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2011-02-20[n年前へ]

次のバス停は「高周波前」!? 

 「理系の散歩道」…それは、理系人間が街を歩く時に眺める景色です。たとえば、それは都会の川沿いに描かれた「ケーニヒスベルクの橋渡り問題」です。理系という名のメガネをかけた「理系人間」は、川沿いの道を歩く時にも十八世紀頃のバルト海沿いにある街で話題になったというトポロジカルな数学の問題を見い出したりするのです。

 今日はこんな「理系の散歩道」を見つけました。バスに乗り、知らない街の景色をもの珍しく眺めていると、「次のバス停は○×△前〜○×△前〜」と、信じられない言葉を聞いたのです。そして、その言葉に驚き思わずバスを飛び降りると、そこにはこんな景色がありました。

 バスを降りると、そのバス停看板には「高周波前」と描かれていました。「高周波」ってどのくらいの周波数なんだ!?とか、高周波には「前」とか「後ろ」とかあるのか!?とか、そもそも、「なんで高周波前やねん!?」という「くだらないツッコミ」をひとり呟きつながら、バス停「高周波前」を記念写真に撮りました。それがこの写真です。一体、なぜ「高周波前」なんでしょう。何か変なデンパでも受信しているのでしょうか…?

 理系の散歩道…それは、あなたの目の前にある景色です。あなたが見つけた、そんな風景(写真)「理系の散歩道」をお裾分けして頂けたら、心からうれしく思います。

次のバス停は「高周波前」!?






2011-03-13[n年前へ]

続『次のバス停は「高周波前」!?』 - 変な名前の由来編 - 

 先日、次のバス停は「高周波前」!? というアナウンスを聞き、思わずバスを降りてしまいました。理系心をくすぐられ、青い空の真下でカメラのシャッターを押し、「高周波前」バス停に向かって「ハイ、ち〜ず」とシャッターボタンを押してみたのです。

 今日は、そのバス停の由来を知りたくて、もう一度その場所に足を伸ばしてみました。交通機関はすべて止まっているので、自転車のペダルをシャコシャコ・シャコシャコとひたすら漕いで、バス停の辺りを走り回ってみました。この「高周波前」バス停の辺りを路地に入れば、そこはさまざまな工場があって、「町工場」の勢いを感じさせてくれます。

 …すると、バス停の近くに、その名もズバリ「日本高周波数株式会社」という名前の会社があったのです。調べてみると、それは70年以上前の昭和7年に設立されたという古い会社でした。現在調査中の段階ですが、この会社の近くにあったバス停だから、あのバス停は「高周波前」と名付けられたのだろう、と思います。

 「高周波前」は、地元の「お年寄り」いわく、

「高周波」は、第二次大戦中にはレーダーを作っていたために、「高周波前」辺りはただの農村だったのに空襲があったそうな」
「20年くらい前には、その当時の不発弾が見つかり、その処理のために横浜線が止まったこともある」
という場所です。

 調べてみると、「相互低周波株式会社」という名前からスタートした会社もあります。こんな会社の目の前にバス停があれば、それは「低周波前」という名前だったかもしれません。

 理系心をくすぐる「理系の散歩道」は、私たちの目の前にたくさん広がっています。さてさて、次はどんな場所に足を向けてみましょうか。

2011-04-26[n年前へ]

バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 

 「高周波前」という理系心をくすぐる、けれど奇妙奇天烈な名前のバス停を目にしてから、変な名を持つ色々なバス停を眺めたくなりました。そんなわけで、先日眺めに行ったバス停は「国道駅前」という名を持つバス停です。もう少し正確に書けば、「市営バス停・国道駅前」という名前で、一体「市」なのか「国」なのか、バスなの(普通の)車両なのか列車なのか、道なのか駅なのか…その辺りを実に煙に巻く不思議な名前を持つバス停なのです。

 「国道」は車(やバイク)が走るわけですから、車の一種に分類されるバスが止まる「バス停」が国道沿いにある、というところまではわかります。…けれど、「駅」という名前は列車が止まる場所に付けられるような気もしますから、「国道駅前」という名前を持つバス停を目の前に眺めると、…とても不思議な心地になります。

 このバス停は、「国道駅前」という名を持つ「鶴見臨港鉄道の駅」前にあることから名付けられています。…それでは、なぜ鉄道の駅に「国道」という名前が付けられているかと言えば、それは「國道一号」沿い」にその鉄道駅があったから、ということになります。

 奇妙な名前を持つ「バス停の名前」は奇妙な鉄道駅名に由来して、そしてその奇妙な鉄道駅名は、江戸の日本橋から京都の三条大橋に繋がる東海道を受け継ぐ「國道一号」に由来する、というわけです。そう聞くと、なるほどと思えます。

 …どんなに不思議に思えても歴史をたどれば大概のものが「自然」に思えてくるものです。世の中には、「不自然なもの」はあまりないのです。どんなに奇妙に感じられたとしても、その成り立ちを追いかけてみれば、意外に自然に思えてきたりする…のかもしれません。

バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 バス停ミステリーツアー「国道駅前バス停」編 






2012-02-20[n年前へ]

「周波数が高い謎のデンパ」 

 from 「n年前へ

 バスを降りると、そのバス停看板には「高周波前」と描かれていました。…一体、なぜ「高周波前」なのでしょう?何か変な周波数が高い謎のデンパでも受信しているのでしょうか。

次のバス停は「高周波前」!? 



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