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2012-03-13[n年前へ]

「潮風とビル風」と「空気を読む」 

 東京ローカルのテレビ局、東京MX TVの夕方の番組「5時に夢中」を眺めていると、(出演日は違えども)出演者の美保純と岡本夏生が醸し出す”空気”が、何だかとてもいい感じで、彼女たちを眺めているととても心地良く安らがされます。

 美保純と岡本夏生…その2人の趣(おもむき)はそれぞれ違うにしても、その2人の心地良さは「空気を読まない」「空気とズレている」ところに起因するような気がします。何の根拠もありませんが、そんな風に思います。

 ふと気がつけば…2人とも静岡県の静岡市出身です。何しろ、美保純の「美保」は静岡県の三保(みほ)の松原の「みほ」に由来する…というくらいで、2人とも静岡市で生まれ、海辺にに佇む静岡市で育っているのです。

 美保純と岡本夏生も、…太平洋の波とともに海から山に向かって吹く潮風を浴びて生まれ来たのか…と考えていると、都会から少し離れた海辺の静岡市には「(場の)空気」を読まない地域性でも詰まっているのだろうか?とも考えます。

 どうせ「風を読む」のであれば、都会で局所的に吹くビル風を読むよりは、…静岡市あたりで吹いているのかもしれない、塩分濃度の高い潮風の向きでも読んでいる方が気持ち良いのかもしれない、と思います。

 「自分」の周りを通り抜けていく「風」は、自然の潮風や季節の風なのでしょうか?それとも、ごく局所的に吹くビル風なのでしょうか?

2016-04-11[n年前へ]

ビル風が歩行者など人体に及ぼす影響(特に女性の髪とスカート限定) 

 昨年の今頃は、制服スカートがめくり上がる力は「ほぼ100〜150グラム重」で、風速でたとえると秒速10m弱…という法則を裏付ける実験経験をしていました(「風でスカートがめくれちゃう問題」を解いてみよう!?)。世の中で、もしもスカートをめくる風に関する「風速実験」「シミュレーション計算」「現象分析」の三題噺ならぬ三種競技があったなら…たぶん、日本で一番の経験(理解…とは違います)を持つ自信があります。…そんなことを考えながら、第56回オープンCAE勉強会@関東(流体など)に学び・遊び行くと今野先生から「ビル風の基礎知識(風工学研究所)」に記載されている「歩行者に対する強風の影響とその評価尺度に関する研究」を教えてもらいました。

 そこに書かれていたのは、「ビル風による弊害」の尺度を決めるための研究で、「傘の破損」や「転倒」といったよくありがちな問題に加えて、「女性の髪の乱れ」や「スカートの乱れ(多少乱れるとか、乱れるとか)」でした。さらに書けば、そこに書かれていたのは、秒速数mくらいの風が吹くと、女性のスカートが乱れる…という結果で、これまでの研究(計算&実験)を評価関数的にも裏付ける結果でした。

 そうした実験をしてみると、「風でめくれるスカート」の科学!「涼しく晴れた朝の地下鉄駅をドジっ娘が走る」とスカートは必ずめくれる!?の法則に書いたように、秒速6〜10mくらいで、スカートがめくれ上がり始めるという…当たり前の結果になります。

2018-07-29[n年前へ]

リアルタイム気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」 

 街を歩くとき、見えない「空気の流れ」を眺めたい!と思うことがあります。たとえば、風が強く傘の骨が折れそうな時、たとえばビル風による衣服の乱れが気になるとき…その原因となる風の動きを見てみたくなります。

 何年か前、秋葉原に吹く風を(事前の流体計算をした上で)Oculus RiftやGoogle Cardboadで3D でVR可視化したことがあります。…けれど、「地域限定」とか「事前の計算」といった制限があると、言い換えると自由度が低いものであると、何だか新鮮さに欠けるのもまた事実です。

 そこで、リアルタイムの気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」を作ってみることにしました。具体的には、自分のいる場所(や指定した場所)の、地表近く風速をOpenWeatherMapサービスから取得した上で、地図情報を構築しているOpenStreeMapから建物情報を得た上で、さらに非圧縮流体計算を行って、自分が知りたい街並み周りの空気流を可視化するサービスです。…下に貼り付けた動画は、秋葉原から神田にかけての場所で計算させた結果をブラウザで眺めたビジュアリゼーション例です。

 あと数日の間に、誰でもどこからでもスマホなどから使えるようにした上で、来週末8月4〜5日(土日)に東京ビッグサイト西ホールで開催されるMaker Faire Tokyo 2018 で展示してみようと思います。会場のA-08-10ブース 「ををつか屋」に(多分?)いると思います。…「予定と書いて未定と読む」生活をしているので、必ずしも確実というわけではないですが、とりあえずその予定です。

 何年か前、編微分方程式ソルバーのOpenFOAMの勉強会(という名前の飲み会)を若者たちとした時、参加した優秀な若人の一人が「某所の3次元風解析による経験的傘破損エリアの要因説明」をして、それは傘破損エリアと3次元空気流非定常解析の結果が一致して、それがとても面白かった記憶があります。そんな体験を、手にするスマホ上でさせてみたい…と思っています。ちなみに、その「作り方・コード解説」記事は(9月発売くらいの)Software Designに書いてみる予定です。

リアルタイム気象状況を反映した「(仮称)ビル風☆どこでも見えるマップ」








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