2008-03-19[n年前へ]
■「10万円バブル入浴剤」と「ムトーハップ」
武藤鉦製薬「610ハップ」と10万円札をお湯に浮かべる「バブリーバブルバス」を、それぞれお湯に溶いたり浮かべてみた。ムトーハップはお湯に溶き、バブリーバブルバスの10万円札は、一枚だけお湯に浮かべてみた。
硫黄と石灰が混じった「610ハップ」は赤褐色の液体だ。その、赤黄色の液体をほんの少しお湯に混ぜると、温泉そのままの「卵が腐ったような匂い」とともに、お湯が白く濁っていく(そんな過程を、下に動画で貼り付けてみた)。
その実際の(人に対する)効果はよくわからないけれど、金属や浴槽が黒くなっていく効果はいやでも実感させられる(何しろ、ムトーハップを使った後の清掃はとても大変だ)。けれど、そんなムトーハップの白い湯に浸かっていると、心がどこか僻地の温泉の中にあるような気がしてくる。
その一方で、「10万円バブル入浴剤」の方は、木の皮を剥いだような感じの触り心地・見た心地の「10万円」だ。たとえて言うなら、「(なぜか檜の匂いがする)白樺の皮を剥いで茶色の水彩絵の具で一万円札を描いた」ような入浴剤だ。この「例え」に賛同する人は皆無だと思うけれど、そんな実に”微妙”な感じだ。その入浴剤をかき混ぜていると、洗剤のような泡がたくさん出てくる。それは、まさに「バブル」な感じだ。そんなバブルなさまも、やはり、ケータイを使って動画で撮影してみた。
「みんなの悩み事をさっぱり忘れさせてくれる空色のせんたく機を発明したタンネさん。だけど、タンネさんは、せんたく機の製造に追い詰められて、空色のせんたく機の中で悲しいロボットになってしまった」
「すなの中に消えたタンネさん」
心が汚れていると感じるとき、心が疲れていると感じるとき、その汚れや疲れは表面張力に満ちたバブリーな洗剤で落とすことができるのだろうか。それとも、そんなものは、昔ながらの入浴剤に浸かった方が落としやすいものだろうか。人それぞれ、"It's depends."で、たった一つの答えは、きっとどこにもないのだろう。
「ロボットになったらラクなこともあるのかな」
もしも、もしも一つ確かなことがあるとしたら、色んなものが世の中にはある、ということかもしれない。
2008-11-20[n年前へ]
■DSサイズの水彩画セット
文房具屋で「DSサイズの水彩画セット」を見つけ、思わず買ってしまった。実際には、任天堂のDSよりもっと小さくて、ずっと昔に流行った「ゲームウォッチ」とほぼ同じサイズの、筆記用具入れの中に、さらにケースごと入ってしまうほどに小さな「水彩画セット」だ。
初めてカメラを手にした時には、誰もが景色をとても新鮮に眺めるようになる。目の前にある小さなもの一つ一つに興味を感じてしまうように思う。
それと同じように、・・・もしかしたら、それ以上に「お絵かきセット」を手にすると、目の前の景色をとても新鮮に眺めるようになる気がする。目の前を通り過ぎていく人、振り返った時に見える街、前にある道・・・そんな色んなものがとても不思議に見えてくる。どういう風に世界が見えているのか、どういう風に筆を動かせば、一体全体、その世界を手元に再現することができるのだろうか、と不思議な気持ちにおそわれる。
と、頭で考えるだけでは答えが出てこないので、とりあえずいつも持ち歩いて、目の前のものを描いてみることにする。