2010-03-26[n年前へ]
■科学万博が見せてくれた21世紀への夢や希望
「テーマ展 科学万博 - つくば’85-記念品と資料で振り返る25年前の祭典-」のチラシ(PDF)裏に書かれた言葉から。
あの時、科学万博が見せてくれた21世紀への夢や希望を、現実の21世紀を生きる私たちが忘れずに引き継いでいけるよう、この展示会をご覧いただければ幸いです。
そして、その1985年に発行された、(「グラフィケーション」で連載されていた(坂村健、渡辺茂、村上陽一郎、竹内啓ら19人による)対談11編が収録されている)グラフィケーション編集部編「科学技術を考える 」の冒頭に掲げられた言葉から。
万博会場の自動翻訳機を使って、エスキモーとケニア人が対話している。いまや、世界中が科学の力で結ばれている。ロボットにピアノを弾かせたり、似顔絵を描かせることが流行している。しかし、そんなことができたからといって、世界中に渦巻いている異民族間、異文化間の問題が何か一つでも解決したわけでもない。
1985年6月 グラフィケーション編集部
2012-06-19[n年前へ]
■1984年から「未来に送ったメッセージ(現在進行形)」
「1984」という数字を見ると、ジョージ・オーウェルの小説から、そしてまた最近では村上春樹の「1Q84」という小説から、「何かに支配された世界」を連想してしまいます。
「月刊星ナビ 2012年7月号」を読み、そんな「支配された世界」とは少しベクトルが異なる、少し違う1984年を思い出しました(下のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますが)。
平林さんが森本雅樹さんと、アルタイルに向けてメッセージを送ったのが1984年のこと。往復で33年。
5年後ひょっとして…。
1984年、それはグリコ森永事件が発生した年で(犯人が残した車には雑誌「ラジオライフ」が残されていて)、AppleがMacintoshを発売した年で、次の年には「つくば科学万博」が開催され・映画"Back to the future"が公開された、…そんな年でした(上のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますけど、ね)。
「少年ジャンプ」が、「こどもたちに夢を」という夢を掲げ、二人の天文学者が描いたメッセージが、カリフォルニアのスタンフォード大学天文台のアンテナから、わし座アルタイル(彦星)に向けて,送信し続けられました。
かつて、地球から光速でアルタイルに向けて発せられた電磁波のメッセージは、もしかしたら、今は逆向きに宇宙空間を走り続けているのかもしれません。秒速30万Kmで、一日24時間・3600秒…ありとあらゆる瞬間に、かつてメッセージが発せられた地球を目指しているのかもしれません。