです。たとえば下の写真はビール・レストランの「銀座ライオン」前で見かけた「ビールの味わい散布図」です。サッポロ生ビールを原点にとり、「リッチ←→クリア」「マイルド←→シャープ」という2つの軸で作った世界の上にエビスの各種ビールなどを描いたものです。「リッチ←→クリア」「マイルド←→シャープ」という2つの軸を日本語で言うのなら、それは「複雑←→単純」という軸なのでしょうか?
こういうものが大好きなので、店の前のポスターに向けてカメラを向けて「はい、チーズ!」と声かけシャッターを切りました。
未来のビヤホールに備えられた電子メニューには、こんな風にビールといった飲料や食べ物を「味わい散布図で眺めるモード」も備えられているだろう、と思います。…そんな未来のビアパブの注文風景を、イギリス・ロンドンのピカデリーサーカス角で営業していたというレストラン会館「ジョー・ライオンズ商会」の名を受け継ぐという銀座ライオンの前で思い浮かべました。
『ライオン』 の店名は1911(明治44)年、築地精養軒(上野精養軒の前身)が銀座4丁目の角に『カフェー・ライオン』を開店したときから続いているものです。そもそもこの『カフェー・ライオン』は、イギリス・ロンドンのピカデリーサーカスの角で営業していたレストラン会館「ジョー・ライオンズ商会」の名にあやかったものです。
銀座ライオン110年の歩み
こういった「味わい散布図」はビール以外でもよく見かけます。…未来の「メニュー」にはどんな風に、どんな「軸」で描かれた世界の上に、飲み物や食べ物がマッピングされているのでしょうか。どんな軸に描かれているのでしょうか。
2015-09-27[n年前へ]
■実写 進撃の巨人 後編のYahoo!映画ユーザ・レビュー点数を「投稿時間・点数」で散布図にしてみた
実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」のYahoo!映画ユーザ・レビューの点数が低い。ふと、ユーザー投稿時間がレビュー点数に影響を与える可能性があるだろうか?と考えて、640人分のレビューを「投稿時間・点数」で散布図にしてみました。点数は20,40,60,100点という20点おきだったので、散布点が見やすいように点数に若干のランダムノイズを加えてみました。
結果は、単純に夜3時から朝6時くらいまでは(点数に関わらず)投稿数が少ない…という普通の結果になりました。 深夜の投稿は(気分がハイになって)点数が高くなるとか(その逆に)低くなる…といった傾向はみられませんでした。
ちなみに、Yahoo!映画ユーザ・レビュー655人分を、日時順に並ぶ時系列で点数変化を眺めてみたのが下図になります。眺めていると、各レビュアーの行動パターンが感じられて面白いかもしれません。