2004-06-12[n年前へ]
■見える範囲のFinite justice
「正義とjusticeの間には、大きな溝が横たわっている。
正義の女神ジャスティスは、目隠しをしている。
予断を禁じ、公平な採決を下すためだが、けれどもその目隠しは、同時に、彼女自身の隠れみのにもなる。
彼女は、人を平気で天秤に乗せ、平気で剣を振り下ろすことができる。彼女は自分の剣が、どんな人の命を奪うことになるのか見ないままでいられる。剣を振り下ろす以外の選択肢がないのかどうか、自分が剣を振るう資格を本当に持っているのかどうか、考えないままでいられる。
しかし、わが国の<正義>の女神は、目隠しをしない。日本の最高裁判所にある「正義」の像は目隠しをしていない。
彼女は、誰を天秤に乗せ、誰に対して剣を振るわなければならないのか、その目をしっかり開いて、一部始終を見届けなければならない - そうする自分自身の顔を、世間に対してさらしものにしながら」 from 白倉伸一郎 「ヒーローと正義」
2010-07-28[n年前へ]
■「見届ける」ということ
from 「見える範囲のFinite justice」から。
正義の女神ジャスティスは、目隠しをしている。予断を禁じ、公平な採決を下すためだが、けれどもその目隠しは、同時に、彼女自身の隠れみのにもなる。彼女は、人を平気で天秤に乗せ、平気で剣を振り下ろすことができる。彼女は自分の剣が、どんな人の命を奪うことになるのか見ないままでいられる。
しかし、わが国の<正義>の女神は、目隠しをしない。日本の最高裁判所にある「正義」の像は目隠しをしていない。
彼女は、誰を天秤に乗せ、誰に対して剣を振るわなければならないのか、その目をしっかり開いて、一部始終を見届けなければならない
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