2010-01-14[n年前へ]
■続:便器の中の角氷の秘密 (初出:2006年09月24日)
先日、英語教師の方々と安居酒屋でビールを飲んでました。その安居酒屋は、男女トイレが明確にわかれていない店だったので、女性がトイレに入るときにも男子上便器が目に入るのです。そのため、飲み始めてしばらくしてから、カナダ人の女性が「男子トイレの便器に氷が入っている!」と騒ぎ始めたのです。そう、便器の中の角氷の秘密で書いた、喫茶店などの男性用トイレに入ると「小便器の中に角氷が詰まっている(ことがある)」という「あの謎」に彼女らが気づいたのです。そして、「何で男性のだけ!?」と、白い泡を出す黄色い液体(ビール)を前にして小便談義という食欲を削ぎまくりのディスカッションが始まりました。
…そして、興味を持つだけではなく、実際に店で働いている若い男性をアメリカ人女性が横に呼びつけて、ついには尋ね始めたのです。「スミマセンガー、アノー、トイレーにあるコオリはナンノタメー?デスカー?」すると、男性店員は照れながらも(以前書いたような)「すこしづつ溶ける氷が便器の汚れを防止している」「氷が清涼感を与える」といった理由を説明してくれました(右の写真は、質問された若い男性が奥に戻ってから、若い女性に顛末を話しているところ)。そんな説明を聞き、一瞬は納得したようでしたが、すぐに興味津々のガイジンたちは「何で男性のトイレにだけ清涼感を提供するの!?」と疑問をまだまだ展開させているのです…。
「だって、大便も流すことがある女性用便器に氷を入れたら、大変なことになるじゃないの…」と、私は言おうとしたのですが、「大便」って英語で何て言うんだっけ…?と考え込んでしまって、その言葉を最後まで言うことができなかったのです。もちろん、「大便が便器の中で凍り固まってしまう」なんて、食事の場で話す内容ではありません。だから、そんな内容を話さなくて良かったような気もします。ただ、英語の勉強を真面目にしないと困るなぁと感じたのでした。「大便がしたい」のに「小便器しかないトイレ」に案内されても困りますし…ね。というわけで、「大便」で辞書をひくと、feces(米)、faeces(英)と書いてありました。で、いつでも「複数扱い」で使われる、という説明になんだか納得してみたりしたのです。
2010-01-19[n年前へ]
■「飲食店」と「風俗店」の境界線は明るさにある (初出:2005年09月07日)
夏も過ぎて、秋の気配を感じるようになりました。太陽の光が差して「明るい」日中の時間もますます短くなっていることを感じます。
「明るい」と言えば、何事にも「ほど良い明るさ」というものがあります。例えば、勉強机の上面の場合だと750ルクスくらいがほど良い明るさだと言われています。勉強机の上があまりに暗かったりしたら、目が悪くなってしまいそうな気持ちになりますから、ほど良く明るい必要があるのでしょう。その逆に、「便所」の場合には、75ルクス程度が「ほど良い明るさ」だと言われています。こちらの場合には、便所の中があまりに明るく照らされていたら、何だかちょっと困った気分になってしまいそうです。だから、便所の場合にはある程度暗い必要があるわけでしょう。
こういった「大体このくらいの明るさがちょうど良い」というような「ほど良い明るさ」だけでなく、もっと厳格な「適正な明るさ」というものもあります。例えば、客に飲食をさせる店は「飲食店」ですが、客席の明るさが10ルクス以下になると、「風俗店」に分類されるようになります。同じようなサービスを提供していても、「飲食店」という名前から「風俗店」という箔が付いた名前に変わってしまうのです。
つまり、「飲食店」と「風俗店」の境界線の一つが「10ルクスという明るさ」であるわけです。ちなみに、客席の明るさが5ルクスよりも暗くなると、設備構造基準違反になってしまいますので、「違反、風俗店」というようにさらに名前が変わり、もっとパワーアップした箔が付いてしてしまいます。
社会の中の色んな場所の「明るさ」を眺めてみると、色んなものが見えてくるかもしれません。同じように見えるものでも、その明るさが違うだけで違ったものになってしまうように、社会の中にあるさまざまな境界線が見えてくるかもしれません。
2012-09-07[n年前へ]
■「田舎と都会の電力事情と飲食店・風俗店の境界」や「apple][のビデオ回路」など
9月7日の「n年前へ」から。
「飲食店・風俗店の境界と田舎・都会の境界」に関する議論がエンエンに続く参議院地方行政委員会。高田なほ子君と政府委員(原文兵衞君)のエンエンと続く会話はまさに喜劇。
「飲食店と風俗店、境界と田舎と都会」の境界線をルクスで計る(2004年)
apple][の回路は、14.32MHzのオシレータ出力を2分周した7.12MHzの信号がビデオ信号のドット・クロックとなる。(基本的には)1ドットが1bitの単純な構成だ。NTSCのビデオ信号のカラー情報は「ビデオ信号に重畳した3.58MHz波形」の位相で表すが、この3.58MHzはappleのビデオ・クロック(7.12MHz)のちょうど2倍である。ということは、2ドット分のビデオ・信号を"on""off"として出力した場合と、"off""on"して出力した場合では、NTSC信号でのカラー情報(位相)が180度ずれたもの(=補色)を表すことができる。
さらに、(ある時期以降の)appleの場合ビデオ・データの特定の(=横7ドット, 縦8ドットのテキストモードとの兼ね合いで使われていなかった最上位の)bitを立てると、フリップフロップ回路で70nsだけ信号を送らすことができる。その70nsのずれは、NTSCのカラー信号3.58MHzのドット・クロック幅の25%に相当する(角度で言うと90度)。ということは、NTSC信号でのカラー情報(位相)が0, 180度の色だけでなく、90, 270度の色も出力(疑似生成)することができるようになる。すなわち、黒・白・紫・緑に加えて青・橙という計6色が出力することができるようになる。
appleのビデオ機能(2005年)
飛び乗った東急東横線 各駅列車車両を隅から隅まで眺め、一体スピーカーがどこにあるのかを確認してみました。確認した結果の図、車両のどこに車内放送用スピーカーがあるかを描いてみたのが下の図です。この図を描いてみて、「私は列車の中で隅っこの席に好んで座っていたけれど、そんな”隅っこの席”14/16=87.5パーセントの確率で間近にスピーカーがあったのだ!」ということに気づきました。隅っこの席には、(今日、確認した東急東横線の車両では)非常に高い確率で「真上・正面・すぐ横」のいずれかにスピーカーがあったのです。
「うるさい電車の車内放送」を避けるためのテクニック(2011年)