2008-07-27[n年前へ]
■懐かしい景色と懐かしい音
港で運動した帰りに銭湯に行った。
大正浪漫を感じさせるようなレトロな建物だけれど、明治12年創業と聞けば、そんな佇まいも至極当然に見えてくる。
引き戸の入口をから中に入れば、そこは何十年も違う時代に見える。体重計には数字の横に「貫」という文字も刻まれていて、あぁ、1貫は4kgで、百貫デブは400kgのことだったんだということに気づかされる。
さらに浴室の中に進むと、その中はまるで古い教会のようだ。狭いけれど三角屋根の高い天井に、音が響く。声を出せば、パイプオルガンが教会に響くように声が残り、丸い浴槽の中に漬かっていると、外から聞こえる排気音が、ダイハツ・ミゼットの音にしか聞こえなくなってくる。
ここに入ってくる新しいものは、ガラスビンから缶に変わったコーヒー牛乳と、ほんの少しづつ、微かに入れ替わっていく「人」自身だけかもしれない。
コダクロームで撮影したような、不思議に濁った色合いの日暮れを見た後に、港に流れる川沿いを歩き、道沿いに座る。すると、人々のざわめきと花火の爆音が響いている。音が、街の「通り」の四方八方から違う周波数とタイミングで響きわたり、空気を震わせ続けてる。
懐かしい景色と懐かしい音が、目の前に心地良く広がっている。
2008-11-26[n年前へ]
■温泉の匂いを味わえるムトウハップ(六一○ハップ)が消える。
「温泉の匂いを味わえる温泉の素、武藤鉦製薬のムトウハップ(六一○ハップ)が消える」というニュースが流れていた。
赤褐色の液体を浴槽の中に入れると、次第に白濁していくようすは見ていてとても不思議に綺麗で、しばらくして広がってくる硫黄の匂いは、まさにどこかの温泉に旅行しているような気分にさせられた。
「匂い」というものは、首をかしげたくなるくらい、記憶やイメージと直結している。ムトーハップが作る匂いと白濁した湯は完璧に「温泉のイメージ」を再現してくれた。温泉の匂いを味わえる六一○ハップが消えた。
2010-10-20[n年前へ]
■肥満は意外とエコロジー!?
ユニットバスに、右に貼付けたようなシールが貼ってあります。それは、「体重の程度次第で、入れるお湯の量を変えましょうね」というものです。人は体重に比例した体積を持つのだから、浴槽に入れるお湯の量は「浴槽の容積ーあなたの(体重に比例する)体積」で良いですよね?というシールです。
浴槽とシールを眺めてみると、意外なほど、体重次第で入れるお湯の量が違うことがわかります。体重40kgの人に比べると、体重100kgの人などは、まるでほとんどお湯を入れなくても良いように思えてしまうほどの量に(お湯を入れる量を示す)マーキングがされています。
このサイズの浴槽であれば、体積はおよそ150リットルくらいでしょうか。そして、体重が100kgの人であれば体積は約100リットル程度ですから、必要なお湯の量=「浴槽の容積ーあなたの(体重に比例する)体積」は、50リットル程度になります。・・・確かに、必要なお湯の量が激減しています。これが、体重50kgの人ならば、100リットルものお湯が必要なわけですから、体重100kgの肥満体型の人と体重50kg の人をくらべてみれば、肥満気味な人は、なんとバスタイムに必要なお湯の量は半分ポッキリで済むのです。
「肥満」は意外にエコロジーなのかもしれません。お風呂に入る時のお湯の量も少なくて済みますし、寒い冬にも体の冷えを抑えることができて(体重あたりの皮膚面積が小さい=熱を奪われにくい)、暖房費を抑えることもできそうです。「体重あたり」の「体重」が必要なのか!?といったツッコミはさておき、暑い夏が通り過ぎて、冬が近づく今日この頃、少し(だけ)肥満気味になってみても良いのかもしれません・・・?
2012-10-26[n年前へ]
■「体重(kg)÷浴槽面積(m^2)÷10=湯面高差(cm)」というエコでお得な節約公式
『「体重(kg)÷浴槽面積(m^2)÷10=湯面高差(cm)」というエコでお得な節約公式』を書きました。
「体重(kg)÷浴槽面積(m^2)÷10=湯面高差(cm)」というエコでお得な節約公式を覚えれば、お財布の中身は膨らんでいき、さらに(体重を意識することで)膨らみがちのお腹の肉は引き締まり痩せていくかも…しれません。