2004-08-01[n年前へ]
■マンガは哲学する 永井均
「マンガは哲学する」 永井均著。
「(ドラえもんがのび太の運命を変えると、ドラえもんの自身の存在理由が無くなってしまうので)ドラえもんは何のためにいるのか」という話や、色んな話。
2009-08-30[n年前へ]
■「愛よりももっと深く」愛すると同時に「憎しみもかなわぬほどに」憎んでいた
永井均「マンガは哲学する (岩波現代文庫)」の、下記の(萩尾望都「半神 」の言葉を使った)文章から始まる数節がとても面白い。
(松本大洋の「鉄コン筋クリート 」の)クロはシロを「愛よりももっと深く」愛すると同時に「憎しみもかなわぬほどに」憎んでいたはずである。
この後に続けられていく文章を読みながら、「ナナ」と「ハチ」という分身の物語に引いた、中村うさぎがNANAを語る言葉を思い出した。
2009-09-01[n年前へ]
■哲学をすること
永井均「マンガは哲学する (岩波現代文庫)」の「あとがき」から。
世の中にすでに公認されている問題に置いて一方の側に立ってしまいがちな人は、それがどのような問題で、どちらの側に立つのであれ、哲学をすることはまず不可能である。
哲学は、他にだれもその存在を感知しない新たな問題をひとりで感知し、だれも知らない対立の一方の側にひとりで立ってひとりで闘うことだからである。
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