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2007-12-22[n年前へ]

大規模分散処理基盤プロジェクトにRubyで挑戦--まつもとゆきひろ氏 

 大規模分散処理基盤プロジェクトにRubyで挑戦--まつもとゆきひろ氏

2007-12-26[n年前へ]

まつもとゆきひろのハッカーズライフ「ソースを読もう」 

 まつもとゆきひろのハッカーズライフ「ソースを読もう」

2008-12-04[n年前へ]

ぼくらはどういう状態にいたいのだろう? 

 Rubyのまつもと氏「エンジニアに安住の地がなくなってきている」と警鐘という記事を読む。

 情報の格差というものがある。それは解消すべきともいわれるが、モノが高いところにあれば、位置エネルギーが発生し、電気を起こしたりすることができる。情報の場合も、上の方やまんなか辺りにいれば、位置の差でエネルギーを取り出せる

まつもとゆきひろ

 この言葉を読むと、以前「競馬」と「資本主義」で書いた、(AERA Mook Special 「21世紀を読む」の中で岩井克人が書いていた)「イデオロギーとしての資本主義は、”見えざる手により調整される自己完結したシステム”だが、現実の資本主義は ”(場所・価格・情報といった)違いを利用して利潤を生むシステム”だ」といった言葉を思い出す。

 ”違い・差”があって初めて、現在(現実)の資本主義を回すエネルギーは生まれているのだと思っている。いや、現在どころか、はるかな昔からそうだったに違いないと信じている。そして、この事実は技術者の志向と実は相反することが多いのではないか、とも思うことがある。

 「PCを自由自在に使うことができる人」がいたとする。その人が「技術的な面で心地よく理解しあえる人」を周囲に求めようとしたならば、つまり周囲と自分との間の技術的な”違い・差”="境界"を小さくしたいと願うなら、多くの場合、”利益”を生むことはできないのではないだろうか。「あなたにできること」は「相手もできたりする」ということは、つまり、境界がないのだから、そうそう利益が生まれるわけもない。

 しかし、「PCを自由自在に使うことができる人」が、「PCという言葉もよく知らないし、そんな代物を使うこともできない人」たちの「間」に立つのなら、そこから「利益」を生むことは比較的容易だろう。

 ということは、「技術的な満足」と「大きな利益」はなかなか両立しえない、ということになる。

「競馬」と「資本主義」

 ぼくらはどういう状態にいたいのだろう?位置エネルギー、ポテンシャルを高めたいのだろうか、それともエネルギー変換効率が良い場所にいたいだろうか。

 やりたいことと売れるというのは違うね。売れるってことはハリウッド映画みたいな、頭悪~い奴もわからなきゃいけないってことだぜ。

(西原理恵子との対談で)みうらじゅん ユリイカ 2006.07

 「技術的満足」と「大きな利益」は両立するのだろうか。そんなことができるのだろうか。・・・きっと、その答えは自分で探すしかないのだろう。

 そこまでをやりたいの。

西原理恵子@ユリイカ



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