2012-02-20[n年前へ]
■「透明樹脂に封じ込められた椅子」の椅子
毎日眺める風景の中には、理系心をくすぐる・科学や技術を感じさせる奇妙な景色が見え隠れしています。そんな景色を愛でたり・誉めたたえよう!というのが、この「理系の散歩道」です。
今日紹介する景色がくすぐるのは、理系心だけではありません。フェライトと書いて「鉄」と読む…つまりは鉄道大好きな鉄っちゃん心もくすぐる「理系の散歩道」です。
東京急行電鉄 東急多摩川線(旧 東急目蒲線)の駅「矢口渡 駅」のホームには、奇妙奇天烈な「謎の椅子」が置いてあります。古い木椅子が、アクリル樹脂の中に密やかに封じ込められているという…通称「矢口渡駅に置く触れない椅子」が置いてあるのです。
丸椅子を封じ込めた堅牢な透明樹脂、「触れない椅子」に太陽の光が当たれば、まるで大きなプリズムのように、白色光を細かく分け・駅舎を七色に輝やかせます。七色の光子を放つプリズムの上に座り、ホームに走り来る列車を眺めていれば、理系心と鉄心の両方が100パーセント満たされます。
今日力の限り褒め称えたい、愛でたい、そして抱きしめたい「理系心をくすぐる・科学や技術を感じさせる魅力的な景色」は、東京急行電鉄 東急多摩川線(旧 東急目蒲線)「矢口渡駅」ホームに置いてある「透明樹脂に封じ込められた椅子」の椅子です。