hirax.net::Keywords::「ドン・キホーテ」のブログ



2010-08-29[n年前へ]

「初心」忘るべからず 

 少し前、部屋の掃除をしていると、10年ほど前に出た「おもしろ実験サイトオールガイド―素朴な疑問を体当たりで検証 」という本が出てきた。そして、その本のために池袋に行った時のことを思い出した。

 凄いと言えば、何年も前に工学社の「おもしろ実験サイトオールガイド」という本のための座談会に出た時も凄かった。座談会の場所は、懐かしき談話室「滝沢」で、待ち合わせ場所は「西武池袋駅前で集合」というもので、「-西武池袋駅前-だなんてそんな大雑把な待ち合わせ方法で本当に落ち合えるのだろうか?」と思っていたのだが、その疑問は大間違いだったことがその場に行ってすぐわかった。

 「あぁ、今日のメンツはこの人達だろうな。いや、絶対この人たちに違いないよなぁ」と断言できる面々がそこに佇んでいたからだ。そして、「私もこの中の一員なんだなぁ…なじんでないよなぁ、いやそれとも自然になじんでいるのかなぁ…うーん、一体どちらが良いのかなぁ…?」と考え込んだりしたのだった。

 その本を手に取り読んでいると、「おっぱいの(ありとあらゆる)経済効果」をマクロ的に見積もり(性と愛研究所)、およそ年間6兆円を(おっぱいが)生み出していることを明らかにしたり、「勝負パンツの価格相場」を調べてみたり、「トルマリンパワーの効果を実証」したり(ただいま実験中、など)、「おっぱいの科学統一理論」にいそしんでいたり(hirax.net)・・・と、なんとも頭を抱えたくなる題材ばかりが並んでいる。そして、実にくだらないことに力を注いでいる人たちを眺めると、まるでドン・キホーテの喜劇を見るようで、思わず笑いたくなってくる。

 初心忘るべからずだな、と思う。そういうくだらないことこそが楽しいんじゃないか、と妄想する。

幅広い心を、下らないアイデアを、
軽く笑えるユーモアを、上手くやり抜く賢さを、
大げさに言うのならば、きっとそういうことなんだろう。
誇らし気に言うのならば、きっとそういう感じだろう。

2010-09-27[n年前へ]

運命を変える「ヘルメットの色」は偶然が決める 

 鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス (13) どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか? 」から。

 人間の運命なんて、自分が考えている以上に偶然に左右されるものだと思ったりします。堤さんと現在指名手配されている女性との違いは、かぶったヘルメットの色だけでした。(色の違いがセクトを表すのです)
 何色をかぶるかで、その後の運命が変わったのです。でも、その色を選択した理由は、じつは、誰と出会ってどの色を勧められたか、という違いだけなのです。

 かつて、「メット」という言葉を聞くと「角棒」を連想したものだった。角棒の先には(見落としそうなくらい)小さな旗がついていた。角棒の先になぜ旗がついているかというと、あくまでその「角棒」は単なる「旗」であって決して「武器」ではない、というイイワケのためだった(と思う)。そんな人たちを、頻繁に見かけたような気がする。

 「誰と出会ってどの色を勧められたか」という偶然は、決して運命を決めるすべてではないだろうが、無視できない大きいファクターなのだろうか。

2010-12-05[n年前へ]

このやっかいな時代を生き抜くための知恵 

 「134日ぶりに仕事に復帰したナイナイの岡村さんの番組を見ました」という言葉から始まる、鴻上尚史のドン・キホーテのピアス「このやっかいな時代を生き抜くための知恵」から。

 貧困にあえいでいる国をアメリカ大統領が訪れた。アメリカ資本による摂取が原因だと考えた民衆は、アメリカ大統領に向け、「ヤンキー・ゴー・ホーム!」というプラカードを掲げてデモを行った。・・・デモ隊の最後尾を歩く男は「"with me!"-私を連れて!」というプラカードを持っていた。
 笑える間は、なんとかなるのです。逆に言うと、ちゃんと笑える精神状態を維持することが、とても大切なのです。
 笑いに敏感になり、他人ごとでなく、自分の状態をちゃんと笑いにすること。それは、このやっかいな時代を生きていくための大切な智恵だと僕は思っています。

2010-12-21[n年前へ]

人生が楽しくなる「心の強さ」 

 ドラえもん(&のび太)と奥田民生は、なぜかいつもカップリングで登場するのが偶然なのか、必然なのか、それが問題だ。

 その(自らの立ち位置、存在位置を問う)辛い問いに答え続ける力、あるいは、その問いを軽く聞き流し続けるドン・キホーテのような奇跡的な力が必要になる。
 それは、もしかしたら「心の強さ」というようなものであるのかもしれない。そんな心の強さは、確かに「非常に厳しいもの」に違いない、と私は思う。とはいえ、きっとそんな「心の強さ」があれば、きっと人生は楽しいものなんだろう、とも想像してみたりする。

自分の力と自分の個性
幅広い心を、下らないアイデアを、
軽く笑えるユーモアを、上手くやり抜く賢さを、
大げさに言うのならば、
きっとそういうことなんだろう。

自分の力と自分の個性



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