2004-07-30[n年前へ]
■技術分野別特許マップ
技術の流れを知るには結構便利な「技術分野別特許マップ」色んな技術地図で技術動向を知るのも面白い。
例えば、「X軸に出願件数、Y軸に出願人数をとり、各年の総出願人数と総出願件数の示す点の推移を追うことにより、各技術が発展期にあるのか、成熟期、退潮期、復活期にあるのかを分析でき、かつ今後の動きを予測できる」という件数推移マップなんて面白いと思う。
色んな技術分野・出来事で「件数推移マップ」を作ると、色んな「成熟期、退潮期、復活期」がわかって面白いかも。芸能人(もちろん一般人のアナタでも可)の恋愛ゴシップとかでこんな「成熟期、退潮期、復活期」を眺めてみると面白いかも。
2006-01-19[n年前へ]
■公開特許からの他社動向解析
昨日、ベンチャーフェア JAPAN 2006 のパティー・ラボのブースで「発明者相関分析システム」というものを眺めました。「特許公開データベースから共同発明者間の相関により他社の発明技術動向を知る」というものです。この技術は、2003年01月16日分の本ページの記事「他社プロジェクト追跡システム」および「できるかな?」の2003年2月2日分の「モーニング娘。でクラスタ分析」で書かれている内容そのものです。ちなみに、「他社プロジェクト追跡システム」で示されているデータは「E社の電子写真関連の特許千件強の発明者データを元にE社の画像関連技術に携わる社員の業務関連度」を示した図例です。そういった解析を行った上で、時系列クラスタ分析をしたのが「モーニング娘。でクラスタ分析」であるわけです。公開特許データベースへのアクセス・データ取得に時間がかかったりしますが、結構面白い結果を得ることができるので、お勧めの方法です。他社の技術動向を解析しようとする場合、同様のことをしたことがある人は多いかもしれません。(X軸に出願件数、Y軸に出願人数をとって描く特許マップもなかなかに面白い結果が出ます)
ちなみに、同様なことをR社に対して行って、「職場の男女関係」を明らかにしようとしたこともあります(上の樹形図はその解析過程で得られた図の一例です)。「どの男性」と「どの女性」が近い関係にあるのか?なんてことを調べたわけです。あるいは、「特定の男性の周りにどんな女性がいるのか?」なんてことを調べてみたこともあります。それも、なかなかに面白い(本人達にとってはヒヤヒヤものの?)結果が出ました。
ところで、昨日見た「発明者相関分析システム」の開発元は特許出願を行っているようですが(特願2005-277349)、この技術の新規性や特許性が認められるかどうかについては少しばかり疑問の余地があったりします。何年か前の一件以来、「特許庁への情報提供(匿名チクリによる特許成立の防止)を積極的に行おうか?」なんて考えるようになってしまいました。つまらない話ですけれど…。