2009-08-30[n年前へ]
■NI/SolidWorksのメカトロ・バーチャル・プロトタイピング・ツール
「日本NI、SolidWorksと共同開発のメカトロニクスの バーチャルプロトタイピング・ツールを発売」
NI LabVIEWは、設計の段階で機械的なサブシステムと電気的なサブシステムの相互作用をシミュレーションでき、LabVIEW 2009 NI SoftMotionモジュールプレミアムはセンサーからのフィードバックに基づく高度なモーション制御を扱う関数を備えている。
2010-03-09[n年前へ]
■「電子ペーパー」でもあるエクセルは、プロトタイピングに向いている。
オライリーの「Excelプロトタイピング ―表計算ソフトで共有するデザインコンセプト・設計・アイデア 」を読みました。この本は、Excelを代表とする表計算(スプレッド・シート)ソフトで、アプリケーションやWEBページの「見た目」や「大まかな動作」の試作品(プロトタイプ)を簡単に作る方法を解説したものです。一番最初は、「えっ?これがオライリーの本!?」と驚くくらい、カラーページが多く、画面キャプチャをふんだんに使いつつ「やり方の説明」が書かれている本です。
「エクセル=時間泥棒」という等式が成り立つ、と私は感じています。ただし、この等式が成立するのはある条件下においてであるとも思っています。その条件とは、「定型的な作業で、とても簡単に自動化できることのはずなのに、それを人が繰り返し似たような作業を時間をかけて行っている場合」「(エクセルでない)違う道具を使えば、簡単に(作成した)道具の再利用が可能になるだろう場合」というものです。
そういった場合でないならば、たとえば、「一回こっきりの作業」や「一番最初のアイデアスケッチ」をするような時であるならば、エクセルを使うのは悪くない選択肢だと思っています。だから、「(とっても簡単な)プロトタイピング」であれば、Excelを使って「やってみる」こともあります。
エクセルは、良くも悪くも、まさに「見たまま」に作業をすることができます。その「特徴」は、「(非常に簡単な)プロトタイピング」をする時には、「特長」すなわち長所になります。ところが、複雑なものを作ろうとする場合になると、その特徴はまさに短所になってしまうのです。たとえば、画面内にとても収まらないような巨大なスプレッド・シートを作る羽目(はめ)になってしまったりします。
あくまで、比較的簡単で小さなものを作るという条件下において、見た目そのままに思いつくままに作業することができるエクセルは、なかなか現実的な「プロトタイピング開発環境」になると感じているです。
私は、エクセルは「電子ペーパー」だと思っています。もともと、紙上で行っていた集計作業を楽にするために作られたのが表計算ソフト(VisiCalc)であって、エクセルはその流れから生まれたものです。「プロトタイピング」という作業には、一番「紙=ペーパー」が最適だと(より正確にいえば、ホワイトボード+記録媒体という組み合わせが一番良いと思っています)、旧ザクならぬ旧世代の私は思っています。だから…というのも変ですが、「電子(処理機能を備えた)ペーパー」でもあるエクセルは、プロトタイピングに向いているように感じられます。
ところで、本書のタイトル「Excelプロトタイピング」には、「やられた」と思いました。なぜなら、私が編集者だったとしたら、そういうタイトルの(シリーズ)本を作ってみたいと思っていたからです。「Excelでプロトタイピング~○×編~」という本をいくつか、編集者として作ってみたかったのです。そして、自分自身、そこから学んでみたかったのです。
その思いは、たぶん自動的に下に出てくるだろう、この記事の「関連お勧め記事」を読む、を眺めればわかるだろうと思います。
2014-10-21[n年前へ]
■続 VR 空気砲プロトタイピング(疑似体感できるミニ空気砲をKinectで作ってみよう!?)
TV番組で見る「空気砲」…それをバーチャルに(けれど自分の手と体で)実感するためのコードを書いてみました。数種間前に作成した、「現実世界の空気流れをリアルにシミュレーションする科学オモチャ(空気振動を検知して、その状態に応じた流体シミュレーション結果を現実空間に重ねて表示する科学オモチャ)」を、Microsoft Kinetを使うことで、現実空間にシミュレーションされた空間をスムースに重ねててみたいという(重ねてみたいなら、そんなものを作ってみよう!という)システムです。