2013-10-03[n年前へ]
■小便器で飛沫を飛ばさないコツは「真ん中を外した左右・水平より少し下目」を狙うこと!?
小便器で飛沫を飛ばさないコツは「真ん中を外した左右・水平より少し下目」を狙うこと!?を書きました。
街中の施設中にある小便器に、小便を狙うための「ターゲット」が貼り付けられていることがあります。 たとえば、右上の写真の小便器をよく見ると、向かって左下あたりに「ターゲット」シールが貼られています。 つまり、「この位置に放水作業をすれば、飛沫が飛びにくく、周りを汚しにくい」という位置が、狙いを付けやすいようにマーキングされていたりします。このマーク、貼り付けられている位置を観察してみると、小便器の(左右方向)中央でなく、規則正しく中央からズレた位置に貼り付けられていたりします。これは偶然なのでしょうか?
2014-06-13[n年前へ]
■「おしっこブルブルの科学」下調べ 編
最近のつぶやきから。
今日の飲みつつ科学談義のメイン話題、「おしっこをすると寒くなるというのは熱伝導的に本当か? 」
"「排尿後に突然失神してしまった!」 そんな経験がある方も少なくは無いと思います。" ・・・なんと、そんな人が少なからずいるのか!
というわけで、今朝の論文読みの対象分野は”Post-micturition convulsion syndrome (pee shivers) "(いわゆる、おしっこした時の体の震え)なんだけど、これが全然見つからない。ちなみに、昨日実験した時には、おしっこする前から震え感じた。
このtweetをもしも女性が読んでいたならば(絶対1人も読んでいない)、女性は”Post-micturition convulsion syndrome (pee shivers) "(いわゆる、おしっこした時の体の震え)をしばしば感じるものか(それともあまり感じないものか)、それをどうか教えて下さい。
”Post-micturition convulsion syndrome (pee shivers) "(いわゆる、おしっこ時の体の震え)をほとんど感じたことがない(感じるとしたら、凄くガマンした後にした時くらい)という女性の意見が一票投じられた。男性の(感じる)頻度とは違う?
で、「おしっこ後の体ブルブル」が交感神経系・副交感神経系の制御がらみ、緊張から弛緩に至る過程で生じていると、それは射精プロセスと非常に似通っていて、(さらにおしっこ後の体ブルブル感じる比率が女性が低いなら)色々メカニズムにまつわる想像をしたくなり、これはとても面白い!
おしっこ前後のブルブルが、交感神経系・副交感神経系の制御の話に繋がり、さらにそれが、射精プロセスとの関連性や「中年になるとおしっこが長く・切れが悪い」話や、女性は出始めたおしっこを止められない説に繋がり、何だかとても面白い!
2015-05-04[n年前へ]
■高さ35cm以下の小便器を保証しようとする日本は「世界一の小便バリアフリー王国」かもしれない。
高さ35cm以下の小便器を保証しようとする日本は「世界一の小便バリアフリー王国」かもしれない を書きました。
日本は実に低身長男性(の小便)に優しいバリアフリー国家です。なぜかというと、日本では、かつては「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる 特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」により、そして現在では「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法)」により、小便受け口の高さが 35cm以下(低リップ)の壁備え付け小便器を少なくとも建物にひとつ以上・できれば各階にひとつ以上備え付けるようにすることが、( 多数の人が利用する建物では少なくとも努力義務として、また大規模であれば義務として)定められているからです。
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令(平成十八年十二月八日政令第三百七十九号)
第十四条 不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用する便所を設ける場合には、そのうち一以上(男子用及び女子用の区別があるときは、それぞれ一以上)は、次に掲げるものでなければならない。
