2010-01-18[n年前へ]
■少し損な話も高座にかけて、腕を磨いたらどうなんだと
ミステリー部分以外を楽しんだような感のある、落語ミステリーの愛川晶「道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 [ミステリー・リーグ] 」から。
「せっかく芽が出てきたんだから、たまには少し損な話も高座にかけて、腕を磨いたらどうなんだと、そこんところさ」
「得な」とは口演が楽なわりによくケる噺。「損な」はその逆で、骨が折れるが、お客にはあまりウケない噺のことを指す。誰でも得な噺が好きに決まっているが、そればかり遣っていると、噺家としての技量が向上しない。そのあたりが難しいところだ。
2012-01-28[n年前へ]
■「バブル」と「スキル」
今日と同じ「1月28日」に書いた「n年前へ」から。ちなみに、「〜年前へ」の”前”は、過去でもありますが、それと同時に未来でもあると思いつつ決めた、そんな「ネーミング」です。
歴史上、バブルは何回もありました。イギリスで起こった南海泡沫事件、米国における192o年代の株式ブームなど、回顧すると「なぜ?」と思われるような異様な事件が繰り返し発生しているのです。南海泡沫事件にはあの偉大な物理学者ニュートンさえ、南海会社に手をだして、多大の損失を蒙ったということですから…。
「バブル」の語源となった「南海泡沫(サウスシー・バブル)事件」でアイザック・ニュートンは2万ポンド(現在の1億円相当)を失っています。「私は物体の運動は測定できるが、人間の愚行を測定することはできない」という名文句を後世に残しました。
周りの風潮に惑わされることなく、みんなは自分のやりたいことをしっかり見つけなさい。…ただし言っておくけどもね、そこにはしっかりとした技術を身につけていなければ生き残れないという掟、厳しい掟があることもどうぞ忘れないでください。…自分の技術は自分で一生懸命磨いていく。…そして、もうひとつ。狭い視野で物事をとらえないということ。
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