2008-03-24[n年前へ]
■「壊された自販機」と「相反するもの」
喉が渇きジュースが欲しくなった。けれど、なぜか硬貨を入れるところにガムテープが貼られていて、百円玉を入れることができない。その辺りで、何かがおかしいことに気づくべきなのだろうけれど、何も考えずに(百円玉がダなら)千円札を入れようとすると、紙幣を挿入する部分が完全に破壊されていることにようやく気がついた。
紙幣を挿入する部分にバールか何かをこじ入れて、その紙幣挿入部のすぐ下にある(自動販売機の)鍵が破壊されている。密室殺人事件の密室も、部屋の中からなら自由時自在に開けることができるのと同様に、ドアの鍵などは(ドア鍵の内部からなら)簡単に開けることができる。この自動販売機は、自販機を開けられないようにする鍵の直上部に、紙幣挿入のための穴=強度が極めて弱い部分があって、そこから道具を突っ込んで(直下にある鍵を操作すれば)比較的簡単に鍵が開けられて=壊されてしまうように見える。…というわけで、自販機の中のお金目当ての自販機荒らしにあったに違いない。
壊されにくい自販機を作るにはどうしたら良いのだろうか。まず、鍵部の近くに強度の弱いような部分を作るのは避けた方が良いだろう。かといって、鍵の近くは強固だけれど、その鍵から長いシャフトなどが伸びて、結果としてドアが閉まっている…というのでもマズそうだ。その途中部分に強度が弱い部分があれば、そこを壊されてしまいそうだ。
自販機の使用者が小銭や紙幣を挿入しやすい場所・お釣りを取りやすい場所から、鍵を話せばメンテナンスをする人の作業量が増えてしまうし、それは結果としてコストに上乗せされそうだ…。一体、どんな構造が最良解なんだろうか。
2009-08-18[n年前へ]
■ワイヤーロック錠をバラす
「鍵を使わずには絶対に開けられない鍵」というのは滅多にない。原理上は開かないはずのカギであっても、おおくの場合、製造上の問題や・運用上の問題が原因で、簡単に開く鍵になってしまうことも多い。たとえば、右上の写真に示したワイヤーロックなどは、その一例である。
たとえば、下の動画はケンジントンのワイヤーロックをばらしてみた例である。このワイヤーロックは右の写真のような形状をしているのだが、一番外側の多いが薄い金属であり、その金属をただラジオペンチやニッパーなどで「めくる」だけで、シリンダー錠の中身をすべて取り出すことができる。つまり、シリンダーを固定しているピンもバネもすべてがバラバラになってしまうのである。ひとことで言えば、簡単に開いてしまうのである。
このワイヤーロックの仕組みは、シリンダーの中に5セットのバネと2本のピンが入っている。そして、その5セットのうち2本ピンのうちの片方の長さが、セットごとに違うのである。だから、そのピンの長さに応じた押し込みをすることで、シリンダーの中の回転部を回すことができるようになる、というわけだ。
もっとも、パズル好きな人で、手先が器用な人なら、精密ドライバーや堅い適当な形状の板などがあれば、わざわざネジをばらさなくても解錠することができる。暇な時間があれば、高いパズルを買わずとも、100円ショップで鍵を買い「その鍵を開ける」というパズルを楽しむのも面白いかもしれない。