…
2 不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用する男子用小便器のある便所を設ける場合には、そのうち一以上に、床置式の小便器、壁掛式の小便器(受け口の高さが三十五センチメートル以下のものに限る。)その他これらに類する小便器を一以上設けなければならない。
2015-06-06[n年前へ]
■西洋甲冑の「社会の窓」で考える放水部の高さについて
よく座るテーブルの正面に、西洋甲冑が立っている。その西洋甲冑を眺めると、その「社会の窓っぽい箇所(つまりは小便用の空きスペースっぽい箇所)」の高さについて、いつも考えてしまう。…どういうことかというと、その社会の窓はテーブル面よりも高く、椅子の背面よりもさらに高く、それは私の腰よりも遙かに高い場所にあることに気づかされるからだ。つまり、高さ35cm以下の小便器を保証しようとする日本は「世界一の小便バリアフリー王国」かもしれない(2015/05/04)で書いたような、小便器に対する放水部の高さがあまりにも違う(小便バリアフリー)問題について考えさせられてしまう。
古今東西、男性が身につけてきた衣服を研究してみると、この小便バリアフリーについて、さらに深い知見が得られるかもしれない。
2016-10-09[n年前へ]
■尿跳ねを解消する「究極小便器」と「尿跳ねを防ぐ2つのコツ」
小便飛び散り(尿跳ね)が起きる理由
小便の飛び散り(尿跳ね)、特に男性が小便器を使う時の尿跳ねは、便所の汚れや匂いを発生させたり、跳ね返った尿が衣服に付いたりもする、男性の頭を悩ます大問題です。この尿跳ねは一体なぜ起きるのでしょうか?
その理由は、「便器にぶつかる瞬間に小便(尿)が持っていた運動エネルギーのせい」です。勢いよく飛んできた尿が便器にぶつかった瞬間、尿はその勢いを止めきれず、まるで何かにぶつかった水風船やスーパーボールが飛び跳ねるように、便器の表面から空中へと跳ね返っていくのです。
もちろん、尿が跳ね返らないこともあります。それは、尿には便器表面に付着しようとする力も働くので、たとえば尿が便器に向かって斜めにぶつかってきた場合などは、その力によって「尿は便器表面に沿った方向に流れていく」ようになるからです。
それなら「尿が付着しやすい便器を作ってしまえば、尿ハネが解決して最高じゃない!?」となるかというと、話はそう簡単ではありません。なぜなら、便器に付いた尿は「跳ねなくなる」かもしれませんが、「尿汚れが落ちにくくなる」ということにもなってしまうからです。
尿跳ねを防ぐ、未来の「究極小便器」
それでも「尿跳ねを防ぐ究極の小便器」を作りたい!というプロジェクトがあります。UrineLuckと名付けられたこのプロジェクトは、「尿が便器に向かって斜めにぶつかってきた場合には尿跳ねはしない」ということを利用したものです。
便器面に鋭い板をたくさん取り付けて、飛んできた尿がそれらの板に沿って流れていくように設計されているのです。また、さらに、便器の奥面に向かって尿が勢いよくぶつかったとしても、尿が跳ね返ってくることができない板を斜めに曲げつつ配置させることで、尿跳ねを全く生じさせない究極の小便器を実現するというのです。この小便器が搭乗したら、まさに理想の小便器になりそうです。
先から20cm以内、便器面に30度以下の角度ですれば、飛び散らない
けれど、究極小便器が一般的になるのは未来の話。そんな小便器はまだ身の周りにはありません。それでは、尿跳ねを防ぐには、一体どうしたら良いでしょうか?
米国ユタ州立大学Splash Labの研究によれば、男性器先端から放たれた尿があまり長く空中を飛ぶと、その間に細かに別れてしまうために便器に当たった時の尿跳ねが(尿が便器表面に付着し続けることができず)避けられなくなってしまうといいます。
また、ハーバード大学の研究報告の中にある実験データをもとにすると、尿が便器にぶつかるときの角度が30度を超えると尿跳ねが起きやすい、ということがわかります。
つまり、これらの研究結果を合わせると、尿跳ねを防ぐための2つのコツがわかります。
・(先端から出た尿を)飛距離20cm以内で
・便器に沿って斜め30度以下の(小さな)角度でぶつかる
ように小便をすれば「尿跳ねは起きにくい」のです。