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2010-01-13[n年前へ]

便器の中の角氷の秘密 (初出:2006年05月23日) 

 「男性にはほとんど知られていないけれど、女性にとっては常識のこと」が世の中にはたくさんあります。例えば、(昔の話になりますが)「スクール水着の秘密」なんてその最たるものでしょう。しかし、同じ世の中には、その逆に「女性にはほとんど知られていないけれど、男性なら知っている人が多いこと」というものも、もちろんあるわけです。その一つが、今回紹介する「便器の中の角氷」です。喫茶店などの男性用トイレに入ると「小便器の中に角氷が詰まっている(ことがある)」というアノ話です。つまり、例えば「(男性にとっては見慣れた)こんな風景」や「こんな風景」の話です。男性ならこんな便器を眺めることは多いと思いますが、女性の方がこんな風景を眺めることはあまりないのではないでしょうか?

 ところで、なぜ小便器の中に角氷が入れられているのでしょう?ネットで検索してみると、やはりその疑問を論じているページがありました。ちなみに、そこでは「すこしづつ溶ける氷が便器の汚れを防止する」「小便が飛び散るのを幾何的に防いだり、冷気が臭気が気化して拡がるのを防ぐ」「氷が溶けるのが嬉しくて、男性がちゃんと便器中央を狙う(そのため汚れが少ない)」…などの仮説がいくつも書いてあります。いくつも仮説があるということから考えると、小便器の中に角氷を入れるメリットがたくさんあるということなのでしょう。とはいえ、「一番大きい理由はこれだ」というものは私も実は知りません(知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂けないでしょうか)。ちなみに、女性用の便器に角氷が入っていないのは、その便器が小便だけに使われるわけではないからでしょう。もし、女性も使う便器に氷をたくさん入れたらツンドラ地方のトイレみたいな悲惨な状態になってしまいます。

 ところで、女性の方にはわからないと思いますが、男性の小便の飛沫がとても広い範囲に飛び散るモノです。ピストルの硝煙反応ではないですが、(よく観察してみれば)手首や腕近辺まで飛び散ったりするものです。よく男性がトイレに行った後、「手をちゃんと洗ったの?」と気にする女性がいますが、それは実に甘い考えです。「やんちゃな男」の硝煙反応は「男性の前面部分に広く残っている」ハズなのです。トイレに行った後の男性に抱きしめられたりしたら…それは小便器に抱きしめられているのとニアリー・イコールなのです。それがイヤなら、小便器の中に角氷でも入れてみることにしましょうか?

2010-01-14[n年前へ]

続:便器の中の角氷の秘密 (初出:2006年09月24日) 

Title 先日、英語教師の方々と安居酒屋でビールを飲んでました。その安居酒屋は、男女トイレが明確にわかれていない店だったので、女性がトイレに入るときにも男子上便器が目に入るのです。そのため、飲み始めてしばらくしてから、カナダ人の女性が「男子トイレの便器に氷が入っている!」と騒ぎ始めたのです。そう、便器の中の角氷の秘密で書いた、喫茶店などの男性用トイレに入ると「小便器の中に角氷が詰まっている(ことがある)」という「あの謎」に彼女らが気づいたのです。そして、「何で男性のだけ!?」と、白い泡を出す黄色い液体(ビール)を前にして小便談義という食欲を削ぎまくりのディスカッションが始まりました。

Title …そして、興味を持つだけではなく、実際に店で働いている若い男性をアメリカ人女性が横に呼びつけて、ついには尋ね始めたのです。「スミマセンガー、アノー、トイレーにあるコオリはナンノタメー?デスカー?」すると、男性店員は照れながらも(以前書いたような)「すこしづつ溶ける氷が便器の汚れを防止している」「氷が清涼感を与える」といった理由を説明してくれました(右の写真は、質問された若い男性が奥に戻ってから、若い女性に顛末を話しているところ)。そんな説明を聞き、一瞬は納得したようでしたが、すぐに興味津々のガイジンたちは「何で男性のトイレにだけ清涼感を提供するの!?」と疑問をまだまだ展開させているのです…。

 「だって、大便も流すことがある女性用便器に氷を入れたら、大変なことになるじゃないの…」と、私は言おうとしたのですが、「大便」って英語で何て言うんだっけ…?と考え込んでしまって、その言葉を最後まで言うことができなかったのです。もちろん、「大便が便器の中で凍り固まってしまう」なんて、食事の場で話す内容ではありません。だから、そんな内容を話さなくて良かったような気もします。ただ、英語の勉強を真面目にしないと困るなぁと感じたのでした。「大便がしたい」のに「小便器しかないトイレ」に案内されても困りますし…ね。というわけで、「大便」で辞書をひくと、feces(米)、faeces(英)と書いてありました。で、いつでも「複数扱い」で使われる、という説明になんだか納得してみたりしたのです。



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