2014-09-08[n年前へ]
■フランクリン科学博物館にある「腕の静脈が青く見える理由の説明展示」
米国フィラデルフィアにあるフランクリン科学博物館で(こども向けの)科学展示物を眺めていると、「腕の静脈はなんで青く見えるの?」という展示がありました。そこには「ボタンひとつで静脈が青く見える理由を実感できる科学展示とともに、短いけれど、とても的確な解説が書かれています。
So, why do our veins look blue? It's because of the way light hits your skin. Red light waves are long. Your skin absorbs them. Blue light waves are shorter. They scatter and reflect back to your eye, making the veins appear blue. Actually, the vein themselves are milky white. It's the red blood flowing through them that gives the dark tone.
少し前に、立命館大の北岡先生の新聞記事に刺激されて簡単な解説雑文を書きました。けれど、「腕の静脈はなんで青く見えるの?」といったようなことは昔から当たり前に知られていることでした。こんな風にこども向けの科学展示として眺めると、そんなことを今さらながら意識させられます。
2014-09-10[n年前へ]
■特殊カメラ撮影で、ルノワール描く「ルグラン嬢」の鮮やかな色や表面で反射する光のさまを眺めてみよう!?
最近、自動回転する偏光フィルタが備え付けられた自作カメラを持ち歩いて、物体の表面内部から染み出る色と表面で反射する光を振り分ける(一風変わった)写真を撮っています。今日は、その変なカメラで、自作米国フィラデルフィア美術館に飾られている絵画群を撮影してみました。
下に並べた画像は、ルノワールの「ルグラン嬢の肖像("Portrait of Mademoiselle Legrand")」を、撮影画像例(偏光フィルタが回転してる際に撮影された20枚程度の画像群の1枚です)・内部拡散色画像例・表面反射画像例色・合成画像例(自動回転偏光フィルタ付きカメラ手持ち撮影による)です。
油絵具の表面で数パーセントから数十パーセントも反射する照明光の映り込みを取り除いた 内部拡散色を眺めた画像は、色鮮やかな(描いた画家ですら眺めることがなかったかもしれない)色を映していて、とても綺麗に見えるものです。そして、表面で反射する光の量が多い箇所は、油絵の具を多く塗り重ねた箇所(色)であったりして、キャンバスの凹凸や筆のマチエールを、少し想像させたりします。
というわけで、今日は、ルノワールが描く柔らかく丸みを帯びた女の子の油絵を、自動回転する偏光フィルタが備え付けられた自作カメラで撮影・解析してみました。
2014-09-21[n年前へ]
■手の上に乗る「クリムトの絵画」を作ってみよう!?
フィラデルフィア美術館所蔵のゴッホ「ひまわり」をタブレット上で再現してみよう!?と同じく、手作りの自動回転偏光フィルタ付きデジカメで撮影したフィラデルフィア美術館所蔵のクリムト(Klimto )"Frauenbildnis"を、iPad mini上で作り出してみました。実物は高さ2メートルを超えるような大きな絵画ですが、それを掌の上で小さくミニチュアで再現して眺めてみるのも、結構楽しいものです。
2014-09-24[n年前へ]
■フィラデルフィア美術館所蔵のクリムト絵画を高解像度でリアルなVR表示にしてみよう!?
手作り感満載の(行き当たりばったりで作ったまさに手作りの)マブチモータ的な自動回転偏光フィルタカメラを使い、フィラデルフィア美術館で撮影した巨匠名画をリアルに写し取るシリーズ、クリムトの女性ポートレート(超巨大)のVR表示を、もう少し高解像度にしてみました。…手作りカメラで撮影した特殊画像データは比較的低解像度なので、普通のカメラで高解像度に撮影された画像と組み合わせることで、視覚的には結構高解像度に見えるリアルなVR画像の作成を狙ってみたというわけです。それはちょうど、JPEG画像が、色情報は低解像度でも明暗情報の解像度が高ければ自然に見える…ということと少し同じような「狙い」のもとに作ってみたVR画像表示です